弥彦山

弥彦山


【日時】 2011年1月28日(金) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 弥彦山・やひこやま・634m・無し・新潟県
【コース】 表参道
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/弥彦
【ガイド】 新分県登山ガイド「新潟県の山」(山と渓谷社)

【時間記録】 7:10 新潟=(北陸自動車道、中之島見附IC、分水、国上 経由)=8:40 弥彦駐車場〜8:59 発―9:44 五合目―10:21 九合目―10:42 弥彦山―11:03 九合目―11:23 五合目―11:42 弥彦駐車場=(県道新潟・寺泊線、R.116、新潟西バイパス、新新バイパス 経由)=11:42 新潟
 弥彦山は、越後平野の日本海際に、角田山や国上山と共にひとつの山塊を作る山である。山頂は、越後一宮として名高い弥彦神社の奥の院が置かれた弥彦山と、一等三角点の置かれた多宝山のふたつのピークに分かれている。山頂へのロープウェイや山岳道路によって観光地化が進んでいるが、一歩脇に入れば自然は良く残されている。最近では、東京スカイツリーと標高が同じことから注目を集めている。

 仕事が無かったため、山に出かけることができた。大雪はあいかわらず続いているため、ラッセルの無い山として弥彦山に出かけることにした。他に登れる山が少なくなっていることから弥彦山は混み合うことが予想されるが、平日なら快適に歩けるはずである。
 雪はほとんど降っていなかったが、風は強く、路面に残った雪が凍結しているところもあり、慎重な運転が必要であった。
 平日とあって、神社脇の駐車場も空きがめだっていたので、ここに車を停めて歩き出した。
 雪の量は多く、トレースは一人分の幅で続いているため、すれ違いが難しい状態であった。トレースを外すと雪に潜るため、週末にはすれ違で渋滞しそうであった。
 登山口の鳥居をくぐると、先行の単独行が腰をおろして、アイゼンを付けていた。この日は、他にもアイゼンを付けて歩いている者が目立った。雪の状態は、踏み固められているが、凍ってはおらず、スパイク付き長靴が最適の状態であった。
 登り初めは、杉林の中のジグザグの登りが続く。スノーシュー歩きが続いて、つぼ足で歩くのも少なくなっていたためか、歩きのリズムが取りづらく、すぐに体が汗ばんできた。
 尾根上に出ると、鳥居の立つ五合目に出る。ここからは、尾根通しのコースもあるのだが、滑落防止のために立ち入り禁止になっていた。山頂部もかなり近づいて見えるようになっている。日も差し込んで、穏やかな登山日よりになっていた。
 五合目から先はトラバース部が現れるが、滑落防止のためロープが網目のように張られている所があり、くぐって通過するのにかえって苦労した。地元の関係者がスコップでトレースを広げて整備していたので、お礼を言って通過した。
 一旦南側の尾根に出てからトラバースしていくと、あずまやの置かれた里見の松に出る。あずまやの上には2m近い雪が積もっていた。弥彦の町や蒲原平野を見下ろしながら、ひと息ついた。
 早くも下山してきた登山者とすれ違い、言葉を交わすと、風が強いため九合目で引き返したという。レストハウス下の最後の登りを終え、九合目の稜線に出る手間で、暑いので脱いでいた雨具の上着と帽子を身に着けて防寒対策をした。
 九合目の稜線に出ると、日本海からの風がもろに吹き寄せてきた。雪煙が舞っていた。例年なら、凍結していて中央のてすりにしがみつけながらおそるおそる登る段々の設けられた坂も、完全に雪に覆われていた。トレースを外すと、膝上まで雪に潜るので、足場を確かめながらの歩きになった。九合目までのトレースと比べると、歩いている者は少なくなっていた。
 弥彦山の山頂部には、テレビの中継基地が並んでいるが、同じ目的で立てられる東京スカイツリーと標高が同じなのも面白い。
 鳥居をくぐると、弥彦山に到着する。風が強いためか、いつもは賑わうテラスにも登山者はいなかった。奥の院に手を合わせた。今年の正月は、風邪をひいて初詣を休んだため、遅ればせながらお参りを済ませたことになる。国上山や日本海の海岸線は見えていたが、内陸部の山は隠されていた。多宝山方面の眺めを楽しんだ後、下山に移った。
 九合目までは、雪に足が埋まるためなかなかペースが上がらなかったが、その後は快適な下りになった。天気が回復してきたためか、登ってくる登山者にも多く出会うようになった。

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