角田山

角田山


【日時】 2011年3月31日(木) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 角田山
【山名・よみ・標高三角点・県名】 角田山・かくだやま・481.7m・二等三角点・新潟
【コース】 登り:桜尾根コース 下り:灯台コース
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/角田山
【ガイド】 新・分県登山ガイド「新潟県の山」(山と渓谷社)

【時間記録】 9:40 新潟発=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線、角田浜、R.402 経由)=10:50 角田浜〜11:08 発―12:22 角田山〜12:35 発―13:53 角田浜=(往路を戻る)=15:20 新潟
 弥彦山と連なって日本海の波打ち際にたたずむ角田山は、佐渡弥彦国定公園に指定され、新潟市民の日帰り登山の山として最も親しまれている。角田山は、各方面から登山道が開かれており、変化に富んだ山歩きを楽しむことができる。四季を通じて登られている山であるが、特に春の雪割草の時期には、県外から観光バスを連ねて団体がやってくるようにもなっている。

 平日であるが、山に出かけることができた。朝方に雨が残り、テレビでも竜巻注意というニュースが流れていたので、一旦は、山を諦めたが、そのうちに太陽も顔をのぞかせるようになったので出かけることになった。時間も遅いので、登山口まで時間のかからない角田山を登ることにした。天気もぱっとしないので、雪割草の花は期待できないが、二週続けての山麓歩きであったので、山頂をめざす山歩きを行っておきたかった。
 角田浜に車を停めて桜尾根を登りだした。ようやく雨は上がったものの、風は強いままであった。平日とあってか、登山者の車も僅かであった。登山道に入っても、登山者の姿は見えなかった。取り付き付近の雪割草は数も少なく、ロープで仕切られて近寄れないため、写真撮影には向いていない。ひと汗かいて、傾斜が緩やかになってカッタン岩分岐を過ぎると、登山道脇にもようやく雪割草が見られるようになった。桜尾根は、雪割草見物で人気が高いが、花を目当てに登るなら他のコースの方が良いと思う。
 再び傾斜が増すあたりからは、谷間へ広がる斜面がカタクリのお花畑になっているが、花はまだであった。角田山でも山頂部はまだ白く染まっており、今年は、雪解けが非常に遅れている。
 尾根沿いの登りになると、山頂から五ヶ峠に続く尾根も近づいてくる。谷間の雪も多くなってきて、尾根の合流点からは残雪歩きになった。木道は現れているが、泥と氷で滑りやすくなっていた。
 角田山の山頂広場はほとんど雪に覆われ、10名ほどのグループと数名の登山者がいるだけで、静まり返っていた。山頂の植生保護のためということで、ロープが張られて、登山道しか歩けないようになっていた。角田山は、山頂の広場に腰を下ろしてお弁当を広げるのが定番なのだが、この先はどうなるのであろうか。夫婦連れがロープをまたいで、草地の上に腰を下ろしていたが、注意する気にはなれなかった。
 下山は灯台コースを下った。梨ノ木平手前の小ピーク付近には、カタクリの花が咲いて、花を楽しむことができた。
 小ピークを越した下り口に出ると、海へと続く尾根の眺めが広がる。地元新聞などでも報道されていたが、確かにヤマナシの木が切られていた。この先の急坂には、階段状に整備されているが、その脇の木も伐り倒されて、伐採地のていを見せていた。切り倒されているのは、一本や二本ではなく、機械的に切られている。伐採を行ったのは、登山道整備の工事関係者ではないのだろうか。
 海を見ながらの下りは、灯台コースならではのものである。岩場から馬の背を過ぎ、小ピークへの登りにかかるところで、右手に踏み跡が別れる。以前から気が付いていたものの、歩いていなかったので、この道に進んだ。はっきりした道が続いて、最後は谷間に続く林道に飛び出した。車道をくぐると、浜辺に出て、車に戻ることができた。

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