樋曽山

樋曽山


【日時】 2011年3月17日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 樋曽山・ひそやま・296.7m・三等三角点・新潟
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/弥彦、角田山
【コース】 弥彦スカイライン入口より
【ガイド】 なし

【時間記録】  8:40 新潟=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線  経由)=10:50 弥彦スカイライン入口―11:51 樋曽山―12:52 弥彦スカイライン入口=(往路を戻る)=14:00 新潟
 弥彦山と角田山の間に、200〜300mの高さを連ねた丘陵地帯があり、その最高点を樋曽山と呼ぶ。新潟周辺でハイキングの山として人気のある両脇の山に比べ、この山の知名度は低い。最近では、三山縦走路として登山道もしっかりしてきて、訪れる登山者も多くなっている。

 春分の日前後は、弥彦・角田山塊で雪割草の盛りになり、県外から観光バスに乗った登山者もやってきて大賑わいになる。今年の冬は大雪で、3月になっても寒い日が続いている。花の状態を確認しに出かけることにした。弥彦山や角田山の山頂をめざしても花は見られないはずなので、国上山と剣ヶ峰を麓集落から登ることにしてでかけた。
 麓集落から先の林道はまだ冬季閉鎖中で、入口に鎖が掛けられていた。スパイク長靴で歩き出したが、林道の半分に雪が残っていた。南沢の谷間をのぞくと、残雪は多く、歩くのは難しそうであった。車道経由で黒滝城跡まで登ることにして車道を進んだ。黒滝城跡への林道分岐からは、完全に残雪に覆われていた。足跡があったが、分岐の先でワカンを履いており、その先はツボ足では足が取られる状態であった。スノーシューをとりに車に戻ってから登山のやり直しをしようかと思ったが、この時期に国上山でスノーシュー歩きをしても面白くないので、樋曽山へと方向転換することにした。
 弥彦スカイラインの入り口の駐車場から歩き出した。少し前に樋曽山への登山道が整備された時には、入口に三山縦走路といったような看板が付けられたような覚えがあるのだが、なくなっていた。
 歩き初めは丸太の段々で整備された急坂が続く。歩幅が合わずに、息が切れた。尾根上が近づくと、コシノカンアオイの花を見ることができた。尾根沿いになると、脇の斜面にはキクザキオウレンの花も咲いていた。
 北に向かう尾根は250mピークに突き上げるが、ピークの上は残雪に覆われていた。ピークから一旦下って細尾根になると、雪割草の花も見つけることができたが、小雨が降っているため花は閉じていた。雪解けが進んでいるところでは、春の訪れに伴って花が咲き始めているようであった。290mピークに登ると、その先は完全に残雪の山になっていた。
 今回はGPSに樋曽山の位置を入力していなかったので、ピークを見落とさないかなと不安があったが、二つ目のピークで三角点を見つけることができ、山頂を確認することができた。現在では、一旦付けられた樋曽山の山頂標識は撤去されている。標識は無くとも良いが、西側の斜面に入らないようにロープが張り巡らされているのは目障りである。最近では、樋曽山も広く知られるようになってきて、それに伴って角田山と同じように煩わしい山になってきた。
 下山した時には、本降りの雨になっていた。後の話であるが、春分の日は、朝起きると本降りの雪になって、登山の意欲を失ってしまった。この日は、新潟市で9センチの積雪になったという。越後の春はまだ先のようである。
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