五頭山

五頭山


【日時】 2010年11月7日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 五頭山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
五頭山・ごずさん・912.5m・三等三角点・新潟県
【コース】 五頭高原スキー場跡より周遊
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/ 出湯
【ガイド】 周遊コースについてはなし

【時間記録】 7:20新潟発=(R.49、水原、R.290、村杉温泉 経由)=8:10 砂郷沢駐車場〜8:30 発―8:37 五頭スキー場跡登山口―9:11 ゲレンデ終点―9:30 出湯温泉分岐―10:00 赤安山分岐―10:18 五ノ峰―10:28 三ノ峰分岐―10:45 一ノ峰―11:03 五頭山―11:10 一ノ峰〜11:30 発―11:42 三ノ峰―12:01 長助清水―12:38 どんぐりの森登山口―12:43 砂郷沢駐車場=(往路を戻る)=13:30 新潟
 五頭連峰は、新潟平野の縁に連なる飯豊連峰の前衛の山である。新潟市に近いことから、日帰り登山の山として親しまれている。連峰中央部の五頭山は、各方面から登山道が開かれ、最も親しまれている山になっている。五頭山は、五つの峰が並んでいることからいつむりと呼ばれていたのが、ごづに変化したという。信仰の山でもあり、それぞれの峰に石仏が祭られている。

 晴の天気予報が出たので、展望の良い山を考えることになった。近場の山ということで、白くなった飯豊の眺めを楽しむことのできる五頭山を選んだ。五頭山は、新潟周辺では、角田山のハイキングから登山に進もうとする時、まず選ぶ山であろう。親しまれている山ではあるが、先回登ったのは2003年9月なので、7年も経っている。ここらで、五頭山塊の山をまとまって登る必要がありそうである。
 五頭山へは、いろいろなコースがあるが、五頭高原スキー場から登り、どんぐりの森コースを下山に使うことにした。
 菱ヶ岳への登山口である砂郷沢駐車場に到着すると、上下三段に分かれた広い駐車場のうち、上部はほぼ埋まった状態になっていた。しばらく来ていなかったので、うっかりこの駐車場から歩き出したが、車道をもう少し進んだスキー場跡手前まで入れば良かった。 坂道を登っていくと、谷奥に山の眺めが広がっていた。紅葉は中腹で盛りになっているようであった。
 ここから登るのは2001年1月以来で、久しぶりの五頭高原スキー場である。赤松や植林されたブナの木が伸びて、スキー場の痕跡は無くなろうとしていた。藪の中にリフト施設が赤さびを浮かべながら朽ちようとしていた。
 ゲレンデ下には、ここまで入ってきた車の路肩駐車の列が並んでいた。
 扇山に向かう登山道に進むと、登山者もいなくなり、ザックに付けた熊避け鈴を鳴らしながらの歩きになった。ゲレンデの右端の尾根沿いの登りが続いた。気温は高く、長袖Tシャツになっても汗が噴き出てきた。
 急坂を登りきって、そろそろ尾根上かなと思う頃、扇山キャンプ場への道が左に分かれた。扇山山頂南の台地に、スキー場跡地を利用したキャンプ場があるのだろうか。キャンプ場としては中途半端な場所で、利用者もいないように思われる。
 第二リフト沿いに右に緩やかに登っていくと、ゲレンデ終点に到着した。この先は、緩やかなアップダウンの道がしばらく続いた。ブナ林は黄金色に染まっており、しばしば足を停めてカメラを取り出すことになった。
 五頭温泉からの登山道を合わせると、この先はメインルートなのだが、歩いている者はいなかった。最近は、どんぐりの森からのコースから登る者が大部分のようである。この先は、一定の傾斜の登りが続き、足の負担も大きくなってきた。登山道は良く整備されているのだが、流水によってか、女性や子供が乗り越すのが難しい段差ができている所もあった。
 赤安山との分岐を過ぎると、前方に五ノ峰のピークが迫ってきた。途中で合目標識が置かれていたが、この五ノ峰が十合目になっているようであった。五ノ峰の手前で、岩に彫りこまれた親子地蔵があった。標識で気がついたが、今回初めて知った。
 五ノ峰は、休憩に良い露岩帯になっている。菱ヶ岳や松平山方面の眺めに加えて白く染まった飯豊連峰を望むことができた。10名ほどの登山者が休んでいた。赤い前垂れを付けたお地蔵様に挨拶をして先に進んだ。
 今回は、五つの峰をそれぞれ訪れていくことにした。地図を見ただけでは、それぞれのピークを見分けることは難しい。五ノ峰は、860mピークで、次の四ノ峰は、登山道から東に入った871mピーク。三ノ峰は、避難小屋のある分岐からどんぐりの森に僅かに入ったところ。二ノ峰は、登山道から北に一歩入った890mピーク。一ノ峰は、900mピークで、石碑が置かれている。展望は、その先の910mの前一ノ峰の方が良いので先に進んだ。
 前一ノ峰からは、期待していた飯豊連峰の眺めが広がっていた。稜線の紅葉の盛りは過ぎていたが、散り残しの紅葉と白い雪山の取り合わせが美しかった。このピークは、さすがに大勢の登山者で賑わっていた。
 登山の目的は果たしたようなものだが、とりあえず五頭山の三角点ピークまで往復してくることにした。三角点ピークは、登山道脇の切り開きで、ここまで足を延ばした登山者もすぐに引き返してしまっている。
 前一ノ峰まで引き返したところで大休止にした。大混雑になっており、話声が煩わしかったが、飯豊の眺めを楽しみながら休むために我慢した。
 下りは、三ノ峰分岐まで戻り、どんぐりの森をめざした。登山道は良く整備されており、麓が近くなると、ウッドチップを敷かれた登山道に変わった。階段状に整備された登山道を一気に下ると、ベンチの置かれたどんぐりの森登山口に下り立った。
 五頭山は、手頃な運動量で、展望も楽しめる山である。もう少し、登る機会を増やしても良いかなと思った。

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