大沢山、上条城山

大沢山、上条城山


【日時】 2011年5月12日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り時々雨

【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 大沢山・おおさわやま・285.2m・三等三角点・新潟県
 上条城山・じょうじょうしろやま・90m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/矢代田
【コース】 長瀬神社より中部北陸自然歩道を経て皆川ハイキングコース
【ガイド】 中部北陸自然歩道マップ

【時間記録】 7:55 新潟発=(R.49、亀田、R.403、加茂 経由)=8:55 長瀬神社〜9:18 発―10:00 乳倉子ハイキングコース分岐―10:15 林道・今滝冬鳥越線―10:30 大沢峠展望台―10:52 皆川ハイキングコース分岐―10:55 大沢山〜11:02 発―11:04 皆川ハイキングコース分岐―11:21 林道・今滝冬鳥越線―11:26 皆川不動―12:10 上条城山登山口―12:30 上条城山〜12:41 発―12:56 上条城山登山口―13:10 長瀬神社=(往路を戻る)=14:30 新潟着
 大沢山は、大沢峠の南にあるピークで、新津丘陵では猿毛岳に次ぐ高さを持ったピークであるが、稜線上の高まりといった感じで、目立ったピークではない。加茂の長瀬神社から護摩堂山に至る中部北陸自然歩道が、大沢山を通過しており、このピークだけをめざすならば、大沢峠から大沢鍾乳洞を経由するコースが近い。

 再び雨の土曜日になった。先日大沢山を歩いて気になっていた長瀬神社側の中部北陸自然歩道の残りと、山中で標識を見つけた皆川ハイキングコースを歩くことにした。長瀬神社から周回できるはずであるが、それなりの距離になるので、良い足慣らしができるはずである。
 加茂の街を通過する時に使う昭和橋のたもとから北に向かうと、山裾を通る二車線幅の立派な道路に出た。地図をたよりに長瀬神社を目指した。この道路沿いの長瀬神社の入り口に、加茂市の無料駐車場というのがあったので、ここから歩き出すことにした。
 車道から少し奥に入った所から長瀬神社へ上がる石段が始まっていた。ひと登りすると神社の境内に出た。中部北陸自然歩道の入り口を探して社殿の裏手に進むと、車道をまたぐ連絡橋があり、ここが始まりであった。下から車道が上がってきており、少し下った所にある公衆トイレの前に中部北陸自然歩道の案内図が置かれていた。
 おのぼり橋を渡って、いよいよハイキングの開始。この道は、かつては村松と加茂を結ぶ最短重要ルートであったという。多くの往来があったためか、道は堀状に大きく掘り込まれていた。雨の影響もあって、道はぬかるんでいた。断続的に、木道が敷かれていたが、歩く者も少ないため、苔が付いており、滑らないようにかえって気を使うことになった。
 この道の最高点は、大登峠(おのぼりとうげ)と呼ばれるが、その名前の通り、緩やかではあるが、登りが長く続いた。
 ひと登りしたところで、乳倉子ハイキングコースというものが、右から合わさった。丘陵地の麓には、乳倉子という地名もあるので、そのあたりから続いているのであろうが、いつか歩いて確かめる必要がある。
 登りを続けると、土砂崩れによって、山道が崩落しているところも現れたが、新たに踏み跡が付けられていた。
 歩いていくうちに雨も止んで、新緑を楽しむ余裕も出てきた。先回の引き返し点である、大曲の今滝冬鳥越林道合流点に出て、この後しばらくは、記憶も新しい道を辿ることになった。
 大登峠展望台に出ると、今回は少し展望が開けていて、村松の市街地を眺めることができた。さらに登りを続けて、大沢山まで進んだところで引き返し、山頂の少し手前の分岐から皆川ハイキングコースに進んだ。地形図では、大沢山の山頂から西に向かう破線が記されているが、この道は無くなっているようである。
 皆川ハイキングコースがどのように通じているかは判らなかったが、丸太の段々で整備されたはっきりした道であった。ただ、歩く者は少ないようで、落ち葉が厚く積もっていた。沢状の窪地を下っていくと、荒れた林道に飛び出した。そのまま下っていくと、舗装された車道に出た。これは、先ほど横断した今滝冬鳥越林道の続きのようである。車道を横断した先に未舗装の林道が沢沿いに伸びていたので、これに進んだ。この道は地図にも出ていて、上条に通じている。里に下れることは確かなようであった。
 林道を250mほど下ったところで、右の崖に水場とお堂が設けられていた。これが分岐に1.2kmとあった皆川不動であった。この先は、長い林道歩きが続いた。谷間に田圃が広がるようになってからも、遠くに見える人家にはなかなか辿りつかなかった。
 ようやく上条に下り立って、後は車道歩きをもうひと頑張りと思ったが、上条城山ハイキングコースという看板が見つかった。この上条城山というのも登ってみることにした。ひと登りした先は墓地で、それを抜けると、竹林の中を抜ける道になった。お墓の脇や山道脇にはタケノコが数多く頭を出していた。タケノコ泥棒を防止するよりも、抜いてもらって竹藪が広がらないようにした方が良さそうな状態であった。山道も、竹を使って階段状に整備されていた。
 山道は尾根沿いに進み、91m点を越して、北からの尾根が合わさる小ピークに上条城山山頂と書かれていた。途中に空堀状の地形もみられた。おそらく、この山城は、加茂山要害城砦の支城であったのであろう。
 北に向かう尾根には、立派な道が通じていた。少し進んでみたが、山中に進むようなので引き返した。大登峠への自然歩道の途中に出るように思うが、確かめる必要がある。
 上条城山から東に踏み跡が通じていたので進んでみたが、県営住宅を見下ろす崖の上に出たので引き返すことになった。最後に車道歩きを少し頑張って車に戻った。
 低山は、歩くと新しい道が見つかったりして、高山とは違った楽しみがある。

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