赤松城山

赤松城山


【日時】 2012年2月5日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 五頭山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 赤松城山・あかまつじょうやま・337m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/出湯
【コース】 赤松森林公園より
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:45 新潟発=(R.49、水原、出湯、R.290 経由)=9:45 宝珠温泉〜10:00 発―11:13 送電線鉄塔〜11:18 発―12:12 赤松城山〜12:35 発―12:35 送電線鉄塔―13:38 宝珠温泉=(往路を戻る)=14:45 新潟
 五頭連峰の南端にある宝珠山へは、最近、草水から大山を経由するコースが閉鎖になったため、赤松山森林公園からのコースがメインになっている。赤松城山は、赤松山森林公園コースの途中にあるピークである。

 日本を襲った記録的な大雪もようやく終わり、山に出かけられることになった。先週末と昨日の土曜日に山に行っていないので、今日は山を登らないわけにはいかないが、大雪の後とあっては登れる山も限られている。特に登山口までの道路と駐車場が問題になる。結局、除雪の確実な赤松城山を登ることにした。宝珠温泉までの道の除雪は心配ないし、宝珠温泉の駐車場も利用できる。
 朝食をとってから、家をゆっくりと出た。国道49号線の路面は乾いた状態であったが、安田から宝珠温泉への道に入ると圧雪状態になって、除雪車も作業中であった。家をゆっくり出てきて正解であった。
 駐車場から赤松公園の入り口から先の車道は雪に埋もれており、スノーシューを履いての歩きになった。たっぷりと積もった雪は、気温が上がってぐずぐずになっていた。沈み込み防止のためにスノーシューにイクステンションを付けた。
 夏山では公園上部まで進んでから歩き出すが、そこまでの車道は吹き溜まりになって歩くのに苦労しそうであった。登山口までの車道歩きでヘトヘトになるのも馬鹿のようなので、入口から始まる登山道から歩き出すことにした。いきなりの急斜面になって汗が噴き出てくるが、雪山を登っている気分は味わえる。九十九折の道が続くので、ショートカットして登り続けた。送電線の鉄塔脇まで上がると、後は緩やかな幅広尾根の登りが続くようになる。
 125mピークからは、一旦下りになる。雪を蹴散らかしながらの下りは楽しいが、登り返しはおっくうである。帰りは、鞍部から車道に向かって下ることにした。
 鞍部からは、送電線の鉄塔を目標にしての登りが続くようになる。標高差90mほどであるが、ラッセルの連続できつい登りになった。途中で公園内からの遊歩道が合わさるが、歩いた気配はなかった。送電線の鉄塔が頭上に迫ったところで、雪は深くなって、一歩を踏み出すのに苦労するようになった。送電線鉄塔までで撤退かとの思いもよこぎった。
 送電線の下にようやく到着して、腰を下ろしてひと休みした。夏山なら、ここまでで撤退などはありえないが、ラッセル交代の無い雪山はえらくきつい。雪に覆われた新潟平野を眺めているうちに、元気も少し回復してきたので、先に進んだ。
 送電線から先は木立に囲まれた尾根道になり、雪の状態も歩きやすくなった。尾根を横切る林道に下り立つと、その先の尾根に上がるまでの急斜面が一番の難所になる。夏道は階段状に整備されているが、雪山では直登できない。左脇の斜面を、木立を縫うようにジグザグを切りながら登った。尾根上に出て、ようやく息をついた。この急斜面の登りも、スノーシュー歩きの訓練と思えば、良いコースということになる。
 ここまで来て引き返す気にはなれないので、最後の登りを頑張ることになった。直線距離で250mほどであるが、まだ頑張る必要がある。山頂手前で、若い杉の植林地が尾根上まで広がるようになる。雪をかぶった枝が横に広がって、尾根通しには通過できず、脇の雑木林との境界を辿ることになる。ここを突破すると、この日の目標の赤松城山の山頂になる。
 赤松城山の城山の謂れを書いた看板は、頭の部分が雪から僅かに出ているだけであった。五頭山塊の稜線の展望も広がっていたが、まだまだ高い。この日の天気なら五頭山あたりなら大勢の登山者が登ってトレースもできているだろうけど、この赤松城山は自力ラッセルで登った山なので、低くとも満足である。雪の上に腰を下ろし、雪に覆われた新潟平野を眺めながら大休止にした。気温は高く、休んでいる間でも寒さは感じなかった。
 下りは、雪を蹴散らかしながらの快適な歩きになった。125mピーク前の鞍部からは、車道を目指して下った。車道手前には沢が横切っていたが、なんとか跨いで通過できた。車道に出てからは、雪が重く、歩くのに苦労した。この車道歩きを登りに使わなくて良かったことになる。赤松城山は、今回のような悪条件の中でも楽しむことができた。
山行目次に戻る
表紙に戻る