猿毛岳

猿毛岳


【日時】 2011年12月4日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り時々雨

【山域】 加茂丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 猿毛岳・さるけだけ・326.7m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/加茂
【コース】 猿毛よりスキー場周回
【ガイド】 なし

【時間記録】 7:40 新潟=(R.49、R.403、加茂 経由)=8:45 猿毛口〜9:00 発―9:40 猿毛岳―10:08 スキー場跡―10:36 猿毛登山口=(往路を戻る)=11:45 新潟
 新潟平野の縁に沿って広がる加茂丘陵の南東の角に位置し、加茂川右岸の猿毛の集落の背後にある猿毛岳は、、この一帯の最高峰にあたる。猿毛岳とR.290を挟んで向かい合うように、最近閉鎖された冬鳥越スキー場があるが、猿毛岳にもかつてスキー場があり、山中にその跡が見られる。平成10年から11年にかけて登山道が整備され、現在ではハイキングの山になり、登山者も多くなっている。

 猿毛岳は、登山道が整備される直前の藪山時代から登ってきた山である。どのような天候でも登れる手頃な山と考えていたが、2010年1月に、この山で遭難して死亡するという事故が発生した。遭難者の捜索で、それまで猿毛岳を登ったこともないような者も訪れて、山の名前も知られるようになった。遭難事故後は、この山も敬遠気味に思えて、登らないままに二年が経過しようとしていたが、最近、猿毛岳に山小屋ができたというので、登りに出かけることにした。
 猿毛集落に通じる日吉橋のたもとの空き地に車を停めた。時折雨が降る天気のためか、川沿いの林道奥の駐車場にも車は停められていなかった。林道に進み、登山者駐車場手前の登山口から登り始めた。
 ひと登りで日吉神社に出るが、冬に備えて雪囲いがされていた。神社の裏手からハイキングコースが続いている。
 尾根沿いの登山道は、丸太の階段状で整備されているが、結構足に負担がかかる。杉林の中を登っていくと、竹林が周囲に広がるが、体も慣れておらずに、この付近が一番きつく感じる。斜面が広がると、登山道は左手の尾根にコースを変え、その後は雑木林の中の登りになる。木々の葉は落ちて、登山道には落ち葉が厚く積もっていた。所々に葉の残った灌木があり、冬枯れの風景の中、一際明るく見えていた。
 緩やかに登っていくと猿ヶ岳の山頂に到着した。情報通りに、山頂には山小屋ができていた。三角屋根の手作り小屋で、中にはストーブが置かれて、脇には薪がうずたかく積まれていた。中に人はいなかったが、昼頃には誰か登ってくるのかもしれない。小屋ができたとなると、冬も毎日誰かが登って、トレースが確実な山になってしまいそうである。猿ヶ岳はスノーシュー歩き用の山として楽しんできたが、今後は魅力が薄れそうである。
 下山は、スキー場跡経由で歩くことにした。先回は、細い灌木の枝が伸びているところもあったが、今回はきれいに刈り払いされていた。飯豊見晴からは、ヘアピン状に折り返すことになる。この前の遭難事故も、この折り返しを見逃して尾根を直進してしまったのかと思うが、ここの標識は小さく、雪が積もると隠れてしまうので、山小屋を作る余裕があるならばここに大きな標識を立ててもらいたい。。
 山頂方面に戻るように、杉林の中をトラバースしながら下っていくことになる。時おりカーブもあり、雪が積もると、忠実に辿ることは難しくなる。このコースは、夏道を歩いて地形を把握しておかないと、積雪期に歩くのは難しい。
 スキー場跡の登山口に出て、後は谷沿いの林道を下って集落に戻った。車に戻ると、雨が激しくなったので、良いタイミングで歩くことができた。

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