護摩堂山、高立山、菩提寺山

護摩堂山、高立山、菩提寺山


【日時】 2012年11月19日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 護摩堂山・ごまどうやま・271m・なし(268.3m・一等三角点補点)・新潟県
 高立山・たかだてやま・276m・なし・新潟県
 菩提寺山・ぼだいじやま・248.4m・三等三角点・新潟県
【コース】 大沢公園より周回
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/矢代田、村松
【ガイ】 なし

【時間記録】 8:00 新潟発=(R.49、茅野山、R.403、矢代田、林道長峰線 経由)=8:40 大沢公園〜8:55 発―9:17 護摩堂山ツナギガヤコース入口―9:42 護摩堂山―9:58 菅沢口―10:38 高立山―11:21 菩提寺山〜11:28 発―11:59 大沢公園=(往路を戻る)=13:00 新潟
 新潟平野の内陸部の縁に沿った、新津、加茂、五泉の中間に広がる丘陵地を、新津丘陵と呼ぶ。新津丘陵では、一等三角点も置かれている護摩堂山が良く知られているが、最近では、菩提寺山や高立山もハイキングコースが整備されて、訪れるハイカーが多くなっている。これらの山は、合わせて西山三山と呼ばれている。

 前日の雨が上がるのは午後からという天気予報に反して、朝起きると曇り空の状態であった。山行の際には、GPSに設定した歩くコースのログを転送するのが定例になっているが、それも面倒なため、地図が無くとも歩けるコースを考えて、大沢公園から護摩堂山、高立山、菩提寺山の周回を歩くことにした。7月7日に歩いているが、低山といえども三山巡りとなると、それなりに体力も必要になる。
 大沢公園に到着してみると、二台の車が停められていた。最近では、低山歩きの対象として菩提寺山も人気が高まっている。
 大沢公園から護摩堂山の登山口へは、中部北陸自然歩道「護摩堂山あじさいのみち」の一部になっているが、この区間を歩くハイカーはほとんどいないようである。車の走行に問題の無い舗装道路であるが、車にも出会わず静かな歩きができる。谷間沿いに続く道は緑が濃く、山奥という感じがする。
 ひと汗かくと、つなぎがや自生地を経由する護摩堂山の登山口に到着する。地図には記載されていない登山道ではあるが、登山標識が置かれているので、迷うことはない。
 ここからは九十九折の急登が続くようになる。丸太の段々で整備されているが、歩幅は合わずに、足に負担がかかる。つなぎがや自生地の看板を過ぎれば、ひと登りで山頂直下の茶屋の脇に飛び出す。アジサイの季節は観光客も入って賑わうが、数人の登山者がいるだけであった。アジサイの木は、雪に備えて、縄で縛られていた。アジサイは、紅葉が見られないので秋の風景としては面白くない。
 アジサイ園を抜けて護摩堂山の本丸跡の広場に出た。新潟平野の眺めが広がっていたが、風は強かった。低山ではあるが、展望も良く、登頂気分を味わえる山頂である。
 山頂からは、菅沢コースに進んだ。緩やかに下っていく尾根道の周囲は紅葉が盛りで、登山道を落ち葉が覆って、美しい風景を見せていた。最後に、丸太の段々を下ると、車道に下り立つ。菅沢側からは、二本のコースが開かれているにもかかわらず、歩く者が少ないのはもったいない状態である。これも登山道の詳細が知られていないためであろう。
 車道を横断した向かいが、高立山へ続く林道の入り口になる。しばらくは林道歩きになる。緩やかに登っていくと、高立山の登山口に到着し、ここからは再び急な登りになる。大岩の下に木のお堂が置かれた不動尊跡地を通過して、もうひと頑張りすると、高立山の山頂に到着する。山頂に置かれた小屋からはストーブの煙が上がっておらず、誰もいないようであった。雲が低く垂れ込めていたが、白く染まった粟ヶ岳や白山の山腹を眺めることができた。菅名山塊の展望は開けていたが、五頭山塊や飯豊方面は雲に隠されていた。
 この後は、お馴染みの区間になる。一般的な北登山口に下りてからは、しばらく林道歩きになるが、他の登山者にも出会うようになった。
 菩提寺山の山頂に到着して、風避けの壁が置かれたベンチに腰を下ろしてひと休みした。ノン・アルコールビールも持ってきていたが、ポットにいれたお湯の方を選ぶことになった。山頂からの眺めは、雲が流れて、高立山の時よりも悪くなっていた。山小屋の中ではひと声がしていた。小屋は、風を避けて暖かい状態で休めるのは良いが、冷たい風に吹かれながらでも、山の風景を眺めるほうが好みである。
 大沢公園への尾根コースは良く整備されており、快調に歩くことができる。駐車場に戻ると、路上駐車の車もある盛況になっていた。
 本コースは、雨の日でも歩けるコースとして定番になりそうである。

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