田代平

田代平


【日時】 2011年6月26日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨

【山域】 守門岳周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 田代平湿原・たしろだいらしつげん・900m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/守門岳/守門岳
【ガイド】 新潟花の山旅(新潟日報事業社)

【時間記録】 6:30 新潟=(北陸自動車道、中之島見附IC、R.8、川崎北、R.351、栃尾、R.290、渋川、R.252、大白川 経由)=8:35 林道入口―10:55 田代湿原〜11:12 発―13:09 林道入口=(往路を戻る)=15:30 新潟
 田代平湿原は、守門岳の北東部にある烏帽子山と浅草岳の間にある、東西500m、南北300m程の湿原である。湿原の脇を、越後と会津を結ぶかつての街道の、八十里越が通っている。

 雨の日の登山は、どこに登るかがまず問題になる。傘をさしても歩けるコースとして、八十里越の中間点にあたる田代平湿原を訪れることにした。この湿原は、八十里越の途中にあるが、林道に車を乗り入れてアプローチを省略して訪れたことがある。浅草岳登山口近くの林道入口からはまだ歩いたことはない。
 途中、本降りの雨にあって、様子見の休憩の末に、林道入口に到着した。林道入口には岩が置かれて侵入禁止になっていた。一台の車があり、その脇に車をすべり込ませて停めた。
 雨具の上下に傘をさして歩き出した。林道歩きの距離が長いこともあって登山靴を履きたかったが、水たまりもできていたので長靴で歩き出した。
 林道は藪に覆われていた。すぐ先で崩落しており、コンクリートで固められた護岸工事の上の幅の狭い通路を通ることになった。この状態だと、田代平湿原まで歩くことは難しいかなと思ったら、その先で整備された林道に飛び出した。
 以前の林道は崩落によって通行できなくなって、林道の取りつき部が変わっていた。帰りに新しい道を辿ると、200mほど先が林道入口になっていた。ただ、新しい林道は、入口にゲートが設けられている他に、一般車では通行できない急斜面であるので、以前のように地元の山菜採りが侵入してくることはなさそうである。
 砂利が巻かれて良く整備された林道が続いた。途中で破間川に向かう作業道が分かれると、その先は荒れ気味になった。
 大小のカーブを交えながら高度を上げていくと、右手に刈り払い道が分かれた。これは八十里越街道への連絡路のように思えた。その先で叶津への八十里越街道に出ると、300m程で車の通行可能な林道の終点になる。
 この広場から田代平湿原への遊歩道が始まっている。湿原には木道が敷かれているが、朽ちて折れていたり傾いている所が多く、慎重に歩く必要があった。
 田代平湿原は、500m×200mほどの長方形をしている。人の訪れることの少ない山間の静かな湿原である。霧が立ち込めて周囲の山の姿は隠されて、草原の広がりだけが目に入ってきた。湿原ということで花を期待していたのだが、ミツガシワの花はほとんど終わっており、モウセンゴケが見られるくらいであった。2003年7月13日に訪れた際には、一面にトキソウが咲いていたのだが、今回は時期を外していた。この湿原を花を目当てに訪れるとなると、時期がなかなか難しいようである。
 湿原を一周した後に、来た道を引き返した。途中で三人組に出会ったが、これでも登山者は多い方であろう。

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