米ヶ山

米ヶ山


【日時】 2011年2月19日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 蒲萄山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 米ヶ山・こめがやま・692m・なし・新潟県
【コース】 米ヶ沢右岸尾根より
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/勝木/蒲萄
【ガイド】 無し

【時間記録】
2月18日(土) 21:30 新潟=(日本海東北自動車道、神林岩船港IC、R.7 経由)=23:00 道の駅「朝日」  (車中泊)
2月19日(日)6:20 米ヶ沢手前除雪センター駐車場〜6:55 発―7:58 385.7m三角点―9:47 米ヶ山〜10:13 発―11:02 385.7m三角点―11:37 米ヶ沢手前除雪センター駐車場=(往路を戻る)=13:30 新潟
 蒲萄山塊は、新潟県北部の、景勝地笹川流れのある日本海海岸部と国道7号線の間に広がる、南北24km、東西約8kmに及ぶ山塊である。この山塊では、盟主で登山道の開かれている新保岳以外のピークは、登る者は少ない。米ヶ山は、新保岳と蒲萄山の間に位置する主稜線上のピークである。

 雪も締まってきたので、少し長いコースとして、ここ数年の懸案であった蒲萄山塊の米ヶ山に出かけることにした。米ヶ山は、2000年3月の蒲萄山塊縦走で訪れているが、縦走のために米ヶ山の印象は薄くなっている。
 時間に余裕を持たせるため、前夜に登山口の少し手前の道の駅「朝日」まで移動しておいた。
 米ヶ山へは、米ヶ沢右岸尾根を登るが、歩き出しは米ヶ沢手前除雪センター駐車場になる。この駐車場の片隅には、ペガサスという24時間営業の自販機の売店が設けられている。
 駐車場の脇の雪の壁は高かったが、一ヶ所だけ低く上がることのできる場所があった。今年の大雪のせいで、道路脇の壁を乗り越えるのが、最初の難関になっている。
 雪原に上がると、そこには田圃が広がっていた。田圃の横断では、スノーシューが雪に埋まったが、杉林に入ると、カリカリ雪に変わった。見通しの利かない杉林を進むと、尾根の末端に突き当たったので、登りを開始した。
 尾根はしばしば方向を変えるが、登りは高い方に向かっていけばよい。尾根が細くなる所もあったが、雪付きも良く、危険は感じられなかった。また雪の状態も表面は固いものの、スノーシューを蹴り入れればステップが付けられる状態で、登りやすい絶好のコンディションであった。足を休めるのために立ち止まって振り返ると、国道が眼下に遠ざかっていた。
 雑木林の尾根を登っていくと、最初の目標地点の385.7m三角点に到着した。尾根の左斜面は杉の植林地が広がってきていた。この後は、しばらく緩やかな尾根を辿った後に、一旦下る必要があった。前方には米ヶ山の山頂をうかがうことができたが、まだ高い所にあった。
 小ピークは左を巻いたが、標高差にして50mほど下る必要があり、帰りにはここで体力を消耗することになった。
 再び登りに転ずると、杉の植林地が現れた。これを抜けると、尾根にブナ林が広がるようになった。ブナ林の広がる雪山は、樹氷の発達した針葉樹林とは違って、安らぎが感じられる。
 急な登りを終えた後に再び傾斜が増すと、これが山頂への最後の登りになった。新雪も多くなって、一歩ずつ足場を固めながらの登りになった。
 米ヶ山の山頂は台地状で、なだらかな稜線の通過点といった感じである。稜線部には、3m程の高さの雪壁ができており、これを乗り越すことのできる場所を探す必要があった。前回の訪問の際も、山頂には雪壁ができていた。日本海からの風が吹き付けて、雪が盛り上げられて壁ができるようである。横穴雪洞も作りやすそうな場所である。
 蒲萄山の方に少し下ったところから、足場を作り、ようやく稜線上に出た。米ヶ山の山頂は幅広の稜線で、山頂らしからない場所であるが、周囲にブナ林が広がっているのが魅力である。新保岳の山頂も見えていたが、そこまではまだ距離がある。日本海の海原も望むことができた。
 山頂は風が冷たいので、一段下ったブナ林で腰を下ろして大休止にした。小雪が舞って、周囲を霧が包んだ。昼から晴れるというので、天気の変わり目なのかもしれない。
 下りは、雪もほどほどに柔らかいので、快調に下ることができた。今回の米ヶ山は、雪の状態が良かったため、下山も早い時間になった。

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