国上山、剣ヶ峰

国上山、剣ヶ峰


【日時】 2012年4月8日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 国上山・くがみやま・313.2m・三等三角点・新潟県
 剣ヶ峰・けんがみね・292m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/三条、弥彦/寺泊、弥彦
【コース】 麓一区より
【ガイド】 中部北陸自然歩道トレッキングガイド

【時間記録】 8:30 新潟=(新新バイパス、西バイパス、R.116、寺泊、新潟寺泊線 経由)=9:35 麓一区〜9:50発 ―10:36 三山縦走路分岐―10:55 国上山―11:12 三山縦走路分岐―11:37 剣ヶ峰―12:30 林道―13:03 麓一区=(往路を戻る)=13:20 新潟
 日本海に沿って並ぶ国上山、弥彦山、角田山の三山は、ハイキングの山として新潟周辺の登山者に親しまれている。国上山と弥彦山との間にある剣ヶ峰は、一段低いながら、三角形の山頂が遠くからも良く目立つ山である。

 この週末も悪天候に見舞われた。4月というのに雪の予報が出てしまった。車のタイヤは夏用に交換しているので、安全のためには内陸部の山には出かけられない。とりあえず、南沢コースから国上山に登って、剣ヶ峰に回ることにした。
 西バイパスに出ると、角田山や弥彦山の眺めが広がるが、驚いたことに新雪で真っ白に染まっていた。弥彦村が近づくと、道路脇の田んぼにも雪が見られ、すれ違う車の中にはボンネットに雪を乗せた物もあった。弥彦スカイラインの道路情報には、本来は4月1日から開通のはずが、当分の間冬季閉鎖と書かれていた。
 麓一区の林道入口に到着すると、登山者のものらしい車が二台停められていた。花の季節とあって、このコースの入山者も多くなっているようである。
 3月17日に訪れた時には、林道は残雪に覆われていたが、さすがに残雪は消えていたが、山の斜面の木々は白くなっていた。
 南沢の登山道に進むと、一人分の足跡が付いていた。沢を左右に渡りながら歩く必要があるため、このコースは長靴が望ましい。山奥に進んでいくと、新雪が完全に地面を覆うようになってしまった。所々で雪割草の花が見られるが、連日の悪天候で花が傷めつけられており、花の写真は諦めることになった。新雪を踏みながら小さな滝が連続する沢を登っていくのも、春山とは別な楽しさがあった。
 分岐に出ると、踏み跡は黒滝城跡方面に向かっていた。国上山に登るため、左の道に進んだ。沢沿いの登りは、登山道が雪に覆われていても辿るのは難しくはなかったが、沢から分かれて縦走路に向かって方向を変えるようになってからは、コースを見定めるのに山感と注意が必要になった。登山道は、九十九折状態に続くのだが、木も倒れこんでおり、道が判りにくくなっていた。
 縦走に出て国上山に向かった。国上山登山道の合流点手前では、林が美しい雪景色を見せていた。4月の眺めとは思えない。国上山の山頂には、誰もいなかった。風が強いため、山頂に到着してもそのまま通過する者が多いようである。国上山の山頂から引き返す途中、女性の単独行にすれ違ったが、この日に山中で出会ったのは、この一名だけであった。
 縦走路を歩いて林道終点に出たところで、剣ヶ峰への登山道に進んだ。登り初めは杉林が広がっているが、山頂が近づくと、カヤトの原が現れる。日当たりの良い所では、新雪の中で、カタクリの花が咲いていた。季節の花は、雪割草からカタクリへと変わっていた。しばらく足を停めて、カタクリの写真撮影を行った。
 剣ヶ峰からの下りでは、最初は完全な雪道であったが、林道が近くなると、雪も無くなって一面にカタクリが咲いているのに出会うことができた。
 悪天候の中でも、春の花に出会えたことに満足した。

山行目次に戻る
表紙に戻る