剛造山

剛造山


【日時】 2010年10月31日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 朝日連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 剛造山・ごうぞうざん・636.6m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/勝木/雷
【コース】 大毎山熊田林道より
【ガイド】 山の遊学道、新潟の低山藪山(白山書房)

【時間記録】 6:50 新潟=(日本海東北自動車道、神林岩船港インター、R.7、北中、荒川口、山熊田 経由)=8:50 取り付き手前駐車スペース〜9:17 発―10:54 剛造山〜11:03 発―12:05 取り付き手前駐車スペース=(往路を戻る)=14:30 新潟
 剛造山は、新潟・山形県境北部、朝日連峰周辺の山である。熊狩りなど山仕事を生業としている山熊田集落の奥山である。

 晩秋となり、藪山の季節になってきた。山北の山は、かなり登ったが、その中でまだ未踏の山として剛造山がある。これまでも登ろう考えていたが、天気が悪かったり、他の山に出かけてしまって延ばし延ばしになっていた。残雪期を狙うか、ヤブコギで登るか迷うところだが、距離も短く、ヤブコギでも登れるはずであった。
 前日の雨も日曜日には上がるはずであった。無料の高速を使うと、村上までは1時間の近さになった。北中で国道7号線から分かれた後も、良く整備された道が続いたが、山熊田は、山の奥深くにあった。
 山熊田の集落では、軽トラックの荷台に大勢の人を乗せて、ブナ林の観察会の一行が出発するとこであった。軽トラックの荷台に人を大勢乗せて事故でも起こしたら、道路交通法違反で過失責任は大変なことになるだろうと人ごとながら心配になる。
 来た道をそのまま直進すると、集落を抜けて、林道大毎大熊田線に走りこんだ。道路はまだ途中までのようであったが、道路工事は行われていないようであった。
 途中で停まっては、地図を確認しながら車を進めた。剛造山に突き上げる沢を、まず見つけることが必要である。沢に到着したが、尾根末端近くの川端に畑があり、林道近くに座りこんで赤カブの葉をとっている二人の女性がいた。登山の準備をするのも不審がられそうなため、一旦引き返して、少し離れたところに車を停めた。
 ここのところ、新潟県内だけでも熊の出没ニュースが連日続いている。熊鈴をザックに取り付けて歩きだした。もっとも、大熊田集落は、春先に熊狩りを行っているようなので、この付近の熊は人間を怖いと思っているはずで、かえって安全かもしれない。
 予定では、沢の右岸尾根を登るつもりであった。尾根の沢側は切り立っており、取り付くのは難しそうであった。尾根の末端部はというと、法面の切り通しで、ここも尾根上に上がるのが難しかった。適当な場所はないかと林道を先に進むと、ヒド状の窪地があり、ここからなら取り付けそうであったが、入口の藪が濃かった。さらに進んで二番目のヒドに到着して尾根をうかがうと、ここからは登りやすそうであった。
 まずは窪地の藪の薄い所を選んで登っていった。藪を掴んでは体を持ち上げるようなところもあり、登山道と違って、体力を消耗した。まずは第一のヒドの右岸尾根に乗り、次いで剛造山からの沢の右岸尾根に乗ると、細尾根に変わった。はっきりした踏み跡が現れ、途中からは、赤のビニールテープが連続的に木の枝に付けられていた。他の登山者の赤布も断続的に見かけることができた。藪も薄く、視界は開けており、木の枝を分けてすり抜けるようなヤブコギは、少なかった。
 急斜面を登りきると幅広尾根、さらにその先は細尾根が続くようになった。山頂への最後の登りは、ヒドの窪地を辿り、最後は右手の尾根から回り込むと、山頂に到着した。
 山頂の三角点周囲は刈り払いが行われて小広場になっていた。木立に囲まれていたが、東方面の展望が開けていた。また、木立の間からは、大熊田の集落を見下すことができた。
 下りは、GPSを頼りに下ることになった。登りの際には一本尾根のように見えたが、下ってみると枝尾根が分かれてどちらに進むか、確認する必要のある所も多く出てきた。GPSを使ってのコース判断の勉強になるコースであった。ただ、赤布が残されているのは、感心できなかった。剛造山は、手頃な藪山といえる。
 
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