雷山

雷山


【日時】 2012年1月7日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雪

【山域】 川内山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 雷山・いかづちやま・377.9m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津、加茂/村松、越後白山
【コース】 永谷寺より
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:10 新潟=(R.49、R.403、新津、五泉、村松 経由)=9:20 川内郵便局前〜9:35 発―11:00 雷山〜11:05 発―11:56 川内郵便局前=(往路を戻る)=13:10 新潟
 雷山は、早出川と仙見川に挟まれ、菅名山塊の不動堂山と白山に向かいあう、川内山群の入口にある山である。この山頂には雷城と呼ばれる山城が築かれ、早出川の対岸の福連寺山の福連寺城との間の争いにまつわる、「東光院物語」という、若君と姫君の悲恋の伝説が残されている。この伝説の舞台となっている麓の永谷寺(ようこくじ)には、「おぼと石」という伝説のまつわる史跡も残されている。最近、登山道や山小屋が整備され、登山者も多くなってきている。

 三連休の初日は、天気もさほど良くないようなので、お馴染みの山からということで雷山を登ることにした。昨年も1月8日に登っており、定番の雪山になっている。
 村松公園を過ぎると、雷山や不動堂山の眺めが広がる。車を停めて山の写真を撮った。雷山は、低山ながら、左右に山裾を引いた姿は美しい。登頂意欲がそそられる眺めである。
 いつものように、川内郵便局前の幅広道路の路肩に車を停めて歩き出した。登山口の永谷寺まで車で入れるが、お寺の駐車場に車を停めるのも気が引ける。集落内を歩いて抜けるのも、準備運動と考えれば良い。
 永谷寺の駐車場に到着してみると、車は一台も停まっておらず、先に続く林道にも足跡がなかった。昨年は、トレースがしっかりついており、スノーシュー歩きができずにがっかりしたが、今回は楽しめそうである。
 林道には雪に埋もれかかったトレースが続いていた。つぼ足で歩いていくと、次第に雪は深くなっていった。林道は杉林の広がる谷間に続いているため、風の影響が少ないのはありがたい。
 つぼ足のまま林道分岐の登り口に到着した。周囲の雪は多かったが、トレースがしっかりしているので、そのままつぼ足で登り始めた。山腹のジグザグの登りが始まる。コースアウトしないように、コースを良く見定める必要があった。
 尾根上に出たところでスノーシューを履こうかと思っていたが、トレースがしっかり続いているおかげでつぼ足で登り続けることができた。正月三が日でかなりの人間が登ったようである。そのおかげで、今日は登る人間がいなくなっているようである。
 次第に吹き溜まりの雪も増えてきたので、五合目を過ぎた見晴らし台でスノーシューを履いた。ここからは、木立が切り開かれて福連寺山や不動堂山の眺めが良い。山裾の杉林の雪を被った姿が美しかった。
 スノーシューを履くと、歩くリズムも定まって歩きやすくなる。しばらくは緩やかな尾根であるが、空堀を過ぎると、コース一番の急坂が始まる。ロープが杉の木に張られており、安全に通過できる。
 ひと汗かくと肩の台地に出るが、山頂が近づくと再び急坂になる。山城跡とあって、これらの急坂は防壁として人工的に築かれたのかもしれない。山頂直下を取り巻く坂を登りきると、台地状になった雷山の山頂に到着する。杉林になっているが、台地の縁に進むと、白山や粟ヶ岳、権現山、川内山塊の眺めが広がる。低山ながら、楽しめる展望である。雲が流れてきて、遠くの山は隠されてしまったので、すぐに下山することにした。
 下りは、スノーシューで雪を蹴散らかせながらの歩きが続いた。誰か登ってくるかと思っていたが、結局誰にも出会わなかった。
 一人ラッセルの状態であったが、雪の状態も良く、程よい疲れ具合で、登山を終えることができた。

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