鳥屋山

鳥屋山


【日時】 2012年4月28日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 北会津
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 鳥屋山・とやさん・586.6m・一等三角点補点・福島県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/野沢/野沢
【コース】 漆窪より
【ガイド】 分県登山ガイド「福島県の山」(山と渓谷社)

【時間記録】 6:45 新潟=(磐越自動車道、西会津IC、荻野 経由)=8:25 漆窪駐車場〜8:41 発―8:57 登山口―9:38 第一見晴台―10:07 第二見晴台(大夫岳)―10:30 鳥屋山〜10:50 発―11:08 第二見晴台(大夫岳)―11:36 第一見晴台―12:54 登山口―13:10 漆窪駐車場=(往路を戻る)=15:30 新潟
 鳥屋山は、磐越道西会津ICの北の阿賀野川左岸にある里山である。一等三角点が置かれ、山頂からは飯豊や磐梯山の眺めが広がっている。漆窪から始まる登山道沿いにはカタクリの群落が広がっており、4月中旬頃にお花畑を楽しむことができる。

 五月連休に入ったが、家での用事があり、夕方までには帰ってくる必要がある。カタクリを見に鳥屋山に出かけることにした。鳥屋山には、1月にもスノーシュー歩きで登っているが、カタクリ見物は2006年4月以来ということになる。
 西会津から阿賀野川沿いの道に進むと、漆窪に到着する。案内板に従って集落内に進むと、集会場の広場が登山者用駐車場になっている。到着が早かったのか、車は一台だけであった。
 集落内の坂道を進んだいき、人家も尽きると、やがて車道から分かれる登山道の入口に到着する。この先しばらくは、山あいの棚田を抜けていく道になる。カタクリのお花畑はしばらく先であるが、休耕田にはカタクリやキバナノアマナが咲いており、目を楽しませてくれる。カタクリのお花畑は、斜面一杯に広がっており、その間をジグザグに登るように登山道が続いている。帰りに写真撮影に専念することにして先に進んだ。
 林道を横断してひと登りすると、迂回してきた林道に再びとびだす。この先から本格的な登りが続くようになる。丸太の段々登りが続いて、息が切れる。中国旅行中にひいた風邪が完全には治っておらず、体調は充分でない。急登がひと段落したところにある第一展望台に到着してひと息ついた。飯豊連峰が白い姿を見せていた。
 その先しばらくは、アップダウンのある新緑に彩られた尾根歩きが続く。大夫岳と呼ばれる第二見晴台へは、丸太段々の急登になる。足が止まらないように、気合を入れて登る必要がある。帰りにすれ違った登山者は、この急坂で苦労していた。幸い、第二見晴台から先の鳥屋山までは緩やかな登りが続く。
 束松側からの登山道が合わさると、すぐ先で鳥屋山の山頂に到着した。山頂からは、飯豊連峰や磐梯山、吾妻連峰の眺めが広がっている。鳥屋山の山容はあまり特徴はないが、会津盆地の縁ということで、一等三角点が置かれたのであろう。
 山頂でひと休みして引き返す途中には、団体も含む大勢の登山者とすれ違うようになった。山頂には昼に到着すように登ってきているようである。
 カタクリのお花畑に戻った所で花の撮影に専念した。関東方面の山なら、カメラマンで大賑わいのところであろうが、誰もおらずのんびりと花を見ることができた。お花畑の縁には立ち入り禁止のロープが張られているが、登山道脇にも沢山さいており、花のアップにも支障はない。ムラサキのカタクリの中に、白い花のアズマイチゲがアクセントをつけていた。
 花の写真撮影を終えて駐車場に戻ると、駐車している車も増えてはいたが、まだ空きは多い状態であった。五月連休中に見られるお花畑にもかかわらず、東北地方を襲った震災の影響で登山者も少なくなっているようである。

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