長森山、六万騎山

長森山から六万騎山


【日時】 2011年5月7日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 越後三山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 長森山・ながもりやま・538m・なし・新潟県
 六万騎山・ろくまんきやま・321.0m・四等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/十日町/五日町
【コース】 六万騎山下山口より
【ガイド】 岳人09年10月号

【時間記録】 6:00 新潟=(長岡IC、R.8、R.351、栃尾、R.290、上条、R.252、小出、r.291 経由)=8:20 六万騎山下山口〜8:47 発―9:03 長森山登山口―9:35 地蔵のピーク―10:26 長森山〜10:40 発―10:26 下山口分岐―11:48 六万騎山〜11:52 発―12:15 発=(大和IC、関越自動車道、北陸自動車道 経由)=14:00 新潟
 八海山の大崎登山道の三合目から南西に延びる尾根は、猿倉山、堂平山を経て六万騎山で終わる。長森山は、堂平山と六万騎山の間のピークで、地図には名前が記載されていないが、麓の集落の名前が山名として使われている。長森山への登山道に加えて、六万騎山への縦走路が整備されている。

 長森山は、昨年4月29日に続いて、これが三回目である。先回は、ヤブコギで六万騎山まで縦走したが、昨年秋に縦走路の登山道整備が行われたようなので、これを確かめに出かけることになった。この山の一帯ではピンクのイカリソウが咲くので、これを見るのも楽しみのひとつである。
 先回は、縦走が可能かどうか判らなかったので、長森山の下山口近くに車を停めて歩き出したが、今回は、六万騎山下山口近くの路肩スペースに車を停めた。
 まずは、車道歩きで、長森山の登山口をめざす。左手には、これから歩く縦走路が続いている。車屋という酒屋があり、その先の尾根末端が長森山の登山口になる。  以前あった登山道の案内は無くなっていた。新しい登山標識がこれから取り付けられるのかもしれない。
 雑木林の広がる尾根の登りが始まる。カタクリの花の咲き残りも見られた。新緑も盛りで、タムシバの白い花が緑の中に映えていた。
 ひと汗かくと、お地蔵さまが置かれた342mピークに出る。その前後には、横掘りの跡らしきものも見られ、ここにも山城が置かれていたようである。展望が開けて、眼下に八海山の向上や六万騎山、魚沼平野の眺めが広がるので、ひと休みには良いピークである。
 この尾根は時折り杉林が広がるものの、ほとんどは雑木林に覆われて、低山歩きを楽しむことができる。392.6m四等三角点(点名深沢原)を過ぎると、長森山も前方に迫ってきて急登が始まる。登山道脇に、ピンクのイカリソウも現れた。色の濃いものから白に近いものまで色の幅があるのも面白い。
 急坂を登りきるて山頂到着かと思うが、これはまだ尾根の張り出し部で、山頂はその先である。ロープも張られた痩せ尾根の通過になるが、良く踏まれており、注意すれば問題はない。
 ひと登りすると長森山に到着する。山頂は三方からの尾根が合わさった高まりで、数人でいっぱいである。春霞でもやっていたが、魚沼平野に落ち込む尾根の末端の坂戸山に巻機山方面の眺めが広がっていた。なによりも新緑の尾根が美しかった。
 山頂からは、急坂が続く。この尾根では、イワウチワの花が現れる。急な所にはロープも張られているが、痩せ尾根を通過する所一か所だけは、支柱の鉄杭が緩んでおり要注意である。ただ、以前よりは人に踏まれて足場も確かなものになってきていた。
 快調に下りを続けていくと、眼下に見えていた六万騎山も見上げるようになってくる。六万騎山の東隣の300mピークへ少し登ったところで、登山道は尾根通しから外れて下っていく。ここの分岐には、六万騎山方面の案内が、新たに加わっていた。
 300mピークから先は、昨年は藪であったが、しっかりした登山道が続いていた。六万騎山との間には、横掘が切られており、この段差を通過するのに体力が消耗する。最後は、山頂部のカタクリのお花畑に飛び出すが、ロープで仕切られた登山道が整備されていた。
 六万騎山の山頂では、すでに桜が終わり、二組の家族連れがいるだけで、静かになっていた。
 下りは、車へ戻るのに近い東側の登山道を下った。カタクリは終わ、タチツボスミレやイカリソウが満開状態であった。六万騎山は、雪割草やカタクリの時期は登山者で賑わうが、その後に続くイカリソウの季節には登山者は少なくなるようである。カタクリは新潟県内のどこでも見られるが、ピンクのイカリソウの群落となると、この六万騎山が随一のように思われる。
 長森山から六万騎山までの縦走路が整備されたことにより、充実した山歩きを楽しむことができるようになった。願わくば、長森山から猿倉山までの縦走路も整備してもらいたいものである。猿倉山へは、踏み跡状態の道があるわけであるから。

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