光兎山

光兎山


【日時】 2011年6月18日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 朝日連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 奥山(虚空蔵峰)・おくやま(こくぞうみね)・629.4m・三等三角形・新潟県
 観音峰・かんのんみね・621m・なし・新潟県
 雷峰・いかずちみね・805m・なし・新潟県
 ヨ平戻の頭・よへいのあたま・830m・なし・新潟県
 光兎山・こうさぎま・966.3m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/小国/越後下関、舟渡
【コース】 中束登山口より
【ガイド】 新・分県登山ガイド「新潟県の山」(山と渓谷社)、新・にいがたファミリー登山(新潟日報事業社)、新・にいがた花の山旅(新潟日報事業社)

【時間記録】 6:40 新潟発=(日本海東北自動車道、胎内荒川IC、十文字、R.113、高田橋、R.290、宮前、中束 経由)=7:35 中束登山口〜8:10 発―8:43 干刈分岐―9:07 虚空蔵峰(奥山)―9:20 観音峰―9:57 雷峰―10:15 ヨ平戻の頭―10:41 光兎山―11:15 ヨ平戻の頭―11:52 雷峰〜11:53 発―12:26 観音峰―12:43 虚空蔵峰―13:05 干刈分岐―13:34 中束登山口=(往路を戻る)=15:00 新潟
 光兎山は、飯豊連峰と朝日連峰を分ける荒川のほとりに広がる荒川峡温泉郷の奧にそびえる山で、きれいなピラミッド形の山頂を持っている。修験道の山であり、女人禁制が解かれたのは、昭和24年の高岳連の登山大会の時であったという。山名は、山腹に現れるウサギの雪形に由来すると言われている。

 ヒメサユリの見頃だろうと期待して光兎山に出かけた。今年は兎年で、自分の干支でもあるので、訪れなければならない理由もある。
 中束の集落を通り過ぎて道なりに進んで藤沢川を渡ると、右手に登山口に至る林道が分かれる。林道は舗装されており、車の走行に問題は無い。
 光兎山登山口の標識を見ると、その先が登山者用の駐車場であるが、マイクロバスも入っており、六台ほどで、残り数台のところであった。マイクロバスの張り紙を見ると、新津のハイキングクラブであった。
 まずは、コーヒーを飲んで朝食をとってからゆっくりと出発した。その間にハイキングクラブの一行も出発していった。
 光兎山への登山道は、しばらくは緩やかな尾根道が続く。先日の中国旅行での食べ過ぎを解消するため、少し早目のペースで歩いた。笹峰休憩所を過ぎると、田麦への登山道の分岐になるが、その手前でハイキングクラブの一行を追い抜いた。ヒメサユリの盛りとあって、光兎山としては多くの登山者が入っていたが、時折出会う他は、一人での歩きを続けることができた。
 田麦分岐を過ぎても、小さなアップダウンがあるものの、緩やかな登りが続く。杉の植林地も終わって、緑の濃いブナ林が周囲に広がるようになった。
 光兎山へは、いくつものピークを越えていくことになるが、虚空蔵峰が最初のピークになる。ここには石の祠が置かれている。少し進んだ所に三角点が置かれており、地図には奥山と記されている。
 小ピークを巻いて下った後に登り返した所が観音峰で、小さなお堂が置かれている。この先は、ザレた細尾根になるが、ヒメサユリの花も現れて、この先の期待が高まった。山の花の中でも、ヒメサユリは出会うと、喜びが大きくなる花の一つである。
 登りの傾斜も増してきて、登りついた805m点は雷峰と呼ばれている。ピークの上からは、光兎山に至る稜線を一望できるが、先はまだ長い。光兎山への最後は急登になり、その手前には、ヨ平戻の頭が待ち構えている。気を引き締めて先に進んだ。
 細尾根が続くが、ヒメサユリが満開状態で、登山道を飾っていた。しばし、足を停めて花の撮影を行うことになった。蒸し暑く、足を停めると汗がしたたり落ち、カメラを覗く目も霞んでしまった。
 ヨ平戻の頭を越した先の鞍部からは、標高差170mの急登になる。途中で駒返という露岩帯もあるが、短くロープも整備されているので、特に問題はない。  大汗をかいてようやく光兎山の山頂に到着した。ひとグループがビニールシートを敷いて、肉やシシャモを焼いて宴会中であった。雨が近いのか、周囲の山の眺めも閉ざされ始めていた。山頂のお堂を開けて、中にあるガラス製の兎の置物に再開してから、下山にうつることにした。光兎山は、帰りの方が辛いので、雷峰まで引き返したところで大休止にすることにした。
 ヒマサユリの花を見ながら戻る途中にも、多くの登山とすれ違うようになった。雷峰に戻った所で、光兎山の山頂を振り返りながら、昼食にした。
 雷峰からの下山は、観音峰と虚空蔵峰を越える必要があるが、歩きやすい登山道にもかかわらず、体力的につらいものになってきた。
 車に戻って家に戻る途中、小雨が降り始めた。

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