猿ヶ城

猿ヶ城


【日時】 2012年3月4日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 守門岳周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 猿ヶ城・さるがじょう・650.9m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/守門岳/栃掘
【コース】 遅場より
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:40 新潟=(北陸自動車道、三条燕IC、R.289 経由)=7:50 遅場〜8:14 発―10:08 猿ヶ城〜10:35 発―11:55 遅場=(往路を戻る)=13:30 新潟
 猿ヶ城は、越後と会津を結ぶ八十里街道入口の吉ヶ平の北側、守門川右岸にある山である。夏道は無いことから藪コギか、積雪期に登ることになる。

 猿ヶ城は、2010年2月28日に登ったが、残念ながら展望は閉ざされていた。山頂まで緩やかな登りが続いてスノーシュー向きのコースであることが判り、天気の良い日に再訪したいと思っていた。3月に入って、急に春めいた陽気になり、この日曜日にも晴の予報が出たことから、展望を確かめに猿ヶ城に出かけることにした。
 下田に向かうと、路肩の雪も多くなっていったが、道路の雪はきれいに片づけられており、雪の心配もようやくなくなったようである。
 下田から吉ヶ平に向かう県道は、遅場集落の入り口の先で除雪の終点となる。守門川を渡って遅場の集落内に進み、遅場入口のバス停手前の路肩スペースに車を停めた。先回は、取り付き部を考えながら行き来したが、今回はコースが判っているので、気が楽である。青空が広がっており、サングラスを初めから掛けて歩き出すことになった。
 スノーシューを履いて、路肩の雪壁が低くなっているところから雪原に上がった。表面はカリカリのモナカ雪になっていた。雪原を横断して、枝尾根の末端部を右から回り込むようにしてひと登りすると、トラバースする林道に出ることができる。この林道は、谷を巻いた先の尾根に続いているようなので、林道を横断して直登し、枝尾根の上を目指す。急な登りが続くため、息が上がって、ここが一番の頑張り所になる。枝尾根の傾斜が緩やかになると、南北に続く尾根上に出る。この先は、スノーシュー向きの緩やかな登りが続くようになる。
 谷を巻くと、杉林の中に入る。右手からスノーシューのトレースが合わさってきた。トレースが無くとも自力で歩ける状態であったが、トレースの上は歩きやすいので、ありがたく使わせてもらった。昨日のトレースかと思ったが、山頂付近で雪が上を覆っていたので、先週末のもののようであった。
 猿ヶ城の山頂は、尾根の先に遠いが、青空のもととあってはスノーシュー歩きを楽しむ余裕も出てきた。尾根の左側には、芝倉山や645m無名峰や粟ヶ岳の眺めが広がり、時折足を停めては、カメラを取り出すことになった。
 小さなピークを越えていくことになるが、その中でも猿ヶ城の手前の620mピークが一番の登りになる。ピークを越すと細尾根になり、猿ヶ城の山頂下に出る。最後の急坂を頑張ると、猿ヶ城に到着した。
 先回は、ガスがかかって展望は閉ざされていたが、今回は、雲一つ無い快晴であった。北には粟ヶ岳や矢筈岳、青里岳といった川内山塊の眺めが広がり、また東には大岳から守門岳のかけての火口壁が一望でき、眼下には吉ヶ平を見下ろし、それを見守るかのような番屋山を眺めることができた。
 腰を下ろして、展望を楽しみながらの大休止にした。これだけの大展望が広がっているにもかかわらず、独り占めの山であった。
 下りは、雪が緩んできたが、急斜面を下るにはかえって歩きやすい状態であった。気持ちよく歩いて、山歩きを終えた。
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