大平山

大平山


【日時】 2011年2月20日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 長岡東山連峰
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 大平山・おおひらやま・599・なし(592.6m・三等三角点)・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/長岡/栃尾、半蔵金
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:50 新潟発=(北陸自動車道、中之島見附IC、R.17、川崎北IC、R.351、北荷頃 経由)=8:15 西野俣〜8:40 発―10:25 大平山〜11:02 発―11:54 西野俣=(往路を戻る)=13:30 新潟
 五百山は、長岡東山連峰の盟主である鋸山の北東部に、大入峠を挟んで隣り合う山である。五百山からは、西谷川と矢津川に挟まれた稜線が北東に続いており、この末端部に位置する山が大平山である。平な台地状の山頂を持つことから、その名前が付けられているものと思われる。

 晴の予報が出たとなると展望の良い山を選びたくなり、結局、大平山を登ることにした。雪の時期に大平山へ登ったのは、2001年3月25日であったので、10年が経過してしまっている。お気に入りの山と考えているのに期間が開いてしまったのは、この間に中越地震が起きてしまったことにもよる。
 大平山へは、先回も歩いたのと同じ西野俣からのコースをとることにした。まずは、林道の入り口を探す必要がある。地形図から見当をつけて車のナビに場所を入力した。長岡から栃尾に向かうと雪は急に多くなり、雪の壁が続き、林道の入り口が確認できるか判らない状態になった。
 林道の入り口と思われる所には、ショベルカーが停められていた。少し戻った所の路肩スペースに車を停めて、現在地をGPSで確認した。林道の入り口の前には、農作業小屋らしき建物があり、なぜか横断歩道マークが地面に描かれているのが目印になる。人家は離れており、歩行者も多くないので、この横断歩道は不思議である。
 林道入り口が除雪してあったので、雪原には難なく上がることができた。林道には、わかんで歩いた跡が続いていた。232m小ピークの脇に浄水施設かなにかの建物があり、その管理のために冬の間にも人が歩いているようである。
 雪は締まって、スノーシューもほとんど沈まない堅雪になっていた。林道が右に方向を変えるところで、直進して正面に見える杉林の広がる尾根をめざした。段々に設けられた田圃を抜けて、右側から尾根に取りついた。杉林の中は、雪も締まっており、スノーシューの金属歯を利用して、急斜面の登りを続いた。左手に沿った沢は、雪崩で埋まっていた。傾斜がゆるむと尾根も広がり、杉林で見通しも利かないので、下山の時には注意が必要である。
 杉林を抜けると、左手に沿った沢の源頭となり、きれいな雪原が広がっている。雪原を少し登ってから、左手の尾根にのった。しばらくは、尾根沿いの登りを頑張る必要がある。
 前方に急斜面が迫ったところで、尾根沿いから右にトラバースして、北尾根に乗り換える。幅広の北尾根は、木立もまばらで、山スキーのゲレンデにも良さそうなところである。大平山の山頂も目の前に迫っている。
 山頂手前は細尾根になって雪庇が発達している。右手は崖状に切り立っているので、足場に注意が必要である。最後に短い急斜面が現れるので、これを下山のために足場を深めに蹴りこみながら登った。
 大平山の山頂は台地状で、三角点が埋まっている場所は、雪庇が発達している。ここからも展望が広がっているが、さらに進んだ所の方が少し高い。最高点の雪原に腰を下ろして大休止にした。
 目の前に守門岳が大きく広がり、その左手には粟ヶ岳と白山、さらに矢筈岳と青里岳も良く眺めることができた。台地をさらに南に進むと、五百山、鋸山、鬼倉山の三山の展望も広がった。毛猛山塊や越後三山も遠くに眺めることができるが、少し逆光気味であった。
 眺めを楽しみながら昼食にした。眼下には、雪に覆われた里の眺めが広がっている。一人だけの雪山から見下ろす雪里の眺めは、なぜか郷愁を呼びおこす。
 下山は、台地の縁の急坂を注意して通過すれば、スノーシューでのダウンヒルになる。雪庇を通過した所で近道と思って下りを始めたが、登りのコースに合流するまでに沢型を横断する必要があり、やはり来たコースを忠実に辿るべきであった。
 雪の状態も良かったため、意外に早い下山になった。

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