刈羽黒姫山

刈羽黒姫山


【日時】 2011年5月21日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 東頸城丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
刈羽黒姫山・かりわくろひめやま・891m・なし(889.5m・二等三角点)・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/岡野町/石黒
【コース】 折居コース
【ガイド】 新・にいがたファミリー登山(新潟日報事業社)

【時間記録】 6:50 新潟=(北陸自動車道、柏崎IC、R.353、折居 経由)=8:35 登山者用駐車場〜8:50 発―9:01 登山口―9:41 鶏冠嶺―10:42 黒姫山〜10:52 発―11:35 鶏冠嶺―12:20 登山口―10:27 登山者用駐車場=(往路を戻る)=14:20 新潟
 日本海に臨む米山の南東部の内陸部にあるこの山は、他の黒姫山と区別するため、刈羽黒姫山と呼ばれている。米山、八石山とともに、刈羽三山に数えられ、里人の信仰の山であり、各方面からの登山道が開かれ、山頂一帯にはブナ林が残されている。

 先週は、晴天に恵まれて二日間にわたって残雪の山を楽しんだが、この週末はぱっとしない天気予報が出た。土曜日は、曇り後雨で、午前中に登山を済ませることのできる山を選ぶ必要が出てきた。
 まだ歩いていないコースを考えていき、結局、黒姫山の折居コースにおちついた。黒姫山は、磯之辺コースと清水谷コースしか歩いていない。
 柏崎で高速を下りて、R.353で南下した。折居集落の入り口には、黒姫山登山口の案内があり、この後は、これに従って車を走らせることになった。橋を渡ってすぐに右手の道に進むと上向の集落になる。離村者が多いのか、石垣で囲まれた空地が目立っていた。
 右に曲がって細い道に進み、坂をひと登りすると、登山者用の駐車スペースに出た。その先は農道につき駐車禁止の案内が置かれていた。
 夏を思わせる高い気温になって、虫もわいてきていた。
 しばらく田圃の中の道を辿ると、黒姫山参道入口の石柱があり、その脇の鉄格子の橋を渡った先に登山道が続いていた。登り初めは、棚田が放棄されて杉が植林されたようであった。
 なお、地形図に記載されている谷沿いの破線道は、現在では変更されて使われなくなっているようである。また、「新・ファミリー登山」の地図では、登山口は、地蔵峠入口の向かいとされているが、これは間違いで、250mほど手前で、そのため登る尾根も違っている。このガイドブックの地図は、GPSより得た実際のコースとは違っていることが多い。
 しばらくは、尾根の緩やかな登りが続いた。杉林もじきに終わり、緑の濃い雑木林の中の登りになった。チゴユリやオオイワカガミの花が登山道沿いに続いていた。新潟の山では珍しくないとはいえ、花に彩られた登山道を辿るのは楽しい。
 擬木丸太の階段を登ると、最初の目標値の標高592mの鶏冠嶺に到着する。僅かに下ると、尾根も細くなってくる。この一帯の山の斜面には土砂崩れの跡が多く見られ、崩壊が進んでいるようである。
 標高690m地点で、崩壊による痩せ尾根に鎖がかかっていた。足元の土が滑りやすいので、鎖と木の根を掴んで、慎重にひと登りした。その先は左右が切り落ちた痩せ尾根になっていたが、上が平らに均してあるので、問題なく通過できた。その先で、もう一ヶ所の鎖場が現れたが、これは特に問題は無かった。
 再び尾根が広がると、ブナ林に囲まれるようになった。新緑のブナ林の中に、ミツバツツジのピンクの花がアクセントを付けていた。季節は、大きく移り変わりつつある。
 前方を横切る稜線が近づいてくると、山頂は近い。谷は、豊富な残雪で白く染まっていた。山頂直下で、残雪上を歩く所も出たが、距離は短かった。避難小屋を見上げながら、最後の坂を詰めると、黒姫山の山頂に到着した。
 石の祠や三角点が並ぶ山頂の背後の藪は刈られて、以前よりも眺めが良くなっていた。あいにくの曇り空で遠望は閉ざされており、眼下に男山を見下ろすことができるだけであった。
 脇の広場で腰を下ろして大休止にしたが、虫がたかってきて、おにぎり一個を食べるのも、立ち上がって動き回る必要があった。
 下山は、花の写真を撮りながらの下山になった。新しいカメラのCanon EOS kiss X5が届いたところなので、その試し撮りも、今回の目的であった。
 昼近くなっても天気は安定しており、雨に合わずに下山し、家まで戻ってくることができた。

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