小枕山

小枕山


【日時】 2011年11月3日(木) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り時々雨

【山域】 朝日連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 小枕山・こまくらやま・三等三角点・837.5m・山形県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/手ノ子/五味沢
【コース】 おぐに白い郷土の森より
【ガイド】 山と渓谷2001年9月号

【時間記録】 6:40 新潟発=(R.7、三日市、R.290、大島、R.113、小国、五味沢 経由)=8:45 おぐに白い郷土の森入口〜9:05 発―10:13 小枕山〜10:25 発―11:43 おぐに白い郷土の森入口=(往路を戻る)=16:00 新潟
 小枕山は、朝日連峰の祝瓶山の南にあるピークである。山麓の在所平一帯は「おぐに白い郷土の森」として、ブナの森の中に森林浴遊歩道が設けられている。

 文化の日は、晴が期待できる特異日とされてきたが、最近の統計では、晴天はむしろ少ないという結果になっているようである。今年も、雨模様の天気予報が出た。紅葉が楽しめ、雨でも問題のない山として小枕山を選んだ。先回の2008年10月26日の山行でも、美しい紅葉を楽しむことができた。
 小国に向かう荒川沿いの渓谷も紅葉が始まっていた。出戸で県道から分かれて、大規模林道小国・真室川線に進む。この大規模林道は、工事が進まず、時のアセスメントということで廃止になったものである。この道を進んでも、目的地としては「おぐに白い郷土の森」しかなく、登山者と山菜・キノコ採りが利用するだけである。目的が判らない林道建設である。
 最終民家を過ぎて石滝川を渡る橋のたもとにゲートがあり、11月7日にゲートを閉めるという掲示が置かれていた。この週末でシーズン終了ということになる。
 林道は二車線幅で、山岳ドライブを楽しみながら一気に高度を上げていくことになる。周囲の山腹も美しく紅葉していた。小枕トンネルを抜けると、下りに転じ、一車線幅になるが、舗装道路が続いて、おぐに白い郷土の森入口に到着する。以前は、この手前で通行止めになっていて歩いたが、今回は楽をすることができた。登山口の周辺は、以前は無かったはずの駐車スペースが設けられていた。三台の車が停められていたが、山頂では誰にも会わなかったので、キノコ採りの車のようである。
 ブナの紅葉を眺めながら登っていくと、分岐にでる。在所平遊歩道ということで、三つの遊歩道が設けられている。最短は、沢沿いのBコースであるが、小枕山はブナ林の中を歩くことが目的なので、時計回りに歩くことにして、まずはCコースに進んだ。遊歩道ということで、かなり大回りしながら登っていくことになる。途中のブナ林の紅葉は、葉もほとんど落ちておらず見事であった。この在所平は、谷間にあって、強い風が吹き寄せないため紅葉が美しくなるのかもしれない。
 途中で雨が降って傘を取り出したが、すぐに止んで、その後の天気は回復傾向になった。
 水平道になると、水場があり、ここでBコースが合流する。この先はBコースをしばらく歩くことになる。緩やかに高度を上げていくと、Aコースに合流し、ここは左の道に進む。しばらくジグザグの道を辿ると、尾根上に出て、遊歩道の終点になる。
 尾根沿いに登ると、急登が始まる。小ピークを越すと、さらにもう一段の急登が待ち構えている。固定ロープも設けられており、特に危険なところはない。
 小枕山の山頂は、刈り払いが行われて、主三角点が頭を出している。三角点を探してみたが、今回も見つけることはできなかった。
 山頂からの眺めは、流れる雲に隠されていた。暖かい陽気に誘われてか、羽虫も群がってきたので、ブナ林に戻ってから休憩することにした。
 下りの途中からは、ブナ林を上から見下ろすことができ、写真撮影のためにしばしば足が止まった。
 ブナの大木のある分岐からはAコースに進んだ。このコースもかなり大回りする遊歩道で、地形図にもコースは書かれていないので、現在地が判りにくくなる。紅葉の写真を撮影しながらの歩きになって、歩行時間は参考にならないものになった。
 車に戻った後、もうひとつの課題である、ネットで情報をみつけた柴倉峰の登山道の確認を行うことにした。遊歩道入口の先の車道には鎖が掛けられており、歩く必要があった。金目川に向かって下っていくと、橋があり、それを渡った先の尾根が登山口とのことであった。尾根沿いに確かに荒い刈り払い道が続いていた。途中のピークまでは登れるようである。車道は、対岸に移ったすぐ先で唐突に終わっていた。
 小枕山は、紅葉の山として、定番の山のリストに入れることになる。

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