国上山

国上山


【日時】 2012年1月14日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 国上山・くがみやま・313.2m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/三条、弥彦/寺泊、弥彦
【コース】 国上寺西参道
【ガイド】 新・新潟ファミリー登山(新潟日報社)、新花の山旅(新潟日報社)、新潟県のふるさとの散歩道(新潟県観光協会)

【時間記録】 8:30 新潟発=(R.402、野積大橋、国上入口 経由)=9:45 上・下堤〜10:05 発―10:34 国上寺―11:00 国上山―12:02 国上寺駐車場―12:24 上・下堤=(往路を戻る)=13:30 新潟
 国上山は、角田山から弥彦山に連なる丘陵の西端にあって、その西の麓には信濃川から日本海に向かって大河津分水が切り開かれている。国上山には、良寛ゆかりの国上寺(こくじょうじ)があり、史跡巡りの観光で訪れる人も多い。また、酒呑童子はこの国上寺の稚児であったという伝説も残されている。低山ながら展望に優れ、ハイキングコースも良く整備されている。

 今年一番の寒気が入った。土曜日には少し回復に向かうようだが、道路の凍結が恐ろしい。ゆっくりと家を出て登れる山ということで、国上山に決めた。国上山は、悪天候などのコンディションの悪い時でも登れる山であるが、麓から登ってひと回りするとそれなりの歩行時間になる。
 道路は所々で凍結しており、ゆっくりと車を走らせた。いつものように、西参道から登ることにして、上・下堤近くの路肩に車を停めて歩き出した。
 歩き出しの集落内には、お寺のような建物が目立つ。昔は国上寺の門前町として宿坊のようなものがあったのだろうか。車道から分かれて山道に進む。道脇には竹垣も続いて、歴史の散歩道といった風情がある。雪も積もっているが、つぼ足で充分であった。この道を歩いている登山者に出会ったことが無いのは不思議である。良寛月見坂を登り切ると車道に飛び出すが、左に少し辿った先から遊歩道が続いている。石畳の道を登っていくと、五合庵に出る。五合庵は、雪が積もった中で見るのが美しい。写真愛好家が撮影に訪れていることもあるが、この朝の冷え込みによるものか、雪の上に足跡は刻まれていなかった。
 雪道を登っていくと、国上寺に到着した。下から歩いてきても30分ほどなので、凍結した道路を駐車場まで無理して登ってくる必要はない。
 雪に彩られた国上寺の写真を撮った後に登山道に進んだ。雪にはしっかりトレースが付けられており、つぼ足で歩くのに支障はなかった。わかんは一応もってきてはいたが、この山は、基本的にはスパイク長靴で充分である。赤谷見晴らしで、いつものように剣ヶ峰や弥彦山の眺めを楽しんだ。
 尾根上に出ると、山頂は近い。雪もたっぷりあり、雪山の風情を楽しみながら歩くことができた。国上山の山頂は雪原となり、その向こうには日本海を見下ろすことができる。車を走らせていた朝方は、佐渡の山も見えていたが、にび色の海原が広がるだけであった。先行者が二名いたが、一人は蛇崩れに進んでいき、一人は国上寺に引き返していき、山頂には誰もいなくなった。
 風も冷たいので、休みもそこそこにして下山に移ることにした。いつものように、蛇崩れから稚児道経由で下山することにした。こちらもしっかりトレースが付けられており、つぼ足で歩くのに問題はなかった。こちらのコースから登ってくる登山者も数組いた。これまでこのコースは何度も歩いているが、こちらを登りに使ったことはない。周回コースならばどちらから登っても運動量は同じであろうが、山頂までは一気に登ってしまいたいということで、こちらはもっぱら下りに使っている。
 蛇崩れで、弥彦山の眺めを楽しんだ後に、歩きに精を出すことにした。国上寺の駐車場からは千眼堂吊り橋を渡って五合庵に戻った。一周2時間強で、歩き難い雪道とあって、それなり汗を流すことができた。

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