鳥屋ノ峰

鳥屋ノ峰


【日時】 2011年1月8日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り時々雪

【山域】 櫛形山脈
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 鳥屋ノ峰・とやのみね・276.7m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新発田/菅谷
【コース】 箱岩より
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:00 新潟=(R.7、七社 経由)=9:00 箱岩〜9:19 発―9:46 箱岩峠―10:35 ―11:18 箱岩峠―11:38 箱岩=(往路を戻る)=13:00 新潟
 蒲原平野の境に沿って、加治川と胎内川の間に長さ14km、幅5kmにわたって南北に広がる丘陵地帯を櫛形山脈と呼ぶ。標高500m程の丘陵地帯にしかすぎないが、2.5万分の1地形図に山脈と記載されている唯一の例といわれて、日本一のミニ山脈として地元で売り出している。この櫛形山脈は、白鳥山から箱岩峠までが、縦走路も整備されて、一般的に歩かれている。これに対し、箱岩峠から南には、鳥屋ノ峰と要害山の二つの名前を見ることができるが、これらのピークはほとんど忘れられた存在になっている。

 三連休であるが、直前の寒波によって、妙高や十日町方面は大雪になったようである。新潟周辺は、雪はさほど降っていない状態なので、近場の山を登ることになった。
 天気もほどほどなので、白山や大蔵山あたりはトレースが期待できそうだが、雪山としてはそれでは面白くない。スノーシュー歩きをするには、低くとも人の入らない山の方が良い。スノーシュー向きのコースとして、箱岩峠から古城山あるいは鳥屋ノ峰へ歩くことにした。
 国道7号線の七社交差点を右折すると、箱岩集落に出る。道路も圧雪状態になったが、きれいに除雪されていた。集落を過ぎたところで、二車線幅の道は、一車線幅に狭まる。その先にも除雪は続いていたが、2006年2月に歩いた際に、除雪終点部の広場が狭く車の転回に苦労したので、ここから歩くことにした。
 10センチ程の積雪であったため、スノーシューはザックに付けて歩き始めた。沢の二又部にゲートが置かれている。箱岩峠は冬季閉鎖のため、スノーシュー歩きには都合が良い。
 一直線に続く車道を進み、右にカーブしはじめると、箱岩峠がようやく近づいてくる。雪は少なめで、周囲の木立も藪が目立っていた。古城山へは、箱岩峠経由で登り、下りはゲート近くへ伸びる尾根を使うつもりであったのが、この雪の状態では、箱岩峠経由の往復の方が無難なようであった。
 歩いているうちに気が変わり、箱岩峠の南に位置する鳥屋ノ峰を登ることにした。鳥屋ノ峰は、1999年12月11日に菅谷方面からヤブコギで登ったが、その時、稜線沿いに山道が切り開かれているのを知った。鳥屋ノ峰のメインコースは、箱岩峠からになるようであったが、このコースはまだ歩いていなかった。
 峠が近くなると、雪は深くなり、時折足が潜るようになった。箱岩峠までなんとかつぼ足で歩いたところで、スノーシューを履いた。
 峠部は、切り通し状で切り立っていたため、少し戻ったところの杉林からとりついた。雪は良く締まっており、スノーシュー歩きに向いている状態であった。尾根に上がるまでは急であったが、その後はほどほどの斜度の尾根歩きが続いた。鳥屋ノ峰へは、小さなピークを越していくが、その都度方向が変わるので、油断がならない。GPSを使っているので、辿るのに問題は無いが、使わないのなら地図読みをしっかり行う必要がある。小ピーク上で方向を変えるところには、赤テープが付けられていた。
 藪尾根で、展望が完全に開ける所はなかったが、櫛形山や胎内スキー場、ニノックススキー場方面をうかがうことができた。
 鳥屋ノ峰の山頂が近づくと、空堀のような地形も数か所で現れた。この山にも山城が築かれていたのかもしれない。
 鳥屋ノ峰の山頂は、小広場になっており、中央に立つ松が緑の葉を付けていた。櫛形山方面の眺めが広がっていた。晴れていれば、二王子岳も眺めることができそうであったが、稜線部は厚い雲に覆われていた。
 下りは、スノーシューでの雪の感触を楽しみながら歩くことができた。雪の状態も良くなっており、スノーシュー歩きのシーズン開幕といってよい。
 鳥屋ノ峰は、手頃なスノーシュー向きの山のリストに加えて良いと思う。
 
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