倉手山

倉手山


【日時】 2012年11月11日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 東山連峰
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 倉手山・くらてやま・952.5m・三等三角点・山形県
【コース】 倉手山登山口より往復
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/飯豊山/長者原、飯豊山
【ガイド】 新・分県登山ガイド「山形県の山」(山と渓谷社)

【時間記録】 6:05 新潟発=(R.7、新発田、R.290、R.113、玉川橋、長者原 経由)=7:50 倉手山登山口〜7:50 発―9:55 倉手山〜10:10 発―11:32 倉手山登山口=(往路を戻る)=13:30 新潟
 倉手山は、飯豊連峰北部の重要な登山口である飯豊山荘手前の、玉川右岸に位置する山である。標高も1000m近くあって、それなりの高さを持つ山ではあるが、その山頂からは飯豊の大展望を楽しむことができることから人気の山になっている。

 紅葉の山から新雪に彩られた飯豊を眺めようと思って、ここのところ倉手山に登る機会をうかがっていた。土曜日は雨であったが、日曜日は天気が回復するとのことで、倉手山を目指すことにした。
 荒川沿いも紅葉の盛りであったが、国道からわかれて玉川沿いの道に進むと、一層鮮やかな紅葉が見られるようになった。ただ、新潟平野では青空を背景にした山のスカイラインが見られていたのに、雲が掛るようになっていた。時間が経てば雲は晴れそうでなので、登山開始の時間を見計らう必要もありそうであった。
 梅花皮荘の入り口を過ぎると、倉手山登山口に到着する。登山道は、小さな沢の左から始まっており、その先に大きな駐車場が整備されている。倉手山に先回登ったのは、99年5月であったので、それからずいぶんと経っているが、この大駐車場の整備からすると、最近の人気のほどがうかがわれる。
 駐車場の隅に車を停めて、谷奥を眺めながら、コーヒーで一服した。雲の切れ間から飯豊連峰が見え隠れするようになったので、歩き出すことにした。
 登山口から、急な登りが始まった。ステップが切られているといっても、泥斜面で滑りやすい登山道で下りは注意が必要であった。振り返ると、駐車場に停められた車が、眼下に遠ざかっていった。
 傾斜が緩むと、雲の切れ間から白く染まった飯豊連峰が姿を現し、足を停めて写真撮影することになった。完全に雲が切れるには、少し時間がかかりそうで、ゆっくり歩くことにした。
 780m小ピークに出ると、東方面の眺めも広がった。その先は細尾根がしばらく続いた。周囲の谷間は美しい紅葉が広がり、飯豊の眺めも広がってきた。
 再び急な登りが始まった。これを登り切ると、倉手山の山頂に到着した。団体が登ってきており、静かな山頂とはいかなかったのは残念であった。えぶり差岳から頼母木山、門内岳、北股岳、御西岳に至る稜線を一望することができた。稜線部は新雪で白く染まっていた。倉手山は、飯豊の展望台として人気が高いことも納得がいく。
 この日の目的に、新・分県登山ガイド「山形県の山」に載っている飯豊山荘側に下りる登山道の確認を行うことがあった。山頂から南東に向かう尾根に踏み跡があったが、すぐ先で完全な藪になっていた。せっかくの新登山道にもかかわらず、短時間で廃道になってしまったようである。
 団体がそろそろ下山を始めるようなことを言っていたので、先に歩き出すことにした。山頂からの急坂を慎重に下った後、細尾根から紅葉の眺めを楽しんだ。その後、再び急な下りがはじまるが、そう長い時間でもなく登山口に到着した。
 倉手山は、時間はそれほどかからないが、山頂からの飯豊の展望はすばらしく、季節を変えて登りたい山である。

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