焼山

焼山


【日時】 2013年1月20日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 津川周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 焼山・やきやま・378.0m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/津川
【コース】 林道大清水線より
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:40 新潟=(R.49 経由)=7:45 林道大清水線入口〜8:13 発―8:34 除雪終点―8:47 林道終点〜8:55 発―9:12 鉄塔(津川線No.38)―9:47 尾根上―10:06 焼山〜10:15 発―10:25 尾根上―10:41 鉄塔―10:48 林道終点―10:57 除雪終点―11:13 林道大清水線入口=(往路を戻る)=12:40 新潟
 焼山は、津川の下流部で阿賀野川が大きく左に屈曲するところの左岸に位置する山である。磐越自動車道は、この山の下を通っており、焼山トンネルの名前で一般に知られている。

 前日の天神堂山に続いて、この日もスノーシュー歩きの山に出かけることにした。焼山は、1999年10月に山道を使って登っているが、雪山の時期には登っていない。アプローチに林道が使えるので、距離的には問題は無さそうに思える。
 津川に向かって国道49号線を走り、揚川トンネルの手前から揚川ダムの堰堤に向かうのだが、道路に雪が残っていたので、道の良い谷沢から揚川ダムに向かった。ダムの堰堤の250mほど上流部に林道大清水線入口がある。現在、揚川トンネルの迂回路になる橋の建造中で、周辺も工事の飯場が作られ、林道の入り口にも除雪車の置き場が設けられていた。 林道は除雪されていたが、圧雪状態で、先は急坂になるようである。どこまで除雪されているかも判らないので、入口から歩いていくことにした。幸い、ダムの堰堤寄りに除雪された広場があった。
 スノーシューをザックに括り付けて歩き出した。林道歩きではあるが、急な登りが続いて、息が切れた。除雪されているといっても、車も四駆でないと危険な状態であった。途中で、一台の車が追い抜いていった。
 どこまで除雪されているのだろうと思いながら歩いていくと、左手に別荘状の建物があり、その入口に車が停められていた。除雪はここまでであった。地図では、標高100m付近の大カーブを過ぎて、送電線が林道上を横切る地点であった。送電線の通っている尾根沿いには、雪原が延びており、予定を変えて送電線沿いに登ろうかと思ったが、林道の先に向かってスノーシューのトレースが続いていた。雪の状態は、柔らかくてスノーシューを履いても潜る状態であった。トレースを使って、林道を先に辿ることにした。
 一人分のトレースがあるといっても、深い雪に足が取られて、進むのに苦労する状態であった。林道の除雪がされていなければ、ここまでがやっとだったかもしれない。
 林道の終点に辿りついたが、トレースは直進していった。予定では、ここから枝尾根を登って送電線沿いに出る予定であった。とりあえずトレースを辿ってみると、沢に行き当たったところで終わっていた。除雪終点部の建物の水源がこの沢にとってあり、保守のために訪れたのかもしれない。
 林道終点部に戻って、予定通りに枝尾根に取りついた。傾斜は急であるが、杉林の中は、雪が締まっており、ステップを切りながら楽に登ることができた。
 標高差60mほどを登り切ると、送電線の通る尾根に出た。すぐ上に鉄塔があり、津川線No.38と書かれていた。阿賀野川を見下ろすことができ、五頭山塊やマンダロク山の眺めが広がり、展望を楽しみながらひと息ついた。焼山の山頂も、そう高くない所に見えていた。
 次の鉄塔までは気持ちの良い雪尾根が延びていた。風当たりが強いためか、雪も締まって気持ちよく歩くことができた。次の鉄塔からは、送電線は左にそれていく。一旦下りになったが、ここは雪が柔らかく、股まで潜ることになった。この日の雪の状態は、場所によって大きく異なっていた。
 杉林を越すと、疎林の傾斜地になり、その上から尾根の登りが始まった。ここが、本コース一番の急登になった。日本海からの風が当たる尾根の右手は締まっており、反対に左は吹き溜まりのためか深く潜る状態であった。雪の締まったところを選んでスノーシューのエッジを利かせて一気に登り、雪の柔らかい所でステップを切って一息入れるということを繰り返した。
 南北に延びる尾根に乗れば、山頂までは、小ピークを越えるものの緩やかな登りが続く。雪庇もでき始めており、尾根の縁を注意しながら歩くことになった。
 最後に短い急登を終えると、焼山の山頂に到着した。山頂標識やテープのようなものは見当たらなかった。山頂は、雑木に囲まれて、展望は開けていなかった。
 ひと休みした後に、下山に移った。登りとはうって変って楽で、一気に高度を下げていくことができた。登りには気が付かなかったが、麒麟山を中心とした津川の山々の眺めが広がっていた。
 焼山は、林道の除雪も行われており、雪の時期にも手頃な山であることが判った。

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