鳥坂山

鳥坂山


【日時】 2011年7月23日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 櫛形山脈
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 ゆずりはの峰・ゆずりはのみね・385m・なし・新潟県
 鳥坂山・とっさかやま・438.5m・三等三角点・新潟県
 興屋沢の峰・こうやさわのみね・330m・なし・新潟県
【コース】 登り:石切山コース 下り:羽黒山神社コース
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/中条/中条
【ガイド】 新・新潟ファミリー登山(新潟日報事業社)

【時間記録】 8:10 新潟=(R.7、中条 経由)=9:20 石切山登山口駐車場〜9:40 発―10:31 ゆずりはの峰―10:50 鳥坂山〜11:06 発―11:24 興屋沢の峰―12:11 石切山登山口駐車場=(往路を戻る)=13:30 新潟
 鳥坂山は、日本一のミニ山脈と呼ばれて親しまれている櫛形山脈の北端の山である。縦走路を初め、これらの山を中心にした登山道が何本も開かれている。

 この一週間は、大型の台風が日本の南岸を通過し、フェーン現象による猛暑が襲ったと思うと、その後はオホーツク高気圧の張り出しによって涼しい日になって、気温が大きく上下した。不安定な陽気に加えて、先回の三連休の後の疲れもあって、この週末は家でおとなしくすることにした。とはいえ、土曜日は、山に行くことにして、近くの山を考えた。
 地図を見ていくと、櫛形山脈の鳥坂山へのコースのうち、マイクロウェーブの置かれている興屋沢の峰から尾根を下るコースが歩いていないのが気になった。地図に破線が記されているが、登山道があるのかは判らない。
 中条を過ぎたところで国道から別れて羽黒の集落に入るが、その先の道は複雑で、別な道に進んでしまってから方向を変えることになった。
 岩徳寺の脇を過ぎると、農道となり、田圃の中をつっきっていくと登山者用の広い駐車場に到着する。駐車場や登山道は良く整備されているが、大峰山と違って、登山者に会ったことがない。
 到着してドアを開けると、アブが飛び込んできたが、エンジンを停めて排気ガスが停まるといなくなった。駐車場の脇には沢が流れているので、そこに発生しているようである。幸い、登山中に蚊がよってきたので虫避けスプレーをかけたものの、アブは襲ってこなかった。
 駐車場脇の登山案内板を見ると、羽黒山神社を通って興屋沢の峰に抜けるコースは書かれていなかった。興屋沢の峰の途中まで登って無いとなって引き返すのもいやなので、確実な石切り場コースを登って、興屋沢の峰でこの道を探すことにした。
 林道を進むと、すぐに左に石切場コースが分かれる。昔は石切り場への作業道のようであったのだろうが、現在は登山道として使われるだけになっている。地図では、尾根沿いに222m点を経由するように破線が記されているが、実際には、谷沿いに少し進んでから枝尾根を登るようにコースは変わっている。
 ひと汗かいて尾根上に出ると、谷向こうに鳥坂山が大きく広がっているのが見えるが、コースは鳥坂山を横目に東に向かっていく。傾斜がきつくなるところもあるが、すぐに平坦な道に変わる。適当な日影もあり、尾根を吹き抜ける風も心地よかった。
 標高385mのユズリハの峰で縦走路に飛び出して、ひと息入れた。さらに緩やかな登りを続けていくと、樽ヶ橋からのコースが合わさり、その先で鳥坂山に到着した。予想通りに誰もいない山頂であった。青い日本海は良く見えていたが、高坪山は木立に阻まれて山頂部が見えるだけであった。
 ひと休みの後、マイクロウェーブの置かれている興屋沢の峰に向かった。岩が露出して急な所もあるが、足場はしっかりして歩くのには問題はない。
 興屋沢の峰に到着して、羽黒神社へ通じるコースがあるのか確かめることになった。もし道が無いのなら、白鳥山経由で下ることになる。管理道を下り、カーブ地点で道を探すと、草が被り気味であったが踏み跡があり、ロープも取り付けられていた。
 道があるならばと、下り始めたが、笹のヤブコギ状態になってしまった。幸い、細尾根でコースを辿りやすい状態で、笹の下には踏み跡も見られることから下りを続けることになった。途中で小さなコブを越すところでは、笹を掻き分けて登るのに苦労した。笹のヤブコギは、下りならそう難しくはないが、登りは苦労するであろう。
 途中で、尾根が微妙に変わる所もあるので、コースアウトしないように注意が必要であった。
 標高230mの小さなコブに出ると、古峰神社の石碑が現れた。その先は尾根上に岩場が現れたが、踏み跡は右下を巻くように続いていた。その後は尾根が広がり、踏み跡がつづらおり状態になったので、踏み跡を辿るのに注意が必要になった。
 地図にもお寺マークが記されている羽黒山神社に出て、無事にヤブコギを終えたことでほっとした。後は、参道の石段を下っていき、管理道を横断すると、その先ですぐに駐車場に戻ることができた。

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