大山

大山


【日時】 2013年1月12日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 五頭山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 大山・おおやま・349.4m・四等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/馬下、出湯
【コース】 観音寺より
【ガイド】 なし

【時間記録】 7:00 新潟=(R.49、原町、R.290、宝珠温泉 経由)=8:00 観音寺駐車場〜8:25 発―9:22 第一の鉄塔―10:16 第二の鉄塔上―10:43 大山〜11:00 発―11:06 第二の鉄塔上―11:29 第一の鉄塔―12:00 観音寺駐車場=(草水、R.49 経由)=13:20 新潟

 大山は、草水から宝珠山に至る尾根の途中にあるピークである。以前は、草水から宝珠山に至る登山道が整備されていたことから、宝珠山を目指す際にさほどの苦労も無しに登ることができたのだが、登山道の閉鎖によって現在では道の無いピークに変わっている。
 成人の日がらみの三連休であるが、この時期は、雪がまだ締まっておらず、雪山といってもコースの短い山に限られる。どの山を登るか考えていくうちに、五頭山塊の阿賀野川側の末端にある大山に目が留まった。以前の登山道沿いに登るのなら楽なのだが、草水登山口の駐車場が地権者とのトラブルによって閉鎖になったとあっては、ここからは入れない。
 二本のルートを考えた。一つは、観音寺からの尾根を辿るもの。もう一つは、北側に走る林道を入った先の枝尾根に取り付き、大山山頂の東側に登りつくコースである。雪山登山の第一関門は、駐車スペースなので、どちらにするかは現地に着いてから決めることにした。
 久しぶりに青空が広がり、山々のスカイラインを眺めることのできる日になった。ただ、風は強く、宝珠温泉が近づくと、道路表面を雪が煙のように舞うようになった。
 まずは、宝珠温泉を回って、林道の入り口を偵察することにした。林道入口は、広く除雪されており、車を停めるのに支障はなかった。ここからでも良いかなと思ったが、観音寺の登り口付近も確認することにした。磐越自動車道をすぐ先に見上げるところに、観音寺の広い駐車場が設けられていた。脇には、雪に埋もれたゲートボール場もあり、車を停めるのに支障はなさそうであった。地図を見る限り、ここからの尾根の方が、山頂までなだらかな登りが続きそうなため、ここから歩き出すことにした。
 観音寺の登り口の坂道は、水が流されて、雪は無くなっていた。ひと登りすると、立派な山門が現れた。山門をくぐった先の本堂を見ると、廊下に囲まれて、裏手に出ることはできない状態であった。山門手前に、「梅花観音、観音寺霊園」を示す標識が立てられていた。本堂を右手から回り込んでいくと、霊園があり、その奥に歩く予定の尾根が続いていた。ここからスノーシュー歩きを開始した。シーズン初めということでイクステンションをつけたが、それでも潜り、体力の必要な歩きになった。
 墓地の背後の杉林をひと登りすると、左手から林道が上がってきて、しばらくこれを辿ることになった。大きくカーブを描くと、標高80mで林道終点になった。その先で、藪っぽい尾根の登りが始まった。標高130m付近で傾斜がきつくなり、左手に近づいてきた尾根にコースを変えることになった。雪が締まっていれば直登できたかもしれないが、柔らかい雪では、傾斜の緩いところを選ぶ必要がある。
 尾根沿いに登っていくと最初の送電線鉄塔の下に出た。その先は、送電線巡視路ならではの歩き良さを期待したが、ユズリハの藪も現れて、その先の230m台地を越すまでは歩いにく状態が続いた。230m台地を越すと、木の間も開いて、歩きやすい状態になった。
 送電線の下に出ると、左上に鉄塔が立つのが見えた。鳴沢峰も大きく見えたが、山に向かって送電線が延びているのが残念であった。鉄塔めざして、伐採地の縁を登っていき、尾根に取りついた。
 鉄塔からは送電線の巡視路が整備されているようで、切り開きが続いて歩きやすくなった。
 最後に灌木帯を抜け、台地状の大山山頂に到着すると、山頂標識が頭を出していた。草水からの登山道が整備されていた時の名残りで、現在では見る者もいない山頂標識である。山頂標識の脇の小雪原に進むと、南には鳴沢峰、北には宝珠山に至る尾根を眺めることができた。宝珠山の山頂は、八咫柄山によって隠されているようであった。
 大山は、標高もさほど高くなく、尾根の途中のピークではあるが、今日の雪の状態では、ここまでがやっとであった。山頂は風が強く、カメラを構える手が凍える状態であった。少し戻って、風当たりの弱いところで腰を下ろした。
 展望も楽しむことができたことに満足して、下山にうつった。登りが2時間20分であったのに、下りは1時間で下ることができた。

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