雷山

雷山


【日時】 2012年12月2日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 川内山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 雷山・いかづちやま・377.9m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津、加茂/村松、越後白山
【コース】 永谷寺より 登り:沢コース 下り:尾根コース
【ガイド】 なし

【時間記録】 7:00 新潟=(R.49、R.403、新津、五泉、村松 経由)=8:05 川内郵便局前〜8:17 発―8:25 永谷寺―8:34 一合目分岐―9:21 分岐―9:29 雷山〜9:38 発―9:34 分岐―10:23 一合目分岐―10:32 永谷寺―10:40 川内郵便局前=(往路を戻る)=12:00 新潟
 雷山は、早出川と仙見川に挟まれ、菅名山塊の不動堂山と白山に向かいあう、川内山群の入口にある山である。この山頂には雷城と呼ばれる山城が築かれ、早出川の対岸の福連寺山の福連寺城との間の争いにまつわる、「東光院物語」という、若君と姫君の悲恋の伝説が残されている。この伝説の舞台となっている麓の永谷寺(ようこくじ)には、「おぼと石」という伝説のまつわる史跡も残されている。最近、登山道が整備され、登山者も多くなってきている。

 裏五頭の笠菅山を登って、新雪をまとった五頭山塊の眺めを楽しむことを目的に家を出た。ところが、新潟市街地から出て周囲の展望が広がると、五頭山塊や菅名山塊をはじめ、新津丘陵まで白く染まっていた。路肩にもシャーベット状の雪が現れたことから、計画変更することにした。何度も登っていて、コースの心配の無い雷山を登ることにした。
 村松公園を過ぎると、雷山や不動堂山の眺めが広がるが、低山にもかかわらず、すっかり白くなっていた。
 いつものように、川内郵便局前の路側帯に車を停めて歩き出した。集落内を抜けていく道では、道を覆うシャーベット状の雪が凍っているところもあり、滑らないように注意が必要であった。
 永谷寺に到着してみると、参拝者用の駐車場や少し先の空き地に5台ほどの車が停められていた。団体が入山しているようであった。スペースはまだあったが、参拝者に迷惑がかからないように手前から歩いてきたのは正解であった。
 歩き初めの林道は、雪が周囲の杉木立に積もったため、土が出ている状態であったが、先に進むにつれて、雪道に変わっていった。
 尾根コースと沢コースの分岐に出て、どちらから登るか迷った。先行グループは、尾根コースから登っていて、沢コース方面の林道に足跡は付けられていなかった。途中で、登山道が雪に埋もれて判らなくなる可能性があったが、時間も早いので、だめなら引き返せば良いということで沢コースに進んだ。沢コースは、ヒルがいるため、暖かい時期は適しておらず、また積雪期はコースが判ら無くなるので適していない。
 分岐から左に延びる林道に進む。荒れた林道であるが、歩く分には支障はない。林道終点で沢を跨ぎ越すと、トラバース道が続くようになる。谷の奥へと進んでいき、丸太橋を二本越すと、尾根の末端部に出る。
 ここからは、伐採地に雪が積もっているため、コースが判らなくなった。上を見ると、境界杭が頭を出しているのが見えたため、それを目指して登り始めた。急斜面をひと登りしたが、どうもコースが違っているようであった。尾根の末端部で二本の尾根に分かれているが、奥の尾根に取りつくのが正解のように思えた。二つの尾根は少し上で合わさっているので、そのまま登り続けることにした。ひと登りして奥の尾根に移ると、下から登ってきた登山道に出ることができた。そのすぐ上の急斜面では固定ロープが取り付けられており、それを越すと細尾根に出た。細尾根周辺の雑木林は雪を被り、すっかり雪山の姿に変わっていた。
 細尾根も僅かな距離で、杉林の広がる台地に出て、右から登ってきた尾根コースに合わさった。曲輪跡のような段々を乗り越していくと雷山の山頂に到着する。先行グループは山小屋に入ったようで、山頂部には誰もおらず、静けさに包まれていた。
 雷山の山頂は杉林の広がる台地状であるが、縁に出ると、白山や権現堂山、川内山塊の山の眺めが広がる。知られざる展望の山といって良い。
 展望を楽しんだ後の下山は、尾根コースを歩くことにした。途中、雪の木立の中で、カエデが鮮やかな黄色の葉を残しているのに出会った。写真と撮っていると、グループが下山してきた。小屋に入っていたので、もっとゆっくりしているのかと思っていたので、意外であった。追い付いても面倒なので、雪の上に散ったカエデの葉の写真をしばらく撮った。
 雷山の尾根コースの往復なら、どのような時でも登ることができ、予備の山として貴重な存在である。

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