雷山

雷山


【日時】 2013年1月5日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 川内山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 雷山・いかづちやま・377.9m・三等三角点・新潟県
 かやの木山・かやのきやま・380m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津、加茂/村松、越後白山
【コース】 永谷寺より
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:10 新潟=(R.49、R.403、新津、五泉、村松 経由)=9:15 川内郵便局前〜9:47 発―11:03 雷山〜11:25 発―11:40 かやの木山〜11:48 発―12:00 雷山―12:55 川内郵便局前=(往路を戻る)=14:10 新潟
 雷山は、早出川と仙見川に挟まれ、菅名山塊の不動堂山と白山に向かいあう、川内山群の入口にある山である。この山頂には雷城と呼ばれる山城が築かれ、早出川の対岸の福連寺山の福連寺城との間の争いにまつわる、「東光院物語」という、若君と姫君の悲恋の伝説が残されている。この伝説の舞台となっている麓の永谷寺(ようこくじ)には、「おぼと石」という伝説のまつわる史跡も残されている。最近、登山道が整備され、登山者も多くなってきている。かやの木山は、雷山の南に位置する山で、水戸野集落から延びる林道終点に至る登山道が開かれている。

 雪山開始といきたいが、年末に山を登っていなかったので、雪の状態が判らない。いきなりスノーシュー歩きの山を選んでも、新雪で藪が押さえつけられていなければ、敗退となりかねない。結局、雷山を登ることにした。昨年最後の山が雷山であったが、年が変われば良いだろうと思うことにした。
 道路の凍結がゆるんでからということで、ゆっくりと家を出た。いつものように、川内郵便局前の路肩スペースに車を停めて歩き出した。今回は、雪山装備の準備ということで、スノーシューに加えて、使わないはずの雪山用ジャケットや手袋の予備も持ったため、ザックはかなり重くなった。
 永谷寺の駐車場には、登山者のものらしい、二台の車が停められていた。谷奥に続く林道は雪に覆われていたが、しっかりしたトレースが付けられていた。雷山を初めて登った頃はラッセルの必要な雪山であったが、最近では必ずトレースが付けられており、つぼ足で登山可能な山に変わっている。
 林道を登っていくが、雪道はいつもより体力を使う。一合目の登山口に到着した頃には、体は汗ばんできた。雪がたっぷりあるといっても、低山だと寒さは感じない。登山道に進むと、トレースに導かれるままにジグザグの登りが続く。トレースが無ければ登山道を辿るのに苦労しそうであるが、登山者が毎日のように歩いているようである。
 尾根沿いの登りに変わると、傾斜は少し緩やかになる。六合目でベンチのある展望台に到着する。大蔵山や新潟平野の眺めが広がった。写真のためにトレースを外れると、もぐるものの、雪は締まっていた。スノーシュー歩きの季節が始まったようである。その先で、ロープも張られた急坂が現れるが、ステップがしっかりしているので、問題なく登ることができた。これを登ると、山頂直下の台地に出る。以前は、曲輪跡の段々を登るのに苦労したが、トレースを辿って、無理なく登ることができた。小屋へのトレースを左に分けてひと登りすると、雷山の山頂に到着する。
 雷山の山頂は、杉林になっているが、南の縁に出ると、展望が開ける。目の前のかやの木山の右には白山、左には権現山がピラミッド型の姿を見せ、その奥には川内山塊あ広がっている。眺めを楽しみながら、腰を下ろしてお茶を飲んだ。
 そろそろ下山しようかと片づけをしていると、小屋から男女の二人連れが登ってきた。小屋で休んでと言われたので、この山を管理している山の会の人のようであった。見ていると、つぼ足の状態で、かやの木山に向かって下っていった。雷山からの下りが、最初は急なので進むのを躊躇していたのだが、雪の状態も良さそうであった。傾斜が緩んだ付近からは、足がとられて進むのに苦労しているようであった。トレースをただ利用させてもらうのは気が引けるのだが、すぐに追いつきそうな気配であった。かやの木山まで足を延ばすことにした。
 急坂を一気に下ると、二人連れに追いついて、ラッセルトップに立たせてもらった。つぼ足でしばらく進んだが、やはりつぼ足では厳しい状態であった。せっかく持ってきたこともあり、スノーシューを履くことにした。スノーシューを履くと、やはり歩きやすくなった。すぐに先頭を交代し、かやの木山の最後の登りにとりかかった。幸い、かやの木山への登りはそれほどきつくはない。
 この日は雷山までと思っていたが、予期しなかったかやの木山に到着して、水戸野まで足を延ばすというさらなる欲も浮かんできたが、無理はしないことにした。雪の状態は、スノーシュー歩きに問題は無かったが、GPSにトラックデーターを入れていないと不安である。
 写真を撮ったりしてから、先に戻っていった二人を追いかけることになった。雷山の山頂へは急坂を登り返す必要がある。途中まではスノーシューで登ったが、ツボ足で付けられたトレースは狭くてスノーシューが入らない。つぼ足になって、急坂を登り切った。
 雷山の下山は、トレースも歩きやすいことから、のんびりと歩くことができ、登山を終えることができた。

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