大蛇山から宝珠山

大蛇山、宝珠山


【日時】 2012年6月3日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 五頭山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 大蛇山・おおじゃやま・799m・なし・新潟県
 野須張峰・のすばりみね・902..8m・三等三角点・新潟県
 宝珠山・ほうじゅさん・559m・なし・新潟県
 八咫柄山・やたがらやま・540m・なし・新潟県
 丸山小富士・まるやまこふじ・540m・なし・新潟県
 虚空蔵山・こくぞうやま・440.5m・三等三角点・新潟県
 赤松山・あかまつやま・370m。なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/出湯
【コース】 丸山集落から周回
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:30 新潟発=(R.49、保田、R.290、宝珠温泉、丸山)=7:15 通行止め予告標識〜7:30 発―7:45 ゲート―8:11 下山林道終点広場―9:22 大蛇山分岐―9:51 野須張峰―10:12 大蛇山―11:07 宝珠山―11:13 八咫柄山〜11:25 発―12:00 赤松山―12:20 林道跡終点―12:43 立石神社―12:53 通行止め予告標識=(往路を戻る)=13:50 新潟
 五頭山塊は、新潟平野に面し、加治川と阿賀野川の間に広がる山塊である。大蛇山は、南端の宝珠山の北に位置するピークである。以前は、宝珠山から菱ヶ岳の間は登山道が無く、積雪期しか歩けなかったものが、2001年に、この間の縦走路と大蛇山に登るコースが整備された。大蛇山へは、小朝新道、波多野新道、化物杉コースが整備されたが、現在では、化物杉コース以外は廃道になっている。

 土曜日に南登山口から菱ヶ岳に登ったが、地図を見ていると、野須張と宝珠山の間が気になってきた。宝珠山から菱ヶ岳への縦走としては歩いているが、これには、登山口が離れているため、車二台が必要になる。丸山集落からの大蛇山への登山道を利用すれば、周回として野須張と宝珠山の間を結ぶことができる。
 丸山集落に進むと、すぐに大蛇山と宝珠山との車道分岐になる。左に進むと下山林道が始まるが、車で先に進んでしまうと最後の車道歩きがきつくなるので、先回と同じに通行止め予告の看板が置かれた路肩に車を停めた。
 しばらくは、林道歩きが続く。大蛇山だけならば、ヘアピンカーブを過ぎた350mほど先の鎖が掛けられた通行止め部まで車で進むことはできる。ゲートの先は路面は荒れ気味になってくる。昨年歩いた時に起きていた土砂崩れは整地されていたが、その先でも落石が起きており、最近は車の進入はないようであった。
 林道の終点広場から、沢を渡って右岸の枝沢沿いの踏み跡に進む。堰堤脇から階段状に整備された登山道が始まる。歩く者は少ないようであるが、良く整備された登山道である。
 枝尾根の登りを終えると、ブナ林の広がる台地に出る。左手に下っていく斜面はブナ林の下生えが除かれて、公園のような風景が広がっているが、なんのため整備かが判らない。
 ブナ林を横切って、尾根に乗ると、後は尾根沿いの登りが続く。長くは感じるが、急なところもほとんど無い。化け物杉を過ぎると、なだらかな大蛇山の山頂のいっかくに到着する。
 大蛇山の山頂の少し東側で縦走路に飛び出す。登山道を結ぶため、まずは野須張を往復することにした。大蛇山から僅かに下ると、野須張への登りになる。鞍部からは標高差130mほどで、頑張って登る必要がある。急登を終えると、高原状の野須張の肩に出る。ここからは、ひと登りで野須張の山頂に到着した。南登山口からと時間はほぼ同じであるが、大蛇山経由の方が、急登が少なく楽なようである。前日よりも靄っており、野須張から眺める飯豊連峰も霞んでいた。
 大蛇山に戻り、昼食にするか迷った。大蛇山の山頂は視界が閉ざされており、お地蔵様を見ながら休むことになる。時間もまだ早いので、先に進むことにした。
 大蛇山からは、緩やかな下りが続く。以前あった大蛇山への登山道の波多野新道も完全に無くなっていた。
 途中で、縦走路を登ってくるグループとすれ違った。菱ヶ岳までの縦走なのだろうが、下山は遅くなりそうであった。641m点を過ぎると、目の前に宝珠山が迫ってきた。小ピークであるが、山頂に岩を乗せた姿は、存在感を示している。
 笹原を下っていくと鞍部に出て、標高差50mほどの急登になる。宝珠山の山頂に到着して、歩いてきた縦走路を振り返った。笹原の中に切り開かれた登山道が尾根の上に向かって続いている眺めは、歩く意欲がそそられる。
 宝珠山の山頂には、三名の先客がいたので、八咫柄山まで進んでから大休止にした。八咫柄山で休んでいる間に、登ってくる登山者は現れなかった。草水への登山道が閉鎖されてから、宝珠山の登山者は少なくなったようである。
 八咫柄山から先は、尾根の下りが続く。赤松山から丸山方面への登山道に進んだ。この道を歩くのは初めてであった。少し草が被り気味であはあるが、登山道自体はしっかりしていた。急坂が続いた。地形図では、少し下った後で、尾根沿いと沢に下る二通りの破線が記されている。分岐には気づかないままに、沢に向かうコースに進んでいた。すぐ下に林道が見えた所で、岩に突き当たった。岩に開いた穴を抜けてから鎖を頼りに少し下ると林道に下り立つことができた。この林道終点付近には、石碑が沢山置かれていた。この岩は、胎内くぐりとして、信仰の対象になっているようであった。
 この後は、沢沿いの林道を下っていくことになった。下から登ってきた林道が曲がって沢を渡る所で、新しい林道が左から下ってきて合流した。この林道は、赤松森林公園から登ってくる時に出会うものと同じようであった。おそらく、赤松山から丸山へ続く尾根沿いの道は、この林道によって切られて廃道になってしまったようである。
 沢沿いの林道を下っていくと、左手に立石神社が現れ、その先で丸山の集落に戻ることができた。
 今回の周回コースを歩くのなら、立石神社入り口の駐車場に車を置くのが良さそうである。

山行目次に戻る
表紙に戻る