宝珠山

宝珠山


【日時】 2011年9月4日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 五頭山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 赤松城山・あかまつしろやま・337m・なし・新潟県
 赤松山・あかまつやま・370m。なし・新潟県
 虚空蔵山・こくぞうやま・440.5m・三等三角点・新潟県
 丸山小富士・まるやまこふじ・540m・なし・新潟県
 八咫柄山・やたがらやま・540m・なし・新潟県
 宝珠山・ほうじゅさん・559m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/馬下、出湯
【ガイド】 新にいがた花の山旅(新潟日報事業社)

【時間記録】 8:00 新潟発=(R.49、安田、R.290 経由)=8:50 赤松山森林公園〜9:05 発―9:24 鉄塔―9:46 赤松城山―9:51 赤松山―10:33 八咫柄山―10:41 宝珠山〜10:45 発―10:51 八咫柄山〜10:58 発―11:31 赤松山―11:39 赤松城山―11:51 鉄塔―12:04 赤松山森林公園=(往路を戻る)=13:00 新潟
 五頭連峰は、加治川と阿賀野川の間の南北20kmにわたって連なるが、阿賀野川に落込む南端にある山が、宝珠山である。宝珠山は、軽い日帰り登山の山として人気が高いが、最近、宝珠山から菱ヶ岳の間の縦走路が整備されたことによって、南部における入口の山として重要性が増している。宝珠山へは、草水から大山を経由するコースが一般に用いられてきたが、現在は閉鎖され、赤松山森林公園あるいは、平成十二年五月に開かれた石間からのコースの二つが利用できる。

 四国に上陸して中国地方に抜けた台風は、速度が異常に遅く、紀伊半島に甚大な被害をもたらした。この日の新潟方面は、雨は降らないものの、台風の影響で強風が吹き抜ける状態であった。山を休みたくはないものの、危険を犯すわけにはいかない。近場の比較的簡単な山ということで、宝珠山に出かけることにした。
 安田に近づくと、風が強くなった。五頭山塊と菅名山塊の間を抜ける阿賀野川沿いに風が吹き込んでいるようであった。赤松山森林公園からの登山道は、山陰になるので、影響は少ないはずであった。
 赤松山森林公園に車を乗り入れてから歩き出すことにした。まずは、野武士坂を歩いて、トラバース気味に登っていき、尾根沿いの道にのる。ここからは傾斜もきつくなって息も上がってくるが、送電線の鉄塔下に到着する。ここからは傾斜もゆるくなってひと息つくことができる。風の影響は少ないが、時折木立が音を立てて揺れた。あいかわらずフェーン現象で気温が高いため、風は心地よく感じられた。
 尾根が林道で切られており、一旦林道に下りて、その先の斜面に取りつく。丸太の段々が設けてあるが、歩幅が合わず、いかにもやっつけ仕事である。普通の登山道であったならじぐざぐに道を切るところだが、距離を短くするためか、急斜面に直線的に登っており、息が切れる。
 尾根の上に出ると、再び傾斜が増し、これを頑張ると赤松城山に到着する。冬のスノーシュー歩きでは、ここまで登ってくるので体力の限界になってしまうのだが、登山道歩きでは、体力はまださほど消耗していない。
 この先は、ひさしぶりの歩きになる。ひと登りで赤松山に到着。この先は、時折傾斜が増すといっても、全般的には緩やかで歩きやすい尾根道である。谷奥に見えている五頭山塊の主稜線も次第に近づいてくる。
 登りをひと頑張りすると、露岩帯になった丸山小富士に到着する。宝珠山から菱ヶ岳に至る主稜線や菅名山塊、新潟平野に角田・弥彦山など、すばらしい展望が広がっている。露岩帯は、幅が狭くて足元に注意が必要なところもあったが、以前よりも歩きやすくなっていた。
 丸山小富士からは、ひと登りで八咫柄山に到着する。草水からの登山道が合流するが、ロープが張られて通行禁止になっていた。覗き込むと草が登山道を覆っていた。取り付きとして、送電線の巡視路を見つければ歩けるかと思っていたが、この様子では草水コースは完全に廃道になってしまったようである。石間コースは、草がやや伸びているものの、通行止めの標識は無かった。ただ、先日の大雨で、登山口付近の様子がどうなっているかは判らない。裏五頭方面の登山道は、一度歩いて確かめる必要がある。
 八咫柄山の下り口から鞍部越には、宝珠山の山頂が目の高さに見えている。強風が吹き寄せていたが、鞍部に下ると、登山道が灌木に囲まれているために、風当たりは弱くなった。ロープもかかる急坂を登り切ると、宝珠山の山頂に到着する。
 宝珠山の山頂は、大岩が転がっており、カメラを構えると、強風によって足元がふらついた。休める状態ではなかったので、菱ヶ岳や菅名山の写真を撮って、すぐに下山に移った。
 八咫柄山で一休みして下山に移ったが、下りの途中、夫婦連れと単独行の三名とすれ違った。以前の草水コースなら、このような天気でももう少し登山者はいただろうと思うのだが、宝珠山の登山者は少なくなっているようである。

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