不動堂山

不動堂山


【日時】 2010年11月6日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨後曇り

【山域】 菅名山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 不動堂山・ふどうどうやま・557.4m・三等三角点・新潟県
 福連寺山・ふくれんじやま・180m・なし・新潟県
【コース】 不動堂沢周遊
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/村松
【ガイド】 新潟100名山(新潟日報事業社)

【時間記録】 8:15 新潟=(R.49、R.403、新津、五泉、村松 経由)=9:15 福連寺山入口〜10:15 発―10:39 鉄塔―11:32 八合目直登コース分岐―11:43 不動堂山―12:45 鉄塔―12:53 福連寺山―13:03 福連寺山入口=(往路を戻る)=14:20 新潟
 不動堂山は、菅名山塊の南端にあり、主峰よりは一段低いものの、早出川のほとりに三角形の均整のとれた姿を見せる山である。また、福連寺山は、菅名山塊が早出川に落ち込む最後の高まりである。不動堂沢を挟んで不動堂山と向かい合い、小さいながらも独立した山の形をなしている。早出川を挟んで向かい合う雷山とともに「東光院物語」の伝説の舞台になっている。

 エジプト旅行一週前ということで、その予習もあり、遠出は諦めることにした。近くの山ということで、不動堂山に出かけることにした。先回登ったのは2007年11月16日なので、少し時間が経っていることと、紅葉が美しかったことから出かけることにした。
 天気予報は曇り後雨というものであったが、朝起きると小雨が降っていた。天気は回復傾向にあるのだろうということで、朝食を食べてからゆっくりと出発した。
 村松が近付くと、菅名山塊はどんよりと雲に覆われ、雨も降りだした。福連寺山下の看板脇の空き地に車を停めると、本降りの雨になっていた。新潟方面の空は明るいのだが、風はほとんど無いため頭上の雲がなかなか動かなかった。結局、1時間待って、小降りの中を雨具を着込み、傘をさして歩きだした。
 キノコ工場の敷地内を通り抜けるのだが、工場の建物内部では機械の入れ替え工事を行っていた。工場の建物の裏手から始まる林道の入り口には鎖が掛っているが、軽トラックが停まっていた。山頂では誰にも合わなかったので、キノコ採りにでも入山していたのであろうか。
 林道を進み、送電線が頭上を通過する手前で左手の杉林に取り付く。ここには以前には無かった不動堂山への案内標識が置かれ、以前よりもはっきりした道になっていた。急斜面をつづら折りで登っていくが、息が切れてきた。急坂を登りきると、送電線の鉄塔下に出て、その後は少し傾斜が緩やかになる。
 尾根上に出ると右手に方向を変えて、この後は尾根沿いの登りが続くようになる。小さなアップダウンもあるが、足慣らしにには手頃なアルバイトといってよい。以前にはあった、三合目や五合目の標識は無くなっていた。先回は、赤く色づいたカエデがめだったのだが、紅葉は進んでおらず、緑が目だっていた。幸い、登りの途中で雨は止み、傘はしまいこむことができた。
 沢の源流部を巻いて北側の尾根に出ると、その先で八合目の林道終点からの登山道が合わさる。標高が高まったためか、この付近から紅葉が美しくなり、尾根周囲のブナ林は、黄色く色づいていた。
 不動堂山の山頂に到着すると、風越山と新潟平野の眺めが広がっている。眺めをひと通り楽しんだ後、そのまま下山に移ったが、その前に熊よけのために鐘をひと叩きした。
 福連寺山への下山路は、始めは少し籔っぽいが、すぐにしっかりした道に変わる。風越山へ続く尾根から福連寺山方面に右手に大きく方向を変えるが、そのまま直進する方向にもうっすらと踏み跡が続いていた。道が開かれたというよりは、間違って直進している者によって踏み跡が付けられたという感じである。
 一気に高度を下げた後、後は緩やかな尾根の歩きが続くようになる。送電線鉄塔の下に出ると、その先で右手に谷に下りる巡視路が分かれるが、そのまま直進する。送電線巡視路の方がはっきりしていた。杉林を抜けて急坂を登ると、福連寺山の山頂に到着する。杉の大木に山頂標識が取り付けらている。山城跡であったことがうかがわれるように、山頂は台地状になっている。
 山頂からの下山路は、登ってきた道から見て、右奥に続いている。落ち葉の積もった急坂の下りが始まる。尻もちをつかないように気を付けて足を運ぶと、一気に高度を落とし、杉林の中を抜けて最後は、車を停めた空き地の奥に飛び出す。
 不動堂山は、天気があまり良くない時でも楽しめる山であった。

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