菩提寺山、高立山

菩提寺山、高立山


【日時】 2012年1月2日(月) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雪

【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 菩提寺山・ぼだいじやま・248.4m・三等三角点・新潟県
 高立山・たかだてやま・276m・なし・新潟県
【コース】 石油の里より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/矢代田、村松
【ガイ】 菩提寺・高立山・護摩堂山周辺案内図(五泉市商工観光課)

【時間記録】 9:00 新潟発=(R.49、亀田、R.403、白根安田線、金津 経由)=9:40 石油の里〜9:58 発―10:58 菩提寺山―11:13 菩提寺山登山口―11:29 高立山登山口―11:53 高立山〜11:58 発―12:13 高立山登山口―12:31 菩提寺山登山口―13:20 石油の里=(往路を戻る)=15:30 新潟
 新潟平野の内陸部の縁に沿った、新津、加茂、五泉の中間に広がる丘陵地を、新津丘陵と呼ぶ。新津丘陵では、一等三角点も置かれている護摩堂山が良く知られているが、最近では、菩提寺山や高立山もハイキングの山として、訪れるハイカーが多くなっている。菩提寺山は、新津市、小須戸町、五泉市の境界に位置しているが、それぞれ、石油の里、大沢公園、門前からの各登山道が整備されている。

 新たな年を迎えて、山行回数を重ねるべく頑張ろうと思ったものの、朝起きると本降りの雨で、登山の意欲を失ってしまった。お雑煮の朝食をとった後に、ともかく山歩きをしなければということで、菩提寺山に出かけることにした。菩提寺山は、自宅から一番近い山ということになる。
 石油の里から歩き出すことにした。駐車場の雪も僅かで、雨による水溜りの方が目立っていた。雨のためか、登山者の車も他になかった。雨具の上下に傘、長靴という装備で歩き出した。山頂部になれば雪は多くなるであろうが、年末から元旦が雪の降らない天気だったので、トレースはしっかりついているはずで、ワカンはおいていくことになった。
 歩き初めは、登山道の雪も僅かで、雪解けの泥道を歩く状態であった。登山口近くは、石油の里の石油掘削機械が展示されているが、以前よりも増えているような感じがした。 杉林の中を登っていくと、じきに雑木林の尾根歩きに変わる。登山道も雪道に変わった。雪が氷になっている所もあったが、雨によって溶けかかっていた。雪はまだ多くないため、階段もまだ段々が現れており、歩くのに支障はなかった。
 菩提寺山は、初心者用のハイキングコースであるが、それでも汗が湧き出てきて、階段登りでは足に疲労感が増してきた。体力維持のための登山ということなら充分な運動量が確保できる山である。朝起きると天気が悪く、二度寝の後に朝食を食べると登山の意欲を失って、家に閉じこもるということを何度も経験している。そのような時の最低ラインの山として菩提寺山を選んでおくのも一つの方法であろう。雨の中でも、山を歩けばなんらかの楽しみを見つけることができる。
 菩提寺山までには小ピークの乗り越しがあり、そうたやすくは到着しない。大沢公園からの道が合わさると、すぐ上が菩提寺山の山頂になる。雨が降っていたので、雨避けの屋根のあるベンチで、ひと休みにした。田圃に囲まれた五泉の街並みを眼下に見下ろし、流れる霧を眺めた。五頭山塊や菅名山塊の眺めは閉ざされていたが、雨の風景というのも美しい。小屋の中で人声がしていたが、中に入るのも面倒なので、そのまま高立山に向かうことにした。
 林道に下りて、高立山に向かう林道には、一人分のトレースがしっかりと刻まれていた。どうも雪が少ない時に四駆の自動車が上がってきて、その轍がもとになってトレースができているようであった。トレースの上は問題なく歩けるが、それをはずすと足が取られる状態であった。
 高立山の登り口に到着して、再び登りに専念することになった。竹林を抜けると細尾根の登りになり、途中傾斜がきつい所も出てくるが、ロープが張られていて雪道でも問題なく歩くことができる。
 高立山の山頂は、菩提寺山よりも雪が多かった。小屋の中から人声がしており、このような天気でも登っている者がいるのも、地元で愛されている山ならではのことである。
 天気も少し回復してきて、白山から粟ヶ岳にかけても稜線部がぼんやりと見えるようになっていた。雨は止んでいたのだが、梢からしずくが落ちてくるので、腰を下ろしてのんびりというわけにはいかなかった。
 下りに移ると、太陽の光が差し込んできて、雪の風景の写真でも撮ろうかと思ったのもつかのま、すぐに霙がふりだした。
 下山は、いつものように、白玉の滝経由で歩くことにした。こちらのコースもトレースがしっかり続いていた。林道から分かれて谷間の登山道に進むと、急速に雪は少なくなっていった。
 石油の里に戻ると、車が一台増えているだけであった。一番歩行時間が短い橋田登山口から登る者が多かったのであろう。
 雨の悪条件であったが、ともかく今年最初の登山を行うことができた。

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