月山

月山


【日時】 2013年2月11日(月) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 吹雪

【山域】 津川周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 月山・がっさん・336.5m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/越後豊川
【コース】 小山より
【ガイド】 緑に親しむ新潟県森林浴の森100選(新潟日報事業社)

【時間記録】 6:40 新潟=(R.49、津川 経由)=8:35 小山〜8:55 発―9:45 小山登山口〜9:53 発―10:53 鳥居―11:18 月山〜11:25 発―11:32 鳥居―11:52 小山登山口―12:16 小山=(往路を戻る)=14:00 新潟
 月山は、会越国境の御神楽山の登山口にあたる上川村にある丘陵である。山頂付近には、ブナ林が残り新潟森林浴100選にも選ばれ、ハイキングコースとして整備されている。

 三連休は悪天候が続き、二日目の山は休んだが、三日目は吹雪であろうとも山に行かないわけにはいかない。予定していた山のうち、それほど時間のかからない山として、津川の奥の月山を選んだ。いつもは、太田から小山へ周回するのだが、今回は小山からの往復にした。
 新潟から郊外に出ると、道路を雪が覆うようになり、慎重な運転を続けることになった。道路脇の雪壁に突っ込んでいる車やスピンしている車も途中でみかけた。雪山よりも雪道の運転の方が危険に思われた。
 県道から分かれて小山への道に入ると、除雪が行われたばかりの圧雪状態になった。小山の集落は、手前と奥に入口があるが、奥に向かって除雪車が作業を行っていたので、手前の入り口の路肩に車を停めた。車道の幅も充分あるので、邪魔にはならない状態であった。除雪作業が行われていないのなら、奥の入り口の先が除雪終点なので、そこまで進んで車を停めるのが良い。
 本降りの雪であったが、歩き出した。除雪終点は、3mほどの高さに雪が積み上がっていた。スノーシューを履いて雪の上にでると、ストック全体が潜る底なし沼状態の新雪であった。最初は車道歩きであるが、吹き溜まりになって、盛り上がっていた。脇の杉林に逃げるために道路半分を移動するのももがきながらの歩きになった。杉林の中に入ると、少しは歩きやすくなった。
 小山からの月山登山道は、地図にも破線が記されているが、歩き初めは少し違っており、車道を150m程進んでから、左に分かれる車道に進む。谷間に下りると、田圃が広がっている。
 ここでミスをした。左奥に雪に半ば埋もれた標柱が見えていたので、田圃を苦労して横断して近づくと、これは月山登山口の標識ではなく、山の神かなにかの標識であった。
 正しくは、谷間に下りたら右に曲がって80mほど進み、田圃を突っ切った先が登山口である。ここには月山の登山標識が置かれている。このコースは、いつも下山に使っているため、感覚が狂っていた。この日の状態では、事前に歩いたことが無ければ、登山口に辿りつくのも難しかったろうと思う。
 谷間を進んで、二本目の枝尾根に取りついた。小ピークの東で尾根上に出ると、あとは一本尾根の登りが続くようになる。尾根上は、西風が吹き寄せているせいで、左側が歩きやすい状態であった。右側に寄ると、新雪が深くなるので、歩きやすい所を選ぶ必要があった。参道の記か、杉の大木が並んでおり、その下は歩きやすい状態であった。
 一歩ずつ足を進めていくと、鳥居跡に出た。この先は石段が設けられているが、急な雪原の登りになり、雪の中でもがくことになった。尾根の傾斜が緩やかになると、杉木立の中にお堂が置かれた月山の山頂に到着した。お堂の軒下に腰を下ろしてひと休みした。夏道ならば、子供でも楽に登れるコースであるが、この日の雪の状態では、ぎりぎりやっとの山であった。
 下りでは、膝までの深さのトレースがすでに消えている所もあり、雪山の怖さも感じた。GPSを持たないで雪山に突入する気にはなれない。
 下りも大汗をかいて戻ると、車には10センチほどの雪が積もっていた。家に戻る途中、国道では、二度目の除雪作業を行う車が走っていた。

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