天神堂山

天神堂山


【日時】 2013年1月19日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 五頭山塊 【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 天神堂山・てんじんどうやま・213.7m・四等三角点・新潟県
【コース】 出湯温泉より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/出湯
【ガイド】 なし
【温泉】 出湯温泉共同浴場 200円(石鹸・シャンプー無し)

【時間記録】 8:20 新潟=(R.49、水原 経由)=9:00 出湯温泉〜9:30 発―9:47 五頭山登山口駐車場―10:03 尾根取り付き―11:00 天神堂山〜11:15 発―11:30 尾根取り付き―11:39 五頭山登山口駐車場―11:52 出湯温泉=(往路を戻る)=13:00 新潟
 天神堂山は、五頭山への登山道として良く利用されている出湯温泉ルートが沿う砂郷沢左岸に位置する山である。地図には山名は記載されておらず、山頂に置かれている三角点には「砂山」という点名が記載されているが、藤島玄著「越後の山旅」における五頭山塊の概念図に天神堂山という名前を見ることができる。
 冬型の気候が続き、山には新雪が積もっているはずである。距離も短い山を考えていき、気になっていた五頭山塊の天神堂山を登ることにした。駐車場所は、出湯温泉の無料駐車場を利用することにした。到着してみると、駐車場には数台の車が停まっていたが、登山の準備をしている間にも、共同浴場の利用者が出入りしていた。朝風呂の利用者も多いようである。
 五頭山の砂郷沢登山口駐車場までは、国道沿いからの林道と温泉街からの道の二通りがある。駐車場から温泉街のメイン通りに出たところに五頭山登山口があり、見ると除雪されていた。国道に出るよりは近道なので、このコースをとることにした。坂をひと登りした民家前で除雪の終点になっていた。スノーシューを履いて歩き出した。
 竹林に囲まれた林道を進んでいくと、尾根の末端部で、国道からの林道とは反対の方向にそれていった。導水堀が目的の方向に続いていたので、堀脇の道を進んだ。谷状の窪地の先で道を見失ったが、雑木林の中を少し進むと、駐車場背後の柵に行き当たった。
 駐車場を出たところで、林道の除雪は終わっていた。林道には車が入った跡があったが、10センチ以上は深雪が積もっており、オフロード四駆でなければ登ってはこれない状態であった。
 林道には、スノーシューの跡が続いていた。駐車場付近に車は見当たらなかったので、林道の入口付近から歩いてきたようである。直線的に伸びる林道は、吹き溜まり状で雪も深く、辛いラッセルになった。トレースは一人分で細く、辿るための体力はほとんど変わらない状態であった。
 やまびこ通りと呼ばれる林道は、砂郷沢を渡るが、そのまま直進すると五頭山の登山道になる。先行者のスノーシューは、五頭山に向かっていった。砂郷沢コースは、地図を見るとトラバースが続くようで、雪の時期に辿れるのか不明な点があるのだが、夏に歩いて冬山の様子を確認しておく必要がある。
 林道を渡った先で、尾根に取りついた。ひと登りすると尾根に乗ることができた。尾根の末端部は杉林になっており、林道よりも雪は締まっていて歩きやすかった。灌木の枝を掻き分けたり、ユズリハの藪を避けたりする場所もあったが、それほどの支障というほどでもなかった。雪が柔らかいので登りに汗を流すことになったが、雪の状態が良ければ、歩きやすい尾根といえる。
 標高差150mの登りで、小雪原が広がる天神堂山の山頂に到着した。幅広尾根が、山頂の先に緩やか続いていた。藤島玄著「越後の山旅」の概念図の天神堂山は、309mという標高が書かれている。地図を見ると、幅広尾根の少し先が310mなので、その地点なのかもしれないが、ピークらしいのは三角点部なので、ここを山頂としてもよさそうである。
 尾根はこの先、烏帽子岩に続いている。最近は、烏帽子岩経由で五頭山に登ったことがないが、地形図に書かれている通りの登山道の走り具合なら、トラバースが多くて雪山には適していない。むしろこの天神堂山経由の方が安全に登れそうに思う。登ってきた尾根沿いにも、ビニールテープが多く付けられているので、冬コースとしてこの尾根が使われているのかもしれない。雪が締まったなら、天神堂山経由で烏帽子岩まで歩いてみる必要がある。
 この日の天候なら、どんぐりの森登山口からの三ノ峰コースは大勢の登山者が入って、つぼ足で充分な状態になっているだろうが、自分一人のラッセルで登ってきた山ということで、標高は遥かに低いが満足することができた。
 下りは速く、一気に林道まで下ることができた。トレースの状態からすると、山に向かったのは二人だけだったようであるが、駐車場近くで、スノーシューを履いた二人連れに出会った。屈んでスノーシューの調整を行っていたので、スノーシューを買ったので、林道歩きで足慣らしをしようとしていたようである。
 駐車場に戻って、着替えも兼ねて、共同浴場に入った。登山口が温泉の駐車場であるのも、天神堂山の良いところで、足慣らしの山として、今後も登ることが多くなりそうである。

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