高坪山

高坪山


【日時】 2010年12月19日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 蔵王山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
高坪山・たかつぼやま・570.5m・二等三角点・新潟県
【コース】 虚空蔵コースから蔵王コースへ
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/中条、小国/坂町、中条、越後下関、安角
【ガイド】 新潟ファミリー登山(新潟日報社)

【時間記録】 8:00 新潟=(日本海東北自動車道、黒川胎内IC、R.113 経由)=8:40 高坪山登山者用駐車場〜9:00 発―9:05 登山道口―10:05 虚空蔵峰―10:50 飯豊展望台〜11:07 発―11:26 高坪山―11:37 黒川分岐―11:48 休憩所―12:15 高坪山登山者用駐車場=(往路を戻る)=13:20 新潟
 新潟平野の東端に沿っては、いくつもの山塊が連なっているが、荒川と胎内川の間には蔵王山塊と呼ばれるひとかたまりの山がある。高坪山は、この蔵王山塊の最高峰である。高坪山には、ハイキングコースが整備されて、手軽な山として親しまれている。

 日曜日はひさしぶりの晴天に恵まれそうなため、雪山歩きを楽しめる山を考えた。ただ、雪は積もったばかりなので、幅広の登山道が整備されている山でないと、藪がかぶさって難儀することになる。久しぶりに高坪山を運動公園方面から登ることにした。雪の季節にも登ったことのある山であるが、最近は運動公園までの除雪が行われなくなり、冬のさなかには入りにくくなっている。
 朝は、目覚まし時計のセットのミスで、目を覚ますのが遅くなった。高速を使うと、新潟からは1時間もかからずに運動公園に到着した。運動公園の先に進むと、登山者用の駐車場が設けられている。先に車を進めて路肩駐車することも考えられたが、路面にも雪が現れているので、ここから歩き出すことにした。
 山の頂を望むと、白く染まって雪山に変身していた。スパイク長靴を履いて歩くことにした。
 登山者用駐車場の先の車道は、傾斜が急で、路面が凍っているところもあった。手ごろな準備運動と思って、歩くべきであろう。登山道入口付近には、数台の車が路上駐車していた。
 杉林の中の砂利道を進むと、左手に虚空蔵山荘、その前に公衆便所がある。そのすぐ先で、虚空蔵コースと蔵王コースの分岐になる。どちらも雪の上にトレースが続いていた。直進して、虚空蔵コースを登ることにした。杉林もすぐに終わり、雑木林に囲まれた尾根の登りになる。傾斜は急で、階段状に整備されている。登山道は雪に覆われて、踏み跡があるといっても歩幅が合わず、余計に体力を消耗した。早くも下ってくる単独行にすれ違ったが、虚空蔵峰までの往復のようであった。途中で単独行に追い抜かれたが、途中で休憩しているところに追いついたりして、トータルではそう変わらない速さになっていた。 途中で一旦傾斜もゆるみ、息を整えることができた。冬至が近いこともあり、太陽はなかなか高い所まで上がらなかった。飯豊方面の展望を楽しむには、そう急ぐ必要はないことに気が付いた。
 奥の院入口を過ぎて、最後の急坂を登りきると、虚空蔵峰に到着した。先行の単独行に変わって先頭に立つと、足跡は一人分であることが判った。雪も稜線部では深くなり、膝まで潜るほどになった。つぼ足で歩ける限界近くであった。夏道よりも遅いペースでの歩きになった。この様子ならば、スノーシューを持ってきていれば、シーズン最初のスノーシュー歩きを楽しめた。
 この先は、小さなアップダウンが連続した。山頂レベルの高さまで登ると、マイクロ・ウェーブの反射板の置かれた飯豊見晴に到着した。胎内スキー場の奥に、えぶり差岳を望むことのできる展望地である。ここで、展望を楽しみながら大休止にした。
 ひと休みの後、高坪山に向かった。展望台の先は、さほどの高低差はない。若いブナ林の中を辿ると、高坪山に到着した。飯豊方面の眺めに変わって、高坪山からは日本海の眺めが広がっている。夏には賑わう山頂であるが、誰もいない雪原が広がっていた。
 高坪山からは、ロープも張られた急坂の一気の下りになる。登山者にも多くすれ違うようになった。雪道の下りは、楽なように見えるが、その分オーバーペースになるのか、息も荒くなってくる。
 沢に下り立って、木の橋を二本渡り杉林を抜けると、虚空蔵コースとの分岐になる。ここまで入ってきた車も五台ほどいた。
 雪道のおかげで時間は短いものの意外に体力を使う山になったが、家に戻った時間は早かった。

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