高坪山

高坪山


【日時】 2012年5月6日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 蔵王山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 高坪山・たかつぼやま・570.5m・二等三角点・新潟県
 大山・おおやま・523.7m・四等三角点・新潟県
【コース】 蔵王コースより荒島城コース
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/中条、小国/坂町、中条、越後下関、安角
【ガイド】 分県登山ガイド「新潟県の山」(山と渓谷社)、新・新潟ファミリー登山(新潟日報社)、新潟花の山旅(新潟日報社)

【時間記録】 6:40 新潟発=(R.7、十文字、R.113 経由)=7:40 中間路側帯〜7:55 発―8:00 高坪山登山道入口―8:39 黒川分岐―8:58 高坪山―9:11 飯豊連峰見晴台―9:35 虚空蔵コース分岐―9:50 大山〜10:00 発―10:50 荒島城コース登山口―11:05 登中間路側帯=(往路を戻る)=12:30 新潟着
 北は荒川、南は胎内川に挟まれた、日本海の海岸線に沿って南北に延びる低山帯を蔵王山塊と呼ぶ。高坪山は、この山塊の最高峰である。高坪山は、荒川町梨木からと黒川村蔵王からの登山道が、それぞれ周遊コースとして歩くことができることから、ハイキングの山として親しまれている。最近、荒川町梨木からの登山道として、虚空蔵コースと蔵王コースに加えて、荒島城コースが整備されて、さらに変化に富んだ山歩きができるようになった。

 連休最終日、この日も昼からは雨になるようで、近場の山ということで高坪山に出かけることにした。
 高坪山は、登山回数の多い山であるが、2003年5月4日以来になる荒島城コースを歩くことにした。蔵王コースより荒島城コースに周回すると、最後は車道歩きが長くなるため、いつもの登山者用駐車場ではなく、登山道入り口を過ぎた先の路側帯が広がったところに車を停めた。
 車道を少し戻ると登山道入り口に到着。二人連れが先に進んでいくのが見えた。この日に山頂では三組ほどとすれ違っただけで、静かな歩きが続いた。連休最終日とあって、この日は、山を休んで休養にあてた者が多いようであった。
 周回のため、分岐からは蔵王コースに進んだ。杉林を抜けて沢を渡ると、丸太の階段登りが始まる。足に負担がかかるが、体力作りには丁度良い。急登を終えると見晴らしのきく休憩所に出る。傾斜は少し緩くなるが、その後も登りが続く。
 蔵王からのコースが合わさると傾斜が緩んで、ひと息つくことができる。ブナ林が広がり、新緑の木立に足を停めて写真を撮ることになった。最後は、ブナ林の中の急登になるが、新緑のブナ林に癒されて、足を前に出し続けることができた。
 高坪山の山頂に到着してみると、登山者は誰もおらず、お地蔵様が静かにたたずんでいた。日本海を眺めると、粟島は隠されていたが、薄日がさして周囲の新緑は輝いていた。 この先は、カメラを首に下げて、ブナ林の写真を撮りながらの歩きになった。高坪山の山頂付近のブナは、細めであるが、すらっとした幹が並んでいて美しい。
 マイクロウェーブの反射板の置かれた飯豊展望台に出ると、まだ白いえぶり差岳や二王子岳の眺めが広がっていた。ここで休憩と思っていたのだが、時間もまだ早いので先に進んだ。
 アップダウンのある尾根道を進んでいくと、虚空蔵コースとの分岐に出る。今回は、荒島城コースの尾根道に進んだ。少し先で、鍬江からの登山道が分かれるが、この登山道は見分けられるが、草がかなりかぶっている状態であった。
 大山の三角点ピークで、昼食の休憩にした。このピークから下って沢を巻くようになると、周囲に美しいブナ林が広がるようになる。大木もあり、深山の趣がある。ブナ林を見ながら尾根を下っていくと、ミツバツツジの花が現れて、花の写真を撮りながらの歩きになった。
 ここまでは、日もさしていたが、急に暗くなって雷の音が聞こえてきた。これはまずいと下りの足を速めたが、雨が降り出してきた。濡れた登山道は滑りやすく、注意しても尻餅をつくはめになった。小ピークを越えて尾根を下っていくと、車道に飛び出した。後は車道歩きで車に戻るだけであるが、車を周回コースの途中に停めておいたのは正解であった。以前は、この車道は途中で未舗装の荒れた道になっていたが、現在は車の走行に支障のない舗装道路になっていた。

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