高立山、菩提寺山

高立山、菩提寺山


【日時】 2010年12月4日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り時々みぞれ

【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 大平山・おおだいらやま・278.5m・四等三角点・新潟県
 高立山・たかだてやま・276m・なし・新潟県
 菩提寺山・ぼだいじやま・248.4m・三等三角点・新潟県
【コース】 大沢公園よりの周遊
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/矢代田、村松
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:45 新潟発=(R.49、茅野山、R.403、矢代田、林道長峰線 経由)=9:20 大沢公園〜9:50 発―10:25 ろう火峰―10:33 大平山―10:50 高立山―11:48 菩提寺山〜11:55 発―12:12 高山ぶどう園登山口―12:29 大沢公園=(往路を戻る)=13:20 新潟
 新潟平野の内陸部の縁に沿った、新津、加茂、五泉の中間に広がる丘陵地を、新津丘陵と呼ぶ。新津丘陵では、一等三角点も置かれている護摩堂山が良く知られているが、最近では、菩提寺山や高立山もハイキングコースが整備されて、訪れるハイカーが多くなっている。新津丘陵の最高峰は、一般には高立山とされることが多いが、地図をみれば判るように、その北に位置する三角点ピークの方が高く、地図には名前は記載されていないが、三角点名が大沢であることから、と大平山と呼ばれるようである。

 エジプト旅行に出かけたが、事前の予習に時間がとられ、さらに帰国後に風邪と下痢を起こしたことから、山行に1月の空白を生じてしまった。これまでのペースでの山行の再開と、改めて気合いを入れたいところだが、あいにくと天気の悪い12月初めである。
 まずは、近場の山で気楽に歩くことにして、菩提山に出かけることにした。菩提寺山は、四季を通じて登れる山で、登った回数も多いのだが、前回大沢公園から歩いたのは、2003年12月で、思ったよりも時間が経っていた。
 久しぶりの大沢公園であった。大沢公園は良く整備されているが、知名度は高くないようで、三台の車が停められているだけであった。大沢公園からは、いくつかのコースが考えられるが、大平山から高立山を経て菩提寺山へ回ることにした。
 大沢公園の吊橋をまず渡る。あずまやの左手背後に登山口がある。法面の急斜面に丸太の段々が設けられた登山道が上がっている。この登山道が整備されてからかなり時間が経っているが、入口に標識はなかった。
 ひと登りすると、杉林が広がる台地に出る。以前は、台地の奥に進んでから尾根に上がったと思ったのだが、それらしい道の他に、すぐに尾根上に向かう道が付けられていた。急坂ではあったが、ロープも付けられていたので、尾根上へ向かった。
 尾根沿いに少し進むと、左からロープも掛けられた登山道が合わさった。どちらのコースでも良かったようである。登山道は落ち葉に覆われて、しっとりした初冬の雰囲気が漂っていた。久しぶりの山歩きで、体力の衰えの心配もあったが、問題無く登り続けることができた。
 谷を挟んで並ぶ尾根上の菩提寺山が目の高さになると、大平山への屈曲点になる。左からも登山道が合わさるが、この分岐には、ろう火峰と書かれた標識が置かれていた。「ろう火」は、「狼煙(のろし)」のことのように思われるが、どうなのだろう。
 右に曲がって少し下ると、高立山への分岐に出る。とりあえず、大沢山によっていくことにした。以前は、踏み跡状態であったが、はっきりした山道に変わっていた。大沢山の山頂は木立に囲まれて見晴らしは良くない。山頂標識はなかったが、三角点の脇に、点の記を印刷したものが掲示されていた。三角点からは、二方向に向かって踏み跡が続いているが、この踏み跡がどのように続いているかは、まだ確かめていない。今後の懸案ということになる。
 一旦分岐に戻り、高立山に向かった。鞍部からは急な登りになる。直登と、右に少しトラバース気味に登るコースが分かれた。傾斜の緩いコースに進むと、以前からの直登コースよりも少し山頂に近い所に出た。
 高立山の山頂からは、菅名山塊や白山の眺めが広がっている。曇りで雲が低く、山々の山頂部は隠されていた。山小屋の脇では、冬に備えてか、薪割を行っていた。
 高立山からは、一旦林道に下りて進むが、この日は誰にも合わなかった。本降りの雨の天気予報が出ていたので、山歩きを控えた者も多かったようである。
 菩提寺山の山頂で昼食にした。小屋の他にも、風避けの壁を設けた休憩所があり、ここのベンチに腰を下した。目の前に菅名山塊が広がり、お弁当を食べるには良い山頂である。一つの欠点は、下山に時間がかからないため、ビールが飲めないことである。展望を楽しみながら食事をしていると、虹がかかった。
 下山は、山頂広場の奥から「大沢公園トイレ」の標識に従って進んだ。この「大沢公園トイレ」がどこなのか確かめたかった。
 石油の里コースから分かれると、窪地に沿った下りが続いた。結局、この登山道は、高山ぶどう園登山口に続く道であった。立派なトイレが設けられているが、大沢公園からは離れており、標識の名前は誤解を招きやすい。
 ここから車を置いた大沢公園までは車道歩きになるが、車も通らず、静かに歩くことができた。
 久しぶりの大沢公園からの菩提寺山であったが、少し様変わりしているところもあり、歩いた価値はあった。

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