袴腰山

袴腰山


【日時】 2011年6月1日(水) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 下田周辺【山名・よみ・標高・三角点・県名】
高城・たかじょう・370m・なし・新潟県
袴腰山・はかまごしやま・526.1m・三等三角点・新潟県
【コース】 高城より最明寺へ
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/森町、粟ヶ岳
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:40 新潟=(北陸自動車道、三条燕IC、 R.289、森町 経由)=9:45 車道途中〜10:02 発―10:21 高城登山口―11:54 高城―12:32 袴腰山―12:45 見返りの丘〜13:00 発―13:30 追分の松―13:51 最明寺登山口―14:08 車道途中=(森町、上谷地、R.290、七谷、加茂、R.403、茅野山、R.49)=15:30 新潟
 袴腰山は、粟ヶ岳から東に延びる尾根の末端部に位置する山である。袴腰山への登山道は、長禅寺からと八木鼻からのコースが主に利用されている。特に長禅寺から高城を経由する登山道は「ひめさゆりの小径」として、5月中旬から下旬にかけては、地元開催の祭りも行われ、ヒメサユリ見物のハイカーで賑わう。

 地元のテレビでも高城のヒメサユリが咲き始めたとのニュースが流れた。今年は大雪のために花は遅れているようで、6月4日と5日の週末が花の盛りになりそうであった。週末は、一般観光客も含めて混雑するので、平日をねらって出かけることにした。
 最近は海外旅行に力を注いでいるが、万が一のトラブルに備えて、デジタル一眼の予備機が欲しかった。現在使っているのはキャノンKissX4であるが、その後継機のキャノンKissX5は大きな改良はないものの、記憶メディアやバッテリーは共通なので、二台を旅行に持参するには都合が良い。今回は、この新しいカメラの試し撮りも目的である。
 高城ヒメサユリ祭りの期間は、近くの道の駅からシャトルバスも出ており、また臨時駐車場も八木鼻方面に少し進んだ所に設けられている。ただ、この臨時駐車場は、田圃のあぜ道で、路肩の幅寄せに神経を使う。袴腰山から最明寺登山口に下山して戻ってくるならば、途中に車を置くスペースはいくらでもあるので、この臨時駐車場を使う必要はない。臨時駐車場の入り口を過ぎた先で、車道脇に畑が広がるようになると、路肩のスペースがあったので、ここから歩き出すことにした。
 ヒメサユリ祭り期間中は、整備費として200円が徴収される。袴腰山から下っていけば料金を払わなくても済むが、それは少々せこいし、ヒメサユリの写真撮影を考えれば、登りの状態で花を見る方が良い。
 平日とあって、臨時駐車場の車は数台であった。高城登山口へ通じる車道は、車の通行止めになっていた。この車道歩きは意外に急で、汗が噴き出てきた。観光客がこの坂を登るとなると、結構大変だろうと思う。
 長禅寺からの登山道の合流点に、料金徴収所が置かれており、登山口はその先になる。 登山口からひと登りで左手から送電線の巡視路が合わさるが、ここからヒメサユリのお花畑が登山道の両脇に広がるようになる。福島県方面では、スキー場のゲレンデ一杯にヒメサユリが咲き乱れるという眺めも見られるが、やはり登山道に沿って咲いていてくれた方が自然な感じになる。保護のロープが張られているが、登山道側にはみ出ている花も多く、写真撮影の制限は少ない。
 朝方は小雨が降っていたが、止んでおり、雨粒を乗せた花を撮影しながらの歩きになった。マクロレンズや望遠レンズに交換しながら、撮影を続けた。ハイカーに追い抜かれながらの歩きになった。
 雨で濡れた登山道は滑りやすくなっており、現地スタッフがおがくずを登山道にまいていた。
 ヒメサユリは、蕾も少し見られるので、九分咲といったところで、この週末が盛りになりそうであった。
 ヒメサユリの花は、高城まで続いていた。高城の広場も休むハイカーで賑わっていた。ここまでは、花の撮影モードの歩きであったが、やはり袴腰山まで足を延ばさなければ、登山とはいえない。
 袴腰山まで足を延ばす者は少なく、数人と途中ですれ違っただけであった。いつもながら、袴腰山への急坂は足にこたえる。到着した袴腰山の山頂には、誰もいなかった。
 粟ヶ岳と守門岳の展望を楽しんだ後、そのまま下りに移った。袴腰山の山頂直下は急坂のため、これを終えてから大休止にすることにした。雨で濡れた泥斜面は滑りやすく、固定ロープの助けを借りて下ることになった。
 粟ヶ岳方面への登山道が別れる見返りの丘で大休止にした。この方面から登ってくる者は誰もいなかった。この登山道沿いにもヒメサユリがあるのだが、蕾の状態であった。
 見返りの丘の先しばらくは緩やかな下りが続くが、三角山からは再び急斜面になる。立っていられないほど滑る泥斜面も現れて、ロープに体重をかけて、後ろ向きで下りなければならないような所も現れた。
 追分の松からは、最明寺への登山道を下った。歩く者は少ないようだが、登山道は充分に整備されている。
 最明寺脇に下り立って、後は車道歩きを頑張ることになる。雨が降り始めたが、それほど濡れないうちに車に戻ることができた。  袴腰山のヒメサユリ見物も、弥彦・角田山の雪割草見物と同じ、お花見の恒例行事といって良い。

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