国上山

国上山


【日時】 2013年1月2日(水) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 国上山・くがみやま・313.2m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/三条、弥彦/寺泊、弥彦
【コース】 国上寺西参道
【ガイド】 新・新潟ファミリー登山(新潟日報社)、新花の山旅(新潟日報社)、新潟県のふるさとの散歩道(新潟県観光協会)

【時間記録】 9:00 新潟発=(R.402、野積大橋、国上入口 経由)=9:58 上・下堤〜90:18 発―10:02 国上寺―11:11 国上山―12:00 国上寺駐車場―12:30 上・下堤=(往路を戻る)=13:45 新潟
 国上山は、角田山から弥彦山に連なる丘陵の西端にあって、その西の麓には信濃川から日本海に向かって大河津分水が切り開かれている。国上山には、良寛ゆかりの国上寺(こくじょうじ)があり、史跡巡りの観光で訪れる人も多い。また、酒呑童子はこの国上寺の稚児であったという伝説も残されている。低山ながら展望に優れ、ハイキングコースも良く整備されている。

 巳年最初の山として国上山を登ることにした。山名は関係ないが、山頂下に蛇崩という露岩帯があるので、干支ゆかりの山と考えることにした。
 三が日中とあって弥彦付近の道路が混雑するが、朝のうちとあって、無事に通過することができた。国上山は、いつものように上・下堤脇の路肩スペースに車を置いて歩き出すことにした。国上寺の駐車場まで上がってしまっては、歩きが短くなりすぎる。雨が止むのを少し待ってから歩き出した。
 西参道の歩き初めは、お寺の並ぶ集落であるが、売り家の看板が出ているお寺もある。車道がカーブする地点から、山道に入る。その後は、カーブして戻ってくる車道をかすめながら登り続けることになる。雪がうっすらと積もっていたが、足跡は見当たらなかった。雪によって笹が倒れこんできていたが、歩く支障になるほどではなかった。車道に飛び出すと、登ってきた山道の出口に良寛月見坂という標識が置かれていた。良寛は、この上の五合庵に住んでおり、麓の集落に酒を買いにいく時に歩いた道という謂れがあるので、この位置に標識が置かれているのは判るのだが、坂の下に置かれていないのは、すっきりしない。
 車道を左に少し進んでから再び山道に入る。石畳の坂が続き、五合庵に到着する。観光客が傘をさしてお堂を眺めていた。ここの先もしばらく坂を登っていくと、国上寺に到着する。初詣の観光客も訪れていた。国上寺のお堂は雪を被って美しい姿を見せていた。元日の初詣は雪のために家の脇の神社ですませたので、改めてのお参りを行った。
 お寺の脇から登山道が始まる。雪道になっていたが、長靴での歩きで充分な状態であった。踏み跡は締まっており、昨日から今日にかけて、歩いた者は少ないようであった。トラバース気味に登っていくと、尾根沿いの登りに変わる。階段もあって、結構息が切れる。五合目の赤谷見晴らしに出ると、雪雲に包まれた弥彦山の眺めが広がっていた。
 登りを続けていくと、国上山の頂上に到着した。日本海から吹き寄せる風が吹き抜けており、休める状態ではなかった。そのまま先に進んだ。急坂を下っていくと、蛇崩に到着する。弥彦山が大きく姿を見せていた。山頂のアンテナは雲によって見え隠れしていた。とりあえず、巳年ゆかりの場所に立つことができた。巳年からみで、登山者で賑わっているかと思っていたのだが、登山者は、見当たらなかった。
 下りを続けていくと、登山道の雪も雨によって溶けて、水たまり状態になった。登山靴では歩ける状態ではなかった。稚児道に出ると、登りも現れて、意外に体力を使うことになる。
 国上寺の駐車場に出て、千眼堂吊り橋を通って五合庵に戻り、後は西参道を戻った。
 帰りは弥彦神社付近の渋滞を避けるために、日本海の海岸線を走って家に戻ったが、強風で海水が吹き上がる状態になっていた。急速に天気は悪くなっており、低気圧通過時の一時的な安定期をうまく使えたようである。

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