粟ヶ岳中央ハイキングコース

粟ヶ岳中央ハイキングコース


【日時】 2012年11月21日(水) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 川内山塊周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 454m無名峰・454m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/粟ヶ岳
【コース】 中央ハイキングコース
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:00 新潟発=(R.49、亀田、R.403、加茂、黒水、R.290 経由)=9:10 岳山寺〜9:32 発―9:43 長峰神社―10:45 岩野展望台―11:18 454m無名峰―11:51 岩野展望台〜12:15 発―12:40 貯水池―12:51 岳山寺=(往路を戻る)=14:20 新潟
 粟ヶ岳の登山道として利用者の多い加茂の第二貯水池から始まる中央登山道は、三合目で枝尾根から北西尾根に上がる。この北西尾根は、分岐からさらに岳山寺へと下っており、中央ハイキングコースという名前で登山道が切り開かれているが、粟ヶ岳登山と組み合わせるにはアップダウンもあるため体力的にきつくなるため、歩く者は少ない。途中には、三合目から形の良い三角形の山頂が良く目立つ454mピークがあるものの、無名峰であるため目標が無いのも、このコースを歩く者が少ない原因になっている。

 5月23日に粟ヶ岳中央ハイキングコースを初めて歩き、展望の良いコースで、初冬に紅葉と新雪の粟ヶ岳を眺めるのに良いだろうと思った。ここのところ時雨模様の日が続いたが、雨は降らなそうなので、このコースを歩きに出かけた。
 加茂の水源地手前の岳山寺の前に車を停めて歩き出した。川を渡ると、長瀬神社への石段が始まっており、中央ハイキングコースと書かれた目立たない標識も置かれている。
 石段の登りでいきなり汗を流すことになった。石段は苔むしており、参道といっても歩く者は少ないようである。登山道といった感じの道に変わって、不動明王像の置かれた水場を過ぎると、ようやく岳山城跡とも呼ばれる長瀬神社の境内に到着する。正面と右手に社殿が設けられており、その背後からハイキングコースが始まっている。
 長瀬神社の上の242小ピークの先には空堀跡も現れて、短いが足元に注意する必要のある段差が現れる。尾根は、伐採されて見晴らしが良くなっていた。杉の苗木も植えられているが、それが育つまでのしばらくは展望を楽しむことができる。
 尾根の周囲は紅葉の盛りで、色づいた楓の葉が美しかった。尾根の先には白く染まった粟ヶ岳も聳えていた。カメラを首に下げて、写真を撮りながらの歩きになった。
 尾根歩きといっても、途中にはロープも掛けられた急な登りも現れて、それなりに体力を使うことになる。
 東屋の置かれた387mピークにでると、水源地への登山道が分かれる。先回は三合目まで進んでからここまで戻ってきて、水源地へ下ったが、今回は454mピークまで進んでから引き返してくることにした。
 387mピークの下りからは、紅葉に彩られた尾根の向こうに聳える新雪を被った粟ヶ岳の取り合わせが美しかった。西には青空が広がり始めたので、引き返してきた時の眺めに期待することにした。
 しばらくは、ピラミッド型の454mピークを眺めながらの尾根歩きが続く。454mピークへの最後の上りは、ロープも掛けられた急登になる。
 454mピークに立つと、粟ヶ岳に向かって一気に上がっていく尾根を一望できる。三合目から上は、葉も落ちて新雪が積もり、白黒の世界になっていた。
 三合目まで進んでから第二貯水池に下ることも考えられたが、もう少し展望を楽しむため、東屋のある387mピークに戻ることにした。尾根沿いの紅葉を眺めながら東屋に戻って、大休止にした。
 水源地への下りは、初めは細尾根であるが、尾根が広がると山腹をジグザグに下るようになる。露岩帯を二度横断するが、ここは足元に注意が必要である。ハイキングコースとして切り開いたというよりは、昔からあった山道を整備しなおしたようであった。ハイキングコースといっても、不用意に歩くと危険である。
 最後は貯水池の橋の脇に下り立ち、車道を下っていくと、それほどの時間もかからず車に戻ることができた。

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