菱ヶ岳

菱ヶ岳


【日時】 2012年6月2日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 五頭山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 野須張・のすばり・902..8m・三等三角点・新潟県
 大日山・だいにちやま・924m・なし・新潟県
 菱ヶ岳・ひしがたけ・973.5m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/馬下、出湯
【コース】 南登山口より
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:20 新潟発(R.49、取上橋、石戸 経由)=7:20 菱ヶ岳登山道南口〜7:35 発―8:33 492mピーク―9:00 釜場清水〜9:05 発―9:44 野須張―10:06 大日山(西山見晴どころ)―10:37 菱ヶ岳―11:08 大日山(西山見晴どころ)〜11:30 発―11:48 野須張峰―12:13 釜場清水〜12:20 発―12:41 492mピーク―13:30 菱ヶ岳登山道南口=(往路を戻る)=14:30 新潟着
 菱ヶ岳は、新潟平野に面して加治川と阿賀野川の間に広がる五頭山塊の最高峰である。これまで菱ヶ岳へは、メインコースにあたる村杉温泉、裏コースといえる中ノ沢、さらに五頭山からの縦走路といった登山道が利用されてきたが、南の石戸集落から野須張峰へ登り、大日山を経て菱ヶ岳に至るコースも開かれている。

 この週末は、夕方には家にいる必要があったので、近場の山を選ぶことになった。しばらく行っていない菱ヶ岳に南登山口から登ることにした。
 国道49号線の取上橋を渡ると、菱ヶ岳・南登山口の大きな標識が現れるが、このコースを歩く者は少ない。石戸集落から石戸川沿いの車道に進む。左から沢が入る所が登山口であるが、標識も置かれていて迷う心配はない。登山口の前後に車六台程のスペースがあり、先行者の車が一台置かれていた。
 登山口に進むと大山神社があり、その手前で左に曲がる。神社の裏手一帯は、伐採地になっていた。前回歩いたのは2006年11月だったので、近い山にもかかわらず、それからかなりの年月が経っている。伐採の作業道は、すぐ先で右に曲がっていくが、そのまま尾根沿いに進む。細尾根の木立も切り倒されていたが、杉の植林にも適していないような急斜面なので、伐採の理由が判らない。
 尾根の取り付きは急斜面で息が切れた。傾斜は所々で緩やかになるので、息を整えることができた。このコースには合目標識はなく、所々で山頂までの時間の標識が現れる。登山口から菱ヶ岳までは3.5時間で、登りの途中で2.5時間の標識、492m小ピークで2時間の標識が現れる。
 492m小ピークから少し下ると、沢音が近づいてくる。次の目的地は釜場清水であるが、尾根をからみながらの道で、なかなか到着しなかった。
 気温が上がって汗が噴き出るようになってきていたので、清水に到着して、水を飲むことにした。左手に少し進むと沢の流れに出た。脇にはまだ残雪があり、水量も豊富であった。
 ひと息入れて、野須張への急登に取り掛かった。尾根の周辺には美しいブナ林が広がるようになってきた。幸い標高差180mで小ピークに出て急登もひと段落する。この先も野須張までは標高差80mほどの登りが残っているが、山頂に続く細尾根を目の前に延び、力を振り絞ることができた。登山口に到着した時に先に出発していくのが見えた登山者の姿を、目に捕えることができた。
 笹藪の刈り払い道を登っていくと、野須張に到着した。野須張の山頂は広場になっており、東の崖の縁からは、菱ヶ岳や飯豊連峰を眺めることができるが、展望はむしろ登山道を先に進んで下りにかかったところの方が素晴らしい。大日山から菱ヶ岳に至るたおやかな稜線が一望でき、ミニ飯豊といった眺めを楽しむことができる。展望を楽しみながら一旦下った後に登り返すと、大日山に到着する。ここには西山見晴どころという標識が置かれて、周囲の展望が広がっている。菱ヶ岳の山頂もすぐ先のように見えるが、鞍部への下りが隠されている。
 もうひと頑張りと気を引き締めて、菱ヶ岳を目指して歩き出した。大日山から標高差50m下った鞍部からは、標高差120mの登りになり、きつく感じる。菱ヶ岳の山頂は、先行していた二人連れの他にも、砂郷沢登山口からの登山者が休んでいた。菱ヶ岳の山頂は新潟平野方面が刈り払われているだけで展望は良くない。大日山まで戻った所で大休止することにした。
 大日山への登り返しを頑張り、大日山の山頂で、大展望を独り占めをしながら腰を下ろした。小さな羽虫が飛んでいたが、刺すでもないので気にならなかった。
 帰りは、野須張からの急坂の下りで体力を消耗したが、釜場清水で思い切り水を飲んで元気を取り戻すことができた。
 492m小ピークを過ぎると下り一方になり、足任せに下ることができた。下山の時間は早かったが、たっぷりと汗を流すことができる山であった。

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