丸山、城山

丸山、城山


【日時】 2010年5月8日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 東頚城丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 丸山・まるやま・372.5m・二等三角点・新潟県
 城山(時水城跡)・じょうやま(ときみずじょうせき)・384m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/小千谷/小千谷
【コース】 両新田登山口より時水登山口
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:40 新潟=(関越自動車道、小千谷IC 経由)=9:55 両新田登山口〜10:04―10:55 桐沢峠―11:05 丸山―11:30 時水分岐―11:48 城山〜12:03 発―12:18 時水分岐―12:35 農道終点―13:00 両新田登山口=(往路を戻る)=14:30 新潟
 丸山と城山(時水城跡)は、小千谷の町の背後の、信濃川左岸に沿って延びる丘陵地にあるピークである。西山遊歩道としてハイキングコースが整備されている。

 五日連続の山行を終えて、その疲れから回復していないが、早くも週末になってしまった。晴の天気予報が出ているとあっては、山に出かけないわけにはいかないが、新しい山を考える気にはなれないでいる。新緑を味わいにお馴染みの時水城跡に出かけることにした。花の多い山なので、少し時期を変えて登ってみる必要がある。カタクリは終わっているはずだが、何かの花に出会うことができるであろう。
 小千谷で高速を下りて、両新田登山口に向かうと、新緑に包まれた丸山から城山にかけての丘陵地が目の前に広がっていた。両新田登山口の手前には、稲の圃場があり、田植えのために苗を運び出していた。
 まずは桐沢峠を目指す。山道は新緑に囲まれ、トキワイカリソウやチゴユリ、オオイワカガミ、ナガハシスミレ、ヒロバテンナンショウ、オオバキスミレ、ヤマエンゴサクの花を見ることができた。カタクリは、盛りの時期は終わっているとはいえ、残雪が遅くまで残っていたような崖下では、まだ咲いていた。現在の盛りの花はトキワイカリソウで、登山道沿いのいたるところで見ることができた。
 先日、六万騎山ではピンクのイカリソウを見たが、この山では黄色のトキワイカリソウしか見ることができなかった。小出の山でもピンクのイカリソウを見ているので、魚沼川を挟んで分布が異なっているのだろうか。
 山道の傾斜も緩やかで、カメラを首から下げて、花を見ながら歩くのにも良いコースであった。山菜採りには三組出会ったが、登山者はいなかった。
 水場を過ぎると、山道は右に大きくカーブし、ひと登りで桐沢峠に出る。一段高いところには、お地蔵さまが置かれている。この後は、稜線歩きが続く。
 急坂をひと登りすると、丸山の山頂に出る。展望が開けており、守門・浅草岳、越後三山の眺めを楽しむことができる。眼下の水田には水が張られて光っていた。西側には、八石山、米山、黒姫山といった頚城三山を眺めることができた。
 丸山から先は、小さなアップダウンのある稜線歩きが続く。登山道脇の木が伐採されており、以前にも増して開放的な道になっていた。ミツバツツジも数本あり、ピンクの色が緑の新緑に映えていた。
 小ピークを下っていくと、鞍部で時水への道が左に分かれる。この道はまだ歩いたことがないので、下山に使うことにして先に進んだ。
 この先は、中越地震によって尾根が崩壊して、痩せ尾根の通過には注意が必要だったものの、現在ではしっかりした道に変わっていた。
 城山の山頂手前で、尾根通しと右手の杉林に進む道の二手に分かれる。尾根通しは、城跡の土塁の急坂を通過するところが急で、鎖も付けられている。登りは、杉林からのコースに進んだ。
 城山の山頂にはあずまやがあり、一人の登山者が休んでいた。その一段上がお地蔵様も置かれている山頂で、ここにもベンチが置かれているので、休むことにした。陽気も暖かくなって、山頂で喉をうるおしたくなるが、この山のコースタイムではビールを飲むことはできない。このような山のために、ノンアルコールビールを用意してあった。ノンアルコールビールは、喉越しだけはビールを飲んだ気にはなれる。守門岳から浅草岳、毛猛山塊、越後三山、巻機山に至る残雪に彩られた稜線が目の前に長く続いていた。
 下山は、来た道を戻り、時水への道に進んだ。つづら折りの下りも僅かで、谷奥の棚田の縁に下り立った。その後の、農道の歩きが長いので、城山からは、姥清水へ下った方が楽しいことが判った。
 車道に出た後は、できるだけ近道をするようにして、車に戻った。

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