大沢山

大沢山


【日時】 2011年5月4日(金) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨

【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 大沢山・おおさわやま・285.2m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/矢代田
【コース】 大沢峠より中部北陸自然歩道
【ガイド】 中部北陸自然歩道マップ

【時間記録】 9:20 新潟発=(R.49、亀田、R.403、県道村松田上線 経由)=10:10 大沢峠〜10:25 発―10:34 大沢鍾乳洞―10:48 大沢山―11:18 大登峠展望台―11:40 大曲り―12:02 大登峠展望台―12:30 大沢山―12:40 大沢鍾乳洞〜12:57 発―13:05 大沢峠=(往路を戻る)=14:20 新潟着
 大沢山は、大沢峠の南にあるピークで、新津丘陵では猿毛岳に次ぐ高さを持ったピークであるが、稜線上の高まりといった感じで、目立ったピークではない。加茂の長瀬神社から護摩堂山に至る中部北陸自然歩道が、大沢山を通過しており、このピークだけをめざすならば、大沢峠から大沢鍾乳洞を経由するコースが近い。

 五月連休の後半は、雨にたたられることになった。三日は、家に閉じこもったので、四日は、雨をおしても歩く必要があった。本降りの雨が予想されたので、傘をさしても歩けるコースとして、大沢峠から大沢山を通る中部北陸自然歩道の様子を確かめることにした。
 大沢山は、2001年1月27日にわかんを履いて登ったため、三角点は雪に埋もれて確かめられなかった。さらに、GPSはこの時は持っていなかったため、山頂に到着したのか、すっきりしないところがある。
 大沢鍾乳洞入口の駐車場には、一台の車が停められていた。山中ですれ違った三名グループのものであったが、山菜取りであった。本降りの雨であったため、車の中で着替えをして、まずはコーヒーを飲んでいると、若者三人組が鍾乳洞見物に向かっていった。大沢峠から中部北陸自然歩道のハイキングを行う者はまれなようである。
 荒れた車道をひと登りすると一軒の民家が現れた。脇の杉の木立の中で焚火の煙が上がっていたので、この家には人が時々入っているようであった。
 山道を登っていくと台地に出るが、ここに大沢鍾乳洞がある。東屋や鍾乳洞の案内板も置かれて、ここを訪れる者はそれなりにいるようである。鍾乳洞見物は帰りに行うことにして先に進んだ。
 窪地を少し進むと、左の尾根上に向かっての丸太の段々道が設けてあった。尾根上に出るのに一汗かいた。杉の植林地の中を緩やかに登っていくと、三角点が頭を出した広場に到着した。中部北陸自然歩道の標柱は立てられていたが、大沢山と書かれた標識は見当たらなかった。
 大沢山を越して下っていくと、皆川ハイキングコースの標識が現れた。皆川不動まで1.2kmと書かれていたが、どこに続いているのかは判らなかった。帰宅後に調べると、加茂の加茂農林高校付近あたりに通じているようであった。そうなると、加茂の長瀬神社から中部北陸自然歩道を辿ってきて、この皆川ハイキングコースを下れば周回できそうである。
 尾根道を下っていくと、林道に下り立った。轍も微かで、車が入れる状態の道かどうかは判らなかった。僅かに登り返すと、大登展望台に到着した。広場になっており、ベンチも置かれていた。桜の木立の間からは、東方向の展望が開けていたが、雲がかかって展望は閉ざされていた。林道は南東の花立松方向に下っていたので、広場の手前にある「大登峠近道」の標識に従って、山道に進んだ。緩やかに下っていくと、再び林道に飛び出した。帰りのこの林道を辿ってみると、花立松方面に延びる林道にY字状に合流することが判った。地図上では、花立松の東近くまで林道が延びているのが記載されているので、実際にはそれが延長されているのであろう。
 林道を下っていくと、今滝冬鳥越線という舗装された広域林道に飛び出した。どうもこの丘陵一帯では、地図に記載されていない林道が沢山あるようである。
 車道を少し下ると、長峰神社に通じる未舗装の林道が分かれたが、この付近が大曲と呼ばれるようで、きりが良いので引き返すことにした。
 引き返す途中で、雨は小降りになって、傘はたたむことができた。杉木立が続く道であったが、下生えにチゴユリを見ることができた。
 大沢鍾乳洞に戻って、見物していくことにした。狭い入口をくぐって入ると、洞窟は、岩の隙間といった感じで続いていた。岩が落書きだらけであったのは残念であった。このような落書きをする者には、不幸が訪れるという言い伝えができるといいのだが。おぼろげなヘッドランプの明かりで洞窟の奥に一人で入っていくのは少し不気味であった。奥にはお堂があり、梯子をひと登りしたところが行き止まりであった。
 地上に戻って、あとはひと下りすると、車に戻ることができた。
 歩いてみるとなにかしらの発見があるものだが、今回も長峰神社方面からの周回という課題ができた。

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