人品頭山

人品頭山


【日時】 2012年1月21日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雪

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 人品頭山・じんひんとさん・377.4m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/東赤谷
【コース】 新谷より
【ガイド】 新潟の低山薮山(白山書房)

【時間記録】 8:00 新潟=(R.49、岩谷、川口 経由)=9:20 新谷〜9:40 発―10:23 三川体験実習館―11:24 人品頭山〜11:38 発―12:03 三川体験実習館―12:45 新谷=(往路を戻る)=2:30 新潟
 人品頭山は、飯豊連峰から流れ出る新谷川の右岸にあるお椀を伏せたような小山である。人品頭山(じんひんとさん)と変わった名前を持っているが、そのいわれは知られていない。

 先週の大峰山は、登山者が多く、すぐにトレースができてしまう状態であった。スノーシュー歩きで、トレースのついたコースを歩いてもあまり面白くない。そうはいっても、単独ではあまり時間のかかる山では登りきれないことになる。手ごろな山を地図を見て探していくことになる。
 結局、人品頭山を登ることにした。この山は、1999年12月4日に登っているが、この時は藪山としてであった。雪山として登るのは初めである。登り口の新谷は、2008年1月3日に大峰山を登る際にここから歩き出したことがある。
 国道49号線を走るうちに雨が降りだしたが、新谷に到着する頃には、雪に変わっていた。人品頭山の取り付きまでは、新谷川沿いの車道を2.5kmほど歩く必要がある。県道から始まる車道をみると除雪されていたが、道幅は狭いようで、しかも工事用の車が進入していった。工事車両とすれ違うと困ると思って、新谷集落入口の路肩に車を停めて、ここから歩くことにした。
 集落内からの道が合わさると、その先は道幅が少し広くなった。新谷川にかかる橋の近くまで民家が広がっていた。新谷川の橋を渡ると、その先で川砂利の採取場が現れた。工事車両はここに入ったようである。気にしていた対向車にも出会わなかったので、車で入ってくれば良かったと少し後悔した。足慣らしのための車道歩きと考えることにした。
 除雪はこのあたりまでかと思ったが、さらに先に続き、右手に牧場施設が現れた。除雪もいよいよ終わるかと思ったが、歩いていくと、結局、三川体験実習館に到着した。除雪はさらに続いていた。おそらく新谷川にかかる橋で左岸に移ったあたりで除雪が終わるようである。
 雪原の奥に三川体験実習館の建物が見えていた。人品頭山の中腹に上がっていく林道は、新谷側に500mほど戻ったところから始まっているが、除雪されているのなら、この三川体験実習館から歩き出した方が良い。ここまでに駐車スペースは幾つもあったので、車で入って、途中から歩き出しても良い。
 いよいよスノーシュー歩きの開始になった。今週は三日ほど晴天が続いていたので、雪質は重い湿雪になっていた。浮力を増すため、スノーシューにはイクステンションを付けた。雪原を横断して建物の左脇から登り始めた。一段上にも園地が広がっているが、一面の雪原になっていた。新谷方面から上ってきた林道に出たので、これを辿ることになった。
 左に斜上した後にカーブして折り返すと、雪原の向こうに人品頭山の山頂が姿を現した。山裾近くには小屋とトイレらしき建物が雪に埋もれていた。杉林に行き当たったところで林道にゲートが設けられているが、雪の季節にはゲートは関係ない。ここからは標高差にして200mほどの登りになる。
 杉林の中の登りが始める。最初は右に沢型を見ながらの登りが続く。沢型が消えたところで、右にトラバースして尾根を乗り換えた。傾斜が一番緩くなるようなコースをとっているせいもあるが、スノーシューで問題なく登り続けることができた。左から延びてきた尾根に乗ると、緩やかな登り僅かで人品頭山の山頂に到着した。人品頭山の山頂は雑木林に囲まれていたが、木立の間から馬ノ髪山の山頂をうかがうことができた。新谷川の上流部には棒掛山が聳えているが、雲がかかって見えるのは中腹までであった。
 下りに備えてスノーシューのイクステンションを外し、大休止にした。戻りは雪もほどほどに柔らかくてクッションになり、一気の下りになった。
 人品頭山は、登り口の三川体験実習館近くまで車で入れば、山頂までさほど時間もかからずに登ることができる。スノーシュー歩き向きの山といって良い。

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