鳥屋山

鳥屋山


【日時】 2012年1月9日(月) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 北会津
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 鳥屋山・とやさん・586.6m・一等三角点補点・福島県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/野沢/野沢
【コース】 別茶屋より
【ガイド】 分県登山ガイド「福島県の山」(山と渓谷社)

【時間記録】 7:30 新潟=(磐越自動車道、西会津IC、R.49 経由)=8:45 別茶屋〜9:14 発―10:38 鳥屋山〜11:07 発―11:37 別茶屋=(往路を戻る)=13:10 新潟
 鳥屋山は、磐越道西会津ICの北の阿賀野川左岸にある里山である。一等三角点が置かれ、山頂は木立に囲まれているが付近からは飯豊や磐梯山の眺めが広がっている。漆窪から始まる登山道沿いにはカタクリの群落が広がっており、4月中旬頃にお花畑を楽しむことができる。

 昨日の古惣座山の中退の反省としては、雪は積もっているが、藪を押さえつけるには充分でない。雪山といっても、登山道のある山でないと、厳しいということになる。
 登山道があって、適当な歩行時間の山を考えていき、結局、会津の鳥屋山を登ることにした。この山は、昨年の2月5日に登って、雪山ハイキングの定番リスト入りになっている。現在、磐越自動車道は、東北地方の観光振興のために無料開放になっているので、会津方面にも行きやすくなっている。
 磐越自動車道を西会津ICでおりて、国道49号線を会津若松方面に向かう。軽沢入口が鳥屋山の登り口になる。国道から軽沢集落に向かう道に入り込んだところに除雪スペースがあり、ここから歩き出すことにする。
 国道脇にも看板が立ててあるように、ここから鳥屋山までは登山道が整備されている。軽沢方面に300mほど進んだ所から林道に進むが、車道脇の法面の上を伝うため、10mほど下の車道に転落すれば大怪我はまぬがれず、一番の難所になっていた。結局車を置いた法面の上の耕作地まで引き返してきて、山に向かうように道は続いている。
 今回は、国道から直接上がることができるよう、取りつき部の変更を考えていた。第一候補として、新潟側に少し戻ったところの谷間から取りつこう考えていた。偵察のため、荷物は持たないで崖を見ながら国道脇を歩くと、鳥屋山の看板脇から、斜めに上がっていく道らしきものが見つかった。ここから歩き出すことにした。
 車道脇でスノーシューを履いて、雪原に進んだ。ひと登りしてから、右に斜上する道が続いていた。雪が多いなら、そのまま直登もできそうであった。雪の斜面のトラバースのため、足場を切りながら進む必要はあったが、下は灌木藪のため、コンクリートの車道への転落の危険性はない。
 ひと汗かいて、耕作地の広がる台地に上がることができた。雪原は吹き溜まり状態のため、スノーシューにイクステンションを付けた。耕作地の段々を越して杉林に進んだが、藪が出ていたり、段差があったりして、コースを細かく変える必要があった。
 ようやく尾根も明瞭になってきて、本来の登山道に合流すると、軽沢集落方面からのトレースに出会った。複数の人間によるもので、下山方向のスノーシューの跡も認められた。昨日のトレースのようであった。楽な歩きになったのは良いが、トレースがあるのはスノーシュー歩きを楽しむには残念なことであった。
 尾根沿いの登りが続くようになった。スノーシューにイクステンションを付けていると、トレースを辿るのが難しいので、外そうかと考え始めていたところ、突然、トレースがなくなった。見通しの良い尾根の途中にもかかわらず、引き返してしまっていた。ようやく本格的な登りが始まったばかりなのに、ここまでで草臥れてしまったのであろうか。トレースは期待していない山行なので、スノーシュー歩きを頑張ることになった。
 鳥屋山への尾根は幅広で、登山道を外さないように歩くのはかなり難しい。昨年は、途中で登山道を辿ることは諦めて、地形を読みながら山頂をめざした。今回は、年末か年始に歩いたものと思われる窪みが雪に続き、赤布も追うことができた。
 地形図にも破線が記されているが、490m地点で右に反れていき、沢に行き当たると、鳥屋清水の標識が置かれていた。ここからは、山頂を目指しての登りが始まるが、左に斜めに登っていく道が続いた。結局、破線よりも西側で漆窪に続く稜線に飛び出した。後は、緩やかな尾根を辿ると、鳥屋山の山頂に到着した。
 鳥屋山の山頂は、大きな山頂標識や展望図が置かれ、展望が開けている。飯豊や吾妻連峰、磐梯山、会津盆地の眺めが広がっているが、曇り空のため、稜線部は雲に隠されていた。それでも、雪に腰を下ろして休んでいると、磐梯山の山頂部が姿を現してきた。
 飯豊方面から雲が流れてきて小雪が舞うようになったので、下山にうつった。
 先回は、山頂からの急斜面を一気に下ったが、藪が出ているところもあって、来た道を忠実に辿ることになった。
 定番の雪山として、鳥屋山は、これからも登り続けることになろう。

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