嶽薬師

嶽薬師


【日時】 2011年2月11日(金) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 朴坂山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 嶽薬師・だけやくし・391m(386.7m・四等三角点)・新潟県
【コース】 小岩内より往復
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/中条、小国/坂町、越後下関
【ガイド】 無し

【時間記録】 8:00 新潟=(日本海東北自動車道、荒川胎内IC、十文字、R.7、川部 経由)=9:05 小岩内〜9:32 発―10:30 姥杉―11:02 嶽薬師〜11:06 発―11:18 姥杉―11:53 小岩内=(往路を戻る)=13:10 新潟
 日本海の海岸平野部と荒川、女川の間に挟まれた一帯には、標高200〜400m程度の山塊が広がり、朴坂山塊と呼ばれる。嶽薬師は、荒川河畔にあり、三角形の山頂が良く目立つ山である。山頂にはお堂があり、麓の小岩内から参道が通じている。

 三連休ということで、事前にあれこれ山の計画を考えていたが、低気圧が南岸を通過して関東方面でも雪が降るという。ニュースでも大々的に取り上げられたため、遠出は控えることにした。結局、初日の新潟は小雪で、穏やかと言っても良い状態であった。
 スノーシュー歩きを目的に嶽薬師に出かけた。定番の山と思っていたが、先回歩いたのは、2008年1月なので、結構日数が経っている。高速無料化のおかげで、県北方面には出かけやすくなっている。時間もかからなくなっているので、普通に起きて、朝食もとってから家を出ることができる。
 嶽薬師の登り口は小岩内の集落であるが、集落入口の川部側から登山者用駐車場までの道が始まっている。田圃の中を抜けていくこの道は、雪に埋もれていると、吹き溜まり状態で、歩くのに余計な体力を使う。113号線への分岐のスペースに車を停めて、集落内を通り抜けて登山口を目指した。この方が、登山口のすぐ近くまで除雪されている。
 最終民家を過ぎると、お墓が並んでおり、ここから雪の上の歩きになった。すぐ先のお堂からスノーシューを履こうと思って歩いていったが、かなりの大人数が歩いたと思われるトレースが続いており、そのままつぼ足で歩くことができた。
 しばらくは緩やかな尾根の登りが続く。トレースにはうっすらと雪が被って判りにくくなっており、外すと膝まで潜ることもあるので、足元を確かめながらのゆっくりとした歩きになった。登山道は雑木林に囲まれているが、途中の見晴しベンチや油こぼしでは、川部方面の展望が広がり、眺めを楽しみながらひと休みした。
 登山道は、尾根の一段下を通過するようなところもあったが、トレースは尾根通しに続いていた。帰りに正規のトラバース道を歩いてみたが、多少のアップダウンはあるが、尾根通しの方が楽であった。
 油こぼしからは、夏道は少し先にトラバースしてから折り返すように登るはずであったが、そのまま尾根通しに登ることになった。木立の間が開いた開放的な林を進んでいくと、姥杉に到着した。姥杉は樹齢800年の古木で、根元から何本もの幹が立ち上がっている。根元が雪に埋まっているため、何本もの木が並んで生えているように見えていた。
 先回はトレースはここまでであったが、今回は先へと続いていた。姥杉から稜線上まで急斜面の標高差100mの直登になるので、先回は柔らかい雪のラッセルに苦労した。今回は、足跡に足を合わせて一気に登ることができた。
 稜線上に出れば、あとは標高差もほとんど無い歩きで嶽薬師に到着する。お堂の壁は、新しく塗り替えられていた。雪の上に立つと、軒先の彫刻が目の高さで、良く眺めることができた。立派な龍の彫刻が施されており、地元の信仰の厚さがうかがわれる。
 お堂の背後に進んで、高坪山や鳥坂山の眺めを楽しんだ。飯豊方面は雪雲に隠されていた。
 単独行が登ってきたので、入れ違いに下りを始めた。トレースに足を合わせながら歩くのも面倒なため、下りはスノーシューを履いた。固い雪の上に数センチの新雪が積もり、スノーシューでは歩き難かった。姥杉までの急坂は、一歩ずつ足元を決めるのも面倒になり、途中から尻滑りで下ってしまった。 
 登り口のお堂からは、登山者用駐車場へのアプローチ道を辿って車道に出た。

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