牟礼山

牟礼山


【日時】 2011年11月27日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 牟礼山・むれやま・616.4m・二等三角点・新潟県
【コース】 朝日幹線道入口より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/小国/安角
【ガイド】 新潟の低山藪山(白山書房)

【時間記録】 8:20 新潟=(R.7、新発田、R.290、熱田坂 経由)=9:20 朝日幹線道入口〜9:30 発―9:55 山道入口―10:52 牟礼山〜11:12 発―11:58 山道入口―12:21 朝日幹線道入口=(往路を戻る)=13:40 新潟
 牟礼山は、温泉やスキー場、ゴルフ場などのレジャー施設が整備されて賑わう胎内平の奥にある山である。杁差岳の南の鉾立峰から鳥坂峰へと、胎内川の右岸に沿って続く長尾根の末端のピークである。山頂からは、杁差岳をはじめとする展望を楽しむことができる。
 
 水曜日、土曜日と山に登って、体力を消耗していたが、晴天の日になるという予報が出ては、山に行かない訳にはいかない。晴天の日に登るなら、展望の良い山ということで、牟礼山を登ることにした。
 牟礼山は、1997年5月と2005年3月の二度登っているが、3月は雪山であったので、登山道を歩いた時からは14年経って、状況もかなり変わっているはずである。当時は、GPSを使っていなかったので、新たに登って登山道を記録する必要もある。
 時間が経過して記憶も薄れていたので、事前に自分の記録を読み返した。牟礼山への歩行時間はさほどかからず、山頂からの展望を楽しむには、昼頃に山頂に到着する必要がある。朝食をとってからゆっくりと家をでた。
 胎内スキー場入口から黒俣方面の車道を進むと、下り坂になる。右手に送電線が沿うようになって、鉄塔が近づいたところの作業道跡が入口になる。現地に到着すると、入口には、車三台が停められており、傍らには、牟礼山登山口の標識も置かれていた。以前は、一部の者しか知られていない山であったが、現在では一般登山の山になったようである。朝のコーヒーを飲んでいると、もう一台の車が到着した。この日、下山中にも三組の登山グループと出会って、牟礼山は人気の山になっていた。
 作業道跡を進むと、鉄塔手前でT字路になり、送電線に沿っての登りになった。杉林の中を登っていくと、335mピークに出て、ここには送電線の鉄塔が置かれている。杉の植林地の脇に続く巡視路を辿っていくと、下り坂になって、牟礼山へと続く尾根からは外れていく。ここには、「朝日幹線 No.59→、No.60←」と書かれた東北電力の黄色い標識が置かれている。見落としやすいが、尾根上に向かって踏み跡が続いている。
 この先は、一般登山道というには、細い枝が体に触って、葉のある時期には歩きたくない道であるが、今の季節には踏み跡もしっかりしており、問題なく歩くことができる。1997年5月の時は、伐採地の縁を小ピークの上に登った覚えがあるので、取りつきが変わっているようである。
 トラバース気味に登って小ピークを巻くと、後は、尾根通しの道になる。細尾根になるところもあるが、特に難所もない。木立の間から前方に牟礼山の山頂をうかがうことができるが、登山道沿いの見晴らしはあまり良くない。
 牟礼山へは、沢を挟んで平行に走る尾根に乗り換える必要がある。沢の源頭部を越すと、尾根上に向かっての急登が始まる。ロープも固定されているが、雪もうっすらと積もり、泥斜面で滑りやすくなっていた。帰りには、三回も尻餅をついたが、滑落のような危険はない。
 尾根上に出ると、後は、緩やかな登りが続く。山頂手前で、朝日連峰の眺めが広がっているが、山頂はすぐ先なので、そのまま通過した。山頂手前で、二名の単独行とすれ違ったが、山頂には二人の先客がいた。牟礼山の山頂には、以前は無かった山頂標識も置かれていた。
 牟礼山は、展望の山である。真っ白に染まった朝日連峰が輝き、杁差岳が目の前に大きな姿を見せている。見える山としては、二王子岳や風倉山、光兎岳など、幾つもの山の名前を挙げることができる。
 展望を楽しんだ後は、登ってくる登山者の人声が近づいてきたのをきっかけに下山に移ることにした。  牟礼山は、1時間半ほどの登りで大展望が楽しめることから、ひそかな人気の山になっていることが判った。

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