雷山

雷山


【日時】 2011年1月10日(月) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 川内山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 雷山・いかづちやま・377.9m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津、加茂/村松、越後白山
【コース】 永谷寺より尾根コース
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:00 新潟=(R.49、R.403、新津、五泉、村松 経由)=9:30 川内〜10:05 発―10:17 永谷寺―10:28 一合目登山口―11:23 雷山〜11:36 発―12:01 一合目登山口―12:13 永谷寺―12:20 川内=(往路を戻る)=13:40 新潟
 雷山は、早出川と仙見川に挟まれ、菅名山塊の不動堂山と白山に向かいあう、川内山群の入口にある山である。この山頂には雷城と呼ばれる山城が築かれ、早出川の対岸の福連寺山の福連寺城との間の争いにまつわる、「東光院物語」という若君と姫君の悲恋の伝説が残されている。この伝説の舞台となっている麓の永谷寺(ようこくじ)には、「おぼと石」という伝説のまつわる史跡も残されている。最近、登山道が整備され、登山者も多くなってきている。

 連休二日目は霙の降る荒天となり、山は休みになった。三日目は是非とも山に行きたいところだが、天気予報は吹雪で、最高気温1度の真冬日になるようであった。道路の凍結が怖く、遠出は諦めることにした。ゆっくりと家を出て登れる山として、雷山に出かけることにした。雷山は、昨年12月に登っているがこの時は雪は無く、今回は雪山として登ることになる。
 道路も凍っている所もあり、慎重な運転が続いた。村松公園を過ぎると、天気は意外に良くなっており、雷山の眺めが広がった。
 登山口の永谷寺までの道は狭く、お寺の駐車場を利用することになるので、いつものように集落内に入ったところの郵便局前の広い道路わきに車を停めた。一旦歩き出したものの、忘れ物をして引き返しになったが、時間には余裕がある。
 永谷寺の駐車場に到着してみると、車二台が置かれており、雪の上に新しい足跡が続いていた。雪も溝状にトレースが付けられており、スノーシューは持ってきていたが、そのままつぼ足で歩くことができた。
 杉林が頭上に広がっている所では雪は少ないが、木立が途切れた林道では、膝上までの深さになっていた。
 一合目の登山口で、尾根コースに進んだ。沢コースはこの季節は歩かれていないようであった。
 取りつきは急斜面の杉林をジグザグに登ることになる。トレースもしっかりしているため、夏道よりも歩きやすい状態であった。尾根上に出れば、傾斜も少し和らぐので、最初の頑張り所である。
 登山道はおおむね杉の植林地の中に通じているが、所々で現れる雑木林は雪を付けて真っ白な姿を見せていた。五合目は急坂の途中であるが、その先でベンチの置かれた見晴しに出る。真っ白に染まった新潟平野や菅名山塊が美しい風景を見せていた。写真を撮るためにトレースを外れると、腰まで雪に埋まってもがくはめになった。
 トレースに感謝しながら登り続けると、山頂直下の台地に出た。山頂は近いが、土塁跡なのか急なところが現れる。斜めに登る所もあるが、トレースが続いているので、コース取りは考える必要がなかった。
 山頂直下には鐘が吊るされており、左手に進むと小屋掛けがあり、人声がしていた。「雷山愛好会」という山の会が登山道や山小屋を整備しているようである。この会の人は、冬の間も登り続けているようである。
 雷山の山頂は台地状で杉林になっているが、東の縁に進むと、川内山塊の眺めが広がる。川内山塊の主稜線は雲に隠されていたが、権現山や神戸山が雪をまとって、その標高以上の高山の風景を見せていた。期待していた以上の眺めであった。
 下りは、雪がほどほどに柔らかいため、快調に下ることができた。下山の途中、二人連れとすれ違った。
 雷山は、トレースが期待できるためにスノーシュー歩きの山としては適しなくなったが、初心者用の雪山としてはお勧めといえる。

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