大峰山

大峰山


【日時】 2010年12月23日(木) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り時々雨

【山域】 櫛形山脈
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 願文山・がんもんやま・248m・無し・新潟県
 大峰山・おおみねやま・399.5m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/中条、新発田/中条、菅谷
【コース】 登り:桜公園より願文山 下り:法印瀑コース
【ガイド】 本コースは無し

【時間記録】 8:20 新潟発=(日本海東北自動車道、中条IC、R.7、貝塚 経由)=9:20 桜公園駐車場〜9:35 発―10:13 願文山―10:41 大峰山展望台―10:53 大峰山―11:54 法印瀑分岐―12:13 一ノ沢―13:13 桜公園駐車場=(往路を戻る)=14:15 新潟
 北は胎内川、南は加治川の間のおよそ13kmにわたって、日本海の海岸線に沿って広がる櫛形山脈は、日帰りハイキングの山として親しまれている。大峰山は、その南部の中心ともいえるピークであり、山頂手前には山小屋があることから、冬季も登山者がい。願文山は、大峰山から西に延びる尾根上のピークで、花見公園から大峰山に至る登山道が開かれている。

 雨の天気予報の出た天皇誕生日の日、悪天候でも歩ける山として櫛形山脈の大峰山に出かけた。大峰山にはいろいろなコースがあるが、最も一般的な桜公園から歩き出すことにした。
 高速を使い、中条ICまで進んでから戻った。高速を余計に使うので、無料開放でないと使わないルートである。登山口の桜公園に到着してみると、休憩所や遊歩道など、先回訪れたのは2005年以来整備がすっかり進んでいた。
 家を出てから登山口に到着するまで、風は強いものの、雨がぱらつくだけであった。傘をさして林道経由で登るつもりであったのだが、この天候なら、願文山経由で登ることができるようであった。
 公園の丘の上に伸びる管理道から歩き出す。ゲートのすぐ先から直登する道が分かれるが、急登のため、管理道を先に進んだ。公園内は、きれいに整備され、遊歩道が何本も整備されていた。いろいろな種類の桜が植えられていたが、寒桜が咲いていた。みぞれが降る中の桜はめずらしい眺めであった。ここでは、雪景色の中の桜を眺めることができるようだが、話題にならないのは少しもったいない。
 見晴の丘から花見の丘へと登っていくと、その先から願文山への登山道が始まる。尾根沿いの道であるが、木の葉も落ちており、櫛形山脈の稜線部もうかがうことができた。風当たりも思ったよりは弱く、冬枯れの道を楽しむことができた。
 願文山へは、急な登りになる。足元が滑りやすい泥斜面であり、ロープも取り付けられている。
 願文山の山頂は、石碑や祠が置かれているが、台地上に整えられ、堀切も設けられた、山城特有の地形になっている。
 急坂を下りると、その先は、再び尾根歩きが続くようになる。左手の谷奥に見えるピークあたりが山頂と思って頑張って歩き、小ピークを登りきると、チェリーヒュッテのある展望台であった。思ったよりも早い到着になった。見えていたのは櫛形山脈の主稜線であった。
 展望台広場は、うっすらと雪が残っているだけであった。櫛形山脈の稜線部をうかがうと、雪も少なく、つぼ足で歩けそうであった。天気ももっていたので、まだ歩いていない法印瀑経由で下山することにした。
 大峰山の山頂へは、展望台から緩やかな尾根を先に進んだところにある。ベンチは置かれているが、尾根上の通過点といった感じで、登山者の多くは展望台を山頂として、ここまで足を延ばさないものも多い。
 付近の雑木林でキノコを採っている二人連れが、この日に出会った登山者の全てであった。
 稜線が近づくと、急に雪が多くなった。古い足跡は残されており、雪に空いた穴を辿る歩きになった。
 アンテナの置かれた440mピークは日本海側を巻き、その後の小ピークも巻き道が付けられている。高低差は少なくなっているが、雪が吹き溜まり状態になっており、歩くのに余計な体力を使うようになってきた。
 登山道脇に、カモシカが横たわっているのに出会った。身動きしないので死んでいるのかと思ったが、こちらを見つめながら、のそっと立ち上がった。写真を撮りながら近づいていき、3mほどまで近づいたが逃げなかった。写真を充分撮ったが、登山道をふさいだままでいる。反撃でもされると、角で突っつかれるおそれもある。どけとストックを振ると、ようやく藪に身を躍らして逃げていった。
 櫛形山近くまで進んだところで、法印瀑への道がようやく分かれる。北側に向かってトラバース気味に下ると、谷に向かっての急な下りが始まる。雪が積もって滑りやすくなっていた。
 沢に下り立ち、右岸に移ってから少し下った所で法印瀑が現れた。登山道沿いから見下ろすことができたが、下の方からは見えず、全景は見ないで通過することになった。沢の流れの脇を歩くところも現れたが、やがて右岸の杉林の中のトラバース道に変わった。谷間でGPSのログをとることができなかったが、地図に記載されている沢に沿った破線とは違っているようであった。
 砂防ダムの堰堤を越すと、林道に出て、後は貝屋集落を経由して桜公園に戻ることになった。

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