赤羽根山

赤羽根山


【日時】 2013年3月16日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 会越国境
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 赤羽根山・あかばねさん・670.9m・三等三角形・福島県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/野沢/柳津
【コース】 沼新田より
【ガイド】 知られざる山(白山書房)

【時間記録】 6:40 新潟=(R.49、西会津、R.400 経由)=8:15 沼新田〜8:35 発―10:19 660mピーク―11:22 沼新田=(往路を戻る)=14:00 新潟
 赤羽根山は、西会津から三島に向かう西方街道沿いにあり、飯谷山と向かい合う山である。

 この週末の第一目標は、菅名山塊の不動堂山から風越山への縦走であったが、直前になって午後からにわか雨の予報に変わった。午前中までに登山を終えることのできる山として、西会津の赤羽根山を目指すことにした。
 西会津から西方街道に入ると、やがて沼新田に到着する。集落の下を通り過ぎたところから林道が始まっているはずであったが、雪に覆われているためか入口が判らなかった。車道の幅も狭いので、とりあえず先に進むと、路肩に車を停めておくことのできる幅広の道になった。取り付きやすい雪原が広がっていたのでここから歩き出すことにした。雪は締まってきているものの、時折踏み抜くので、スノーシューを履いて歩くことになった。
 雪原の上の杉林をひと登りすると、台地状の高まりに出て、その奥の谷間から林道が上がってきているのに出会った。この先は、九十九折の林道を辿ることになった。標高440m地点で林道から離れて、左手の尾根を目指した。尾根に出ると、600m小ピークが前方に迫ってきた。600m小ピークへの登りは急なため、左手の肩を目指した。
 鞍部に出ると、その先は幅広尾根になって、赤羽根山の東ピークである650mに到着した。650mピークの先は細尾根になり、赤羽根山への最後の急坂が現れた。思ったよりも急で、しかも両脇が切り落ちていた。スノーシューでの登りは危険なので、つぼ足になって、足場を固めながら登り初めてみたが、空洞に落ち込んでバランスをくずしかけた。雪の状態が不安定ということで、撤退することにした。鞍部からは、飯豊連峰の眺めが広がっていたので、この日の収穫とすることにした。赤羽根山は、地図で判断する以上に難しい山であった。
 この山で驚いたことは、山中で子連れのイノシシに出会ったことである。少し距離はあるものの、こちらを向いて足を停めたので襲われるかと身構えたが、すぐに身をひるがえして逃げて行った。イノシシは足が短いので雪深い北国にはいないと聞いていたが、温暖化のおかげか生態系が変化しているようであった。

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